※ 以下のページは2016年8月発行のCSRレポートを掲載しているため、旧社名(富士重工業)のままとしています

トップメッセージ

社会から信頼され続ける存在を目指し
企業経営の「品質」を高めていく。

代表取締役社長 兼 CEO
吉永 泰之

社会からの信頼に応え続けるため社名とブランドを一致

自動車メーカーとして小規模な当社が競争に勝ち残っていくためには、経営資源を特定の市場・商品に集中させ、徹底的に他社との差別化を図ることが必要です。当社の事業戦略の根幹を担うこの“差別化”をより一層極めていくためのキーワードが、中期経営計画のタイトルにも用いた“際立とう”です。

これは、単に他社と比べて際立つというだけでなく、“スバルがお客さまの心の中で際立った存在になる”ことを目指すものです。この目標をスローガンで終わらせず、確かな形にしていくためには、「お客さまにとって“際立つ”とはどういうことか」を社員一人ひとりが徹底的に考え抜き、実践していかなければなりません。

その方法論として、「スバルブランドを磨く」「強い事業構造を創る」という2つの重点活動に取り組んでいます。まず、スバルブランドを磨き、お客さまにとって際立った存在にするためには、最大の特徴である安全性能や走行性能において、常に他社の1歩先を行く存在であり続けなければなりません。また、市場競争力を高め、お客さまの期待に応え続けるためには、一層のコスト低減や経営効率化を進め、事業基盤を強化することが不可欠です。そして好業績の続く現在だからこそ、全社員が一層気を引き締め、良い意味での危機感、緊張感を持ち続けながら、ブランド力・事業競争力のさらなる向上に取り組んでいく必要があると考えています。

こうした意味も込めて、ブランドと社名を一致させることを決意しました。2016年の株主総会で承認され、2017年4月以降は富士重工業株式会社から株式会社SUBARUへと社名を変更します。実は中期経営計画を立案した時から、日米はじめ多くのお客様が愛情と期待を込めて呼んでくださっている「SUBARU」を社名に掲げたいと考えていました。

「富士重工業」に愛着のある社員も大勢いますし、ブランドと社名を一致させることについては懸念もあります。何かアクシデントがあればブランド毀損による影響も大きいでしょう。しかしそのことも含め、全社一丸となってこのブランドを大切に考える。「スバルブランドを背負おう、退路を断とう」という覚悟を全社員で共有したいのです。ブランド価値は、商品だけでなく、お客さま対応から販売活動、サービスなど、事業活動のすべてで育まれるものです。当社が社会から信頼される存在であり続けるためにも、社員一人ひとりが意識を高めていかなければなりません。

企業経営のあらゆる「質」を高めていく

全社員がブランドを背負う、ということはクルマやサービスの品質を高水準で維持していく必要があります。世界最高水準の安全性能を備えたクルマであっても、十分な品質が伴わなければお客さまに「安心と愉しさ」をお届けすることはできません。北米を中心に販売好調が続くなか、近年、各生産現場で能力の上限に迫る稼働状況が常態化していますが、生産を急ぐあまり品質管理が不十分になることは絶対にあってはなりません。そのため生産部門に対しては「品質に絶対の自信が持てないときは、必ずラインを止める」よう要請しています。

一方、経営の品質を高めるための取り組みの1つとしてコーポレートガバナンス強化に力を注いでおり、2016年度からは監査役を含めて取締役会12名全員に取締役会の自己評価をしてもらっています。また、社外取締役からも厳しく冷静な意見をいただいており、課題を共有するとともに、その解決に積極的に取り組んでいます。

そして、当社が高い企業活力を維持していくために必須な次世代リーダーの育成、そしてダイバーシティの推進には引き続き取り組んでいきます。2015年4月から、当社生え抜きの女性の執行役員が、ダイバーシティ推進室を管轄する人事部長に就任していますが、今後も年齢や性別、国籍などに関係なく優れた人材を積極的に登用することで、今以上に活力に満ちた組織へとレベルアップしていきたいと考えています。

「存在感と魅力ある企業」を目指す −−− 社名は変わっても当社の経営理念は変わりません。これからも多くのステークホルダーの皆さまから常に支持され信頼され続ける企業を目指して、企業経営のあらゆる「質」を一層高めてまいります。 今後ともご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。

2016年8月
代表取締役社長 兼 CEO