両親がクルマ好きで、小さい頃から家族旅行の際はクルマで出かけていました。その影響で私自身もクルマが好きになり、大学生のとき、両親に連れて行ってもらったモーターショーが決定打になりました。ブランドの世界観を余すことなく表現したその空間に魅了され、私も届ける側になりたいと強く思ったんです。

SUBARUに惹かれたのは、走りそのものの愉しさにこだわり、独自の存在感を放っていたから。学生時代からレーシングゲームが好きで、そのゲーム内でもSUBARUは走りを極めた印象。そんなところもかっこいいなと思っていました（笑）。また、SUBARUに勤める同じ大学出身の先輩が、親身になって話を聞いてくれたことも印象的でした。その温かな人柄からも、会社の雰囲気の良さを感じ、入社することに決めました。

国内特約店（ディーラー）向け業務システムの、開発導入プロジェクトを推進しています。このシステムは主に給与計算を目的としたものです。以前のシステムが老朽化してきたため、更新することになりました。といっても、ただのリプレースではありません。それまで特約店ごとにバラバラだった給与計算の仕組み自体を見直し、全店で統一した形で導入するからです。人事制度も、支払う給与の考え方も異なる。それを一本化するわけなので、各特約店との調整は簡単ではありません。新たな人事制度に合わせるにあたり、大幅な変更が生じる特約店においては、スタッフの方々に説明する業務も発生します。そこへのサポートも含めてスケジュールを組み、社内外のメンバーと連携しながら開発を行っています。

多くのプロジェクトメンバーと協働しながら、システム開発導入を進めていくことです。ひとつのシステムをつくり上げ、導入するには、実際に利用する特約店担当者だけでなく、システムベンダーやサポートメンバーなど、多数の外部企業の皆さんと一体となって推進していきます。コミュニケーション面で苦労することもありますが、どうすれば特約店の力になれるかを全員で考え、実行していくことにやりがいを感じています。

また、経験豊富な社外サポートメンバーからの指導で、私自身の成長も実感しています。長期的なプロジェクトのため、まだまだ先は長いですが、携わってくださっている皆さんと達成感を分かち合える日が待ち遠しいです。

プロジェクトを通して再確認したのが、結束力の強さです。自動車メーカーとしては規模が小さいからこそ、社員同士の間に一体感があり、特約店とのつながりも非常に強い。特約店とのコミュニケーションの際、人事制度はバラバラでも、目指す先は共有できています。だから、とても話が早いんです。SUBARUの事業戦略を理解したうえで、最前線にいるスタッフの皆さんが動いてくれる。手を取り合い一丸となって進む力は、SUBARUの強みだと思います。

あと、これはいくつかの部署を経験してきての実感ですが、いい意味で真面目な方が多いかもしれません。自分の仕事に対して誇りと責任感を持っているから、絶対に手を抜かない。そんな素敵な方が多いですね。

今は特約店のシステム開発業務に従事していますが、それ以前は人事として会社全体を俯瞰し、製造現場へ応援に行ったこともありました。数年前には特約店に出向し、新人セールスとして全国上位の売上を達成しました。周囲のサポートのおかげで、我ながらユニークなキャリアを歩んでこれたと思います。部署が変わるたびに、別の視点を獲得できたことが、私の財産です。今度はまた別のお客様と向き合ってみたいと考えています。

根底には、知らない世界に飛び込むワクワク感があるのだと思います。この先も明確な目的地は設定していません。でもきっと、走っている途中で、予想もしていなかったようなものすごい景色に出会えるんじゃないかと思っています。

SUBARUは、この業界の中では比較的、企業規模が小さめです。そのため1人あたりの任される範囲が広く、裁量も大きい。自己成長の幅は間違いなく広いです。もしかすると、他の会社では3年かけて経験することを、1年ほどで経験するような感覚かもしれません。若いうちに密度の濃い時間を過ごしたい方にはとてもおすすめです。