考え方

水はSUBARUグループの事業活動を営むうえで欠かすことのできない資源の一つです。しかし、気候変動による干ばつや洪水などの災害発生リスクや世界の人口増加、経済発展などによる水資源の不足、水質汚染のリスクが高まっています。
これらの水リスクに備え、SUBARUグループは、水使用量や排水中の環境負荷の適切な管理に努めると共に、水資源の貯蓄機能がある森林の保全活動も積極的に行っています。

水マネジメント

SUBARUグループの水使用量は総量、原単位共に一定の水準を維持しています。第6次環境ボランタリープランに「国内外生産工場における水使用量の管理」を掲げ、生産環境小委員会のなかで各拠点の水使用量の管理を行っています。
SUBARUグループの主要な拠点での水の使用量は水源別で工業用水6割、水道水3割、地下水1割となり、水資源として今後リスクが高まる淡水のみを使用しています。SUBARUグループは淡水という貴重な水資源を使用しているというリスクを認識しており、主要な事業所を対象として水リスクの調査を実施しています。このリスク調査では水リスクは高くないという結果が得られていますが、継続的な水資源の確保のため、定期的な水リスクの見直しおよび水使用量の削減に向けた取り組みを今後も進めていきます。

水リスク調査

SUBARUグループは、持続可能な水資源の利用のため、外部の専門家による水リスクに関する調査を行っています。この調査は各拠点が位置する河川流域における水需給の見通し、水災発生の可能性、公衆衛生・生態系への影響などを5段階で評価するものです。この調査の結果、群馬製作所、宇都宮製作所、Subaru of Indiana Automotive, Inc.の水リスクは総じて中程度以下でした。

※参考データベース:(1)WRI Aqueduct water risk atlas、WWF-DEG Water Risk Filter、PREVIEW Global Risk Data Platform、Climate Change Knowledge Portal、Integrated Biodiversity Assessment Tool、NCD-VfU-GIZ Water Scarcity Valuation Tool (Version 1.0)、Costing Nature / Water World、国土数値情報“浸水想定区域データ/土砂災害危険箇所データ”(群馬製作所・宇都宮製作所のみ)

群馬製作所・Subaru of Indiana Automotive, Inc.

2016年度に実施したリスク調査では、自動車製造拠点である群馬製作所、Subaru of Indiana Automotive, Inc.の水需給リスクはどちらも中程度でした。気候変動の影響を考慮しても中長期的に現在のリスク水準を維持できる見通しであり、下流域に生物多様性の保護地域などは確認されず、水質汚濁への脆弱性が低いことが確認されました。

宇都宮製作所

2017年度に実施したリスク調査では、航空機製造拠点である宇都宮製作所の水需給リスクは中程度であり、将来の河川流量の増加と水需要の減少が予測され、将来的に改善傾向にあるという結果でした。宇都宮製作所の立地場所は洪水浸水エリアおよび土砂災害エリアに該当しておらず、下流10kmに保護地域や希少な水生生物の生息地域は確認されませんでした。今後はこの調査をもとに、水リスクの適切な把握に努め、地域の需要にあった水資源の利用および水域の環境保全に努めます。

実績および取り組み

水使用量

水使用の総量は、事業所ごとに水量を管理集計し、半期ごとの会議体にて報告・確認を行い、適宜、必要な対策を実施しています。

水使用量(総量)
対象範囲:
SUBARU:群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所
国内グループ会社:輸送機工業(株)、富士機械(株)、イチタン(株)、桐生工業(株)、(株)スバルロジスティクス
海外グループ会社: Subaru of Indiana Automotive, Inc.、Subaru of America, Inc.、Subaru Canada, Inc.、Subaru Research & Development, Inc.
主な生産拠点における水源別水使用量の内訳

(単位:千m3

地域 工業用水 水道水 地下水 主な取水流域
日本 2,967 311 577 利根川、渡良瀬川
北米 0 944 0 ティーズ渓谷 地下帯水層の地下水
合計 2,967 1,254 577  
対象範囲:
日本:群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所、輸送機工業(株)、富士機械(株)、イチタン(株)、桐生工業(株)、(株)スバルロジスティクス
北米:Subaru of Indiana Automotive, Inc.

水のリユース

宇都宮製作所

イオン交換・リサイクル水製造システムを組み込んだ表面処理施設を導入し、排水を再生処理しリサイクル水(純水)として活用しています。2019年度は、表面処理施設で使用した水総量126,669m3のうち、41,998m3(33%)をリサイクルし表面処理施設の洗浄水として工場内で活用しています。

表面処理排水の再生処理(イメージ)

Subaru of Indiana Automotive, Inc.

塗装工程前に車体を洗浄するための水槽にフィルターを追加し、水の再利用を開始しました。これにより2019年度は水の使用量を年間約1,300m3削減できました。