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FUTURE MOBILITY

フューチャーモビリティ

クルマはもう、
空を飛べるかもしれない。
でも、それを安易に口にしないのが、
SUBARUらしさだと思う。

ENGINEER’S PROFILE

TOSHIMICHI OGISU

航空宇宙カンパニー
技術開発センター 研究部長

空の移動革命のなかで
ビークルのインテグレーションが
私たちの事業領域になると
想定している。

空の移動の大衆化を実現する新たなモビリティへの期待が高まっています。“空飛ぶクルマ”は2016年くらいから将来のアーバンモビリティとして議論が本格化してきました。すでにあるモビリティや社会インフラを見渡したとき、Maas(Mobility as a service)という観点から足りていないものがあるのではないか、と。それが議論のモチべーションですね。日本の場合は都市部の渋滞緩和よりも、過疎地の移動や、山間部や離島のライフライン確保が課題でしょう。私は広島の出身ですが、島が非常にたくさんある。その島々にすべて橋を架けると相当なインフラが必要ですが、空飛ぶクルマであればサービスを届けられる。こうした視点からアーバンモビリティは、理想社会実現のためのひとつの手段として捉えられるようになっているのです。実現するのは2030年代中盤以降だろうと思います。もとより社会的インフラを整えていかねばならないし、法的な整備も同様です。テクノロジーの側面の課題もたくさんありますが、今後はそれらの技術課題を1社だけで実現していくのではなく、パートナリングがとても重要になってきます。たとえば電池の得意な会社、モーターが得意な会社、インバーターが得意な会社がある。そこでまとめ役になるのは、自動車と航空をやっているSUBARUでなければいけない。最後のビークルのインテグレーションが私たちの事業領域になるだろうと考えています。そういう想定の中で、空のアーバンモビリティに必要な技術の要素を航空宇宙カンパニーで開発しているところです。

航空事業を担う企業として、
機体を飛ばすだけで一喜一憂はできない。
何よりも安全性を問いたい。

ヘリコプターの垂直離着技術や無人航空機の自動飛行技術、さらには自動車の電動化技術などはSUBARUが得意とするテクノロジーです。それらを融合させることが、空飛ぶクルマの実現のキーテクノロジーであることは間違いありません。ただし、それをいつごろ事業化しますとは、うかつには言い難い。飛ばすだけだったらできるんです。無人の機体を飛ばすことは、防衛省の試作研究の中でもSUBARUは成果をあげている。でも、それが人々の頭上を飛んで本当に大丈夫なのか。騒音はどうか。安全なのか。そこに責任をもって取り組むのが我々の使命です。たとえばヘリコプターは、現在移動手段の一つとして存在していますが、ローターの騒音や風が課題です。映画やドラマで観るヘリコプターは、騒音の中でみんな強風を受けつつ頭を押さえながら乗り込みますよね。そんなものが頭上の近いところを飛ぶのはやはり怖い。その点、小さなローターを制御して飛ぶモビリティは魅力です。さらに安全面では、冗長化というテーマがあります。1つのシステムがダウンしてしまったときに別のシステムがコントロールする。

2つ目がダメだったときにはさらにバックアップする。航空機は二重三重の冗長機能が組み込まれていて、何があっても安全に着陸できる仕組みになっています。昨今の「空飛ぶクルマを実証しました」というケースは、きっとそのへんのことがあまり考えられていない。飛ばすことを主眼に置いて、「4つ羽のついたローターの人が乗れるものを飛ばせました」と言っているレベルと考えられます。航空事業をやっているSUBARUとしては、まず安全であることの重要性を問いたいのです。安全性を約束する機能をインテグレーションしたビークルを世の中に提示していく。それが私たちの責任です。だからこそ空飛ぶモビリティは難しく、事業としてやりますとは安易に言い切れない。それは私たちのこだわりであり、絶対に変えてはいけない部分です。カッコつけた言い方になりますけど、それがSUBARUのDNAですから。SUBARUがSUBARUでありつづけた、そしてこれからもSUBARUでありつづけるためのアイデンティティだと思います。

誰も答えを持っていない。
誰も描いていない世界がきっとある。
だから多様な視点が必要になる。

これから入社してくる方々はもちろんそれぞれに夢があって、新たなモビリティを自分の手でつくりたいと思って来てくださる方もいると思います。その想いはけっして捨ててほしくないのですが、一方で私たちは国防を担う企業として、日本という国とともに歩んでいます。国が主導する「空の移動革命」の動きの中でSUBARUからは社員が官民協議会に参加して、国交省、経産省、文科省といった政府機関と話を進めています。実際に国をあげたムーブメントの中心に私たちはいるのです。つまり、みなさんには常に「社会に貢献する」「日本の空の安全を守っていく」という自覚をもってほしいと思います。ラグビーでONE TEAMという言葉が流行りましたが、国としてのONE TEAMに貢献できる企業———そんなステージに立つことになるのです。私は若い人に期待しています。たとえば私自身は、空に道路のようなものを敷くことが安全性のために必要ではないかと考えていて、定められた文法の中でモビリティが整然と飛んでいる世界をイメージしています。ただし、それは私がこの年齢になって、“そのほうが実現しやすいはずだ”というバイアスがかかってしまっている可能性がある。それに対して、若い人が異なる視点から「こうすれば利便性と安全性が実現できる」という解決策を提示することがあるかもしれません。多様な考え方は絶対に必要なんです。ダイバーシティというのは、いわゆる性別や国籍だけではなく、老若男女なのだと思います。「自分がやりたい」「こうやったらどうでしょう」と積極的に言える若い人に来てほしいです。SUBARUにはいろんな考え方や意見を受け入れる土壌はあります。なんでも言い合える環境がありますし、技術に関しては上長も部下もない。最終決定は上長がするとしても、その前のディスカッションできちんと意見できる人と仕事がしたいです。空飛ぶクルマは、誰も答えを持っていないんです。「空の道路じゃなくて、自由に飛べる世界もありえると思います。だって鳥は自由に飛んでるのにぶつからないじゃないですか」と言ってくれるくらいの人がいたら面白いですね。