CEOサステナビリティメッセージ

ステークホルダーの皆様と
価値を創造する会社へ

代表取締役社長 CEO
大崎 篤

事業環境の変化とSUBARUグループに求められる役割

SUBARUグループを取り巻く事業環境は、電動化やデジタル化の進展に加え、各国の政策動向や市場ニーズの変化が重なり、不確実性を一層増しています。こうした時代にあっても、私たちが大切にしてきた価値観は揺らぎません。変化を正面から受け止め、社会からの期待と責任に誠実に向き合いながら、持続的な成長と愉しく持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

SUBARUグループのサステナビリティの目指すべき姿

SUBARUグループは、「つながる仲間とともに、思いやりのある社会を実現したい」という想いのもと、事業活動を通じた価値創造に取り組んでいます。この考え方は「2025方針」においても改めて明確にしており、私たちは、お客様、地域社会、お取引先様、従業員をはじめとするステークホルダーの皆様と共に価値を創り出す企業でありたいと考えています。思いやりのある社会の実現に向けた取り組みは、SUBARUグループだけで完結するものではありません。地域に根差した清掃活動をはじめ、日々の事業活動や社会貢献活動を通じて地域社会とのつながりを深め、社会の一員として信頼される存在であり続けることが重要です。
私たちが社会課題の解決や社会貢献に真摯に取り組むことで、商品をご愛用いただいているお客様はもとより、より多くの皆様に「SUBARUは社会にとって価値ある存在である」と感じていただけることは、ブランドへの信頼と共感を育むうえで大きな意味を持つと考えています。

ひとつのSUBARUとしてのサステナビリティの取り組み

サステナビリティへの取り組みをグローバルな視点で見ると、地域ごとの社会課題や制度、価値観の違いにより、取り組みの内容や進度には一定の差があります。だからこそ、SUBARUグループとして大切にすべきことは、画一的な施策を一方的に展開することではなく、各地域や現場の声に耳を傾け、その実情に即した活動を全社的な力へとつなげていくことです。
「ひとつのSUBARU」として方向性を共有しながら、それぞれの地域や現場が自律的に考え、行動し、互いに学び合う。その積み重ねによって、グループ全体として実効性のあるサステナビリティへの取り組みを推進してまいります。

SUBARUグループの電動化戦略

SUBARUグループは、BEVがカーボンニュートラル社会の実現に向けた有効な選択肢の一つであるとの認識のもと、引き続き開発を進めてまいります。
電動化の黎明期にある現在は、トヨタ自動車株式会社とのアライアンスを活用し、魅力ある商品を着実にお届けするとともに、過大な投資負担を抑えながら市場形成に貢献していくことが重要です。そのうえで、将来のBEV普及期を見極めながら、自社開発BEVの投入を進めていく考えです。
足元の市場動向や技術進化を踏まえ、BEVの本格的な普及期は当初想定よりも先になるとの見通しから、自社開発BEVの投入時期を見直しました。これは電動化への取り組みを後退させるものではなく、お客様にとって真に競争力のある商品をお届けするための戦略的な判断です。
この見直しによって生まれる期間を、バッテリー技術の進化を取り込み、コスト構造を最適化し、商品力を一段と高めるための重要な機会と捉えています。また、内燃機関車を含む既存事業で培ってきた技術や知見を将来の電動化へと還元することで、より強固な競争力の構築につなげてまいります。
今後も、トヨタ自動車株式会社とのアライアンスを活用した商品開発による市場基盤の構築と、自社技術のさらなる深化を並行して進めます。これらの取り組みを通じて、柔軟かつ着実に電動化を推進し、中長期的な価値創造へと結びつけてまいります。

今後の展望

SUBARUグループは、不確実性の高い環境下においても、柔軟性と規律をもって経営を進め、中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。あわせて、私たちの提供価値である「安心と愉しさ」をさらに進化させ、お客様をはじめとするステークホルダーの皆様との関係をより深めてまいります。
これからもSUBARUグループは、ステークホルダーの皆様と共に、愉しく持続可能な社会の実現と、SUBARUグループ自身の持続可能な成長を目指してまいります。