CSR重点6領域 ダイバーシティ
2025年のありたい姿
すべての人々の
多様な価値観を尊重しつつ、
多様な市場価値を
創出する事業を推進する

基本的な考え方/KPI/貢献するSDGs

基本的な考え方 KPI 貢献するSDGs
多様な市場価値を尊重した商品の提供と、SUBARUグループで働くすべての人々の多様な価値観の尊重と反映がSUBARUグループのダイバーシティと考え、推進します。
  • 女性管理職の増加(2025年までに2021年時点の2倍以上)
  • キャリアアップ研修受講者数
  • 障がい者法定雇用率の達成
  • シニア人材希望者の再雇用100%

重要と考える理由

今日、社会的要請として、従業員のダイバーシティや多様な働き方が広く企業に求められています。一方で、SUBARUは、今後とも多様な市場価値を尊重し、お客様の選択肢を増やすことに貢献する商品を提供することが、企業の持続的成長にもつながると考えています。そのためには、SUBARUグループで働く人々の視点にも多様性が求められます。
このように、SUBARUにとってのダイバーシティは、「商品のダイバーシティ」と「従業員のダイバーシティ」という、2つの重要な意味を持っています。SUBARUは、「商品のダイバーシティ」を追求すると同時に、「SUBARUグループで働くすべての人々のダイバーシティ」を推進していきます。

CSR重点6領域の取り組み

TOPICS
従業員と商品、SUBARUが追求する2つのダイバーシティ
グループ社員の多様な個性が、人びとの期待に応える多様な市場価値を生み出す

従業員のダイバーシティ:従業員一人ひとりの個性を最大限に活かし、組織全体で持続的な企業価値向上を図る

SUBARUグループではSUBARU独自の価値創造を通じて「笑顔をつくる会社」を実現するためには、従業員のダイバーシティが非常に重要であり、不可欠だと考えています。従業員のダイバーシティが高まることが組織のイノベーション創出を促すことは勿論、多様な視点や価値観が反映された意思決定と課題解決へ繋がることで、お客様に対してより高い価値を提供し続けることが可能になります。また、多様な従業員一人ひとりがその個性と強みを発揮できることが、従業員のエンゲージメント向上ないしはグループの生産性向上につながると考えています。
以上の考えのもと、SUBARUグループでは従業員のダイバーシティを向上させるため、性別や国籍、文化、ライフスタイルなどを含む、従業員一人ひとりの個性を活かし、それぞれの能力を最大限に発揮できる働きやすい職場環境の整備に努めています。

SUBARUでは人事部ダイバーシティ推進室を中核組織として、女性、障がい者、シニア、外国籍従業員、LGBTQ+などの多様な人財が活躍できるよう様々な課題に取り組んでいます。KPIとして女性管理職の増加(2025年までに2021年時点の2倍以上)、障がい者の法定雇用率の達成などを設定し、進捗の評価と施策の改善をしながら、取り組みを推進しています。

特に重要と考える女性活躍推進においては重点課題である「キャリア形成支援」と「仕事と育児の両立支援」に取り組み、各種の推進活動を行うとともに、女性が様々なライフイベントを通じて働き続けることができるよう健康のサポートを行っています。「キャリア形成支援」については特に女性管理職の育成に力を入れており、「2025年までに女性管理職数を2021年時点の2倍以上」とする目標を掲げています。2022年度の具体的な取り組みとして、管理職を目指す女性従業員を対象に、個人に合った育成・教育を行う「Women‘s Leadership Program (WLP)」の推進や自分らしいキャリアを描けるよう各種研修の開催、女性管理職のさらなる活躍を目的とした女性役員との対話会「役員フォーラム」など研修体系を整備するなどの取り組みを進めました。また、管理職を対象とした「アンコンシャスバイアス研修」などを通じて、女性の活躍を促進する風土づくりや職場環境の構築にも取り組みました。このような取り組みの結果、2023年4月時点で管理職1,095人のうち31人が女性となり、女性管理職数が24人であった2021年から約1.3倍に増えています。

障がい者雇用の促進においては、障がいのある従業員が働くことを通じて輝くことができる環境を目指し、2023年4月に制定した「障がい者雇用における人事部方針」に沿って働きやすい職場づくりに取り組んでいます。本方針のもと、SUBARU社内およびグループ企業向けに行っている「障がい者雇用研修」を通じ、障がいの有無にかかわらず様々な個性を持った従業員が安心して職場で活躍できるように、一緒に働く仲間の理解向上を図っています。
特例子会社スバルブルームは、2022年度、長年の功績を称えられ、障がい者採用優良企業として群馬県知事賞を受賞するなど、県内最大規模の障がい者雇用企業となり、2023年6月時点で、スバルブルームに在籍する障がい者数は82人となっています。
様々な取り組みの結果、2023年6月時点、SUBARUグループにおける障がい者数は328人、障がい者雇用率は2.47%となっています。

特例子会社などの実績を含む。

今後も従業員のダイバーシティに配慮した経営を継続すると同時に、多様な従業員の能力発揮を更に促し、集結させることで、新経営体制において目指す「モノづくり革新」と「価値づくり」を強力に推し進めていきます。


Subaru of America, Inc.におけるダイバーシティの取り組み

SUBARUの米国販売子会社であるSubaru of America, Inc.(SOA)では、DEIB(多様性・公平性・包摂・帰属)を中核として取り組みを進めています。2022年度は、社内の学習システムにおいてDEIBに焦点を当てたカリキュラムを導入し、多くの従業員がDEIBについて学習する機会を提供しました。また、「Culture」をテーマとして、従業員同士が所属部門を超えて対話する機会を設けて、個々人の経験やアイデンティティについて共有しました。
SUBARUグループは、今後もそれぞれの事業内容や地域性を踏まえながら、性別・国籍・文化・ライフスタイルをはじめ、一人ひとりの価値観を含む個の多様性を尊重し、働きやすい職場環境の整備に努めていきます。

SOAでの活動の様子

商品のダイバーシティ:SUBARUらしい多様な商品の提供により、お客様の幅広いニーズに対応する

SUBARUはこれまで、お客様の幅広いニーズに応える個性豊かなクルマを開発し、世の中に送り出してきました。長年にわたる自動車の開発と生産において、SUBARUが一貫して目指してきたのは、お客様の様々な価値観や嗜好を満たすSUBARUならではの価値をお届けすることです。この考え方を前提とし、商品のダイバーシティに向けた様々な取り組みを進めてきました。SUBARUが長年蓄積してきたAWD制御の技術に加えて、前輪と後輪を別々のモーターで駆動するBEVならではの新AWDシステムを搭載した「ソルテラ」や、SUBARUがお客様に提供する価値と定義している「安心と愉しさ」を磨き上げ、スポーティーさと快適な居住性を両立させた「WRX S4」など、多様な市場価値を追求するクルマづくりが市場から大きな注目を集めています。
なかでも、SUBARU独自の技術である「アイサイト」は、世界で初めてステレオカメラのみで歩行者や二輪車も対象としたプリクラッシュブレーキや追従機能付きクルーズコントロールを実現した運転支援システムですが、今回、SUBARUらしさを提案・提供する取り組みのひとつとしてSUBARU BRZ改良モデルへのマニュアルトランスミッション車(以下、MT車)向け「アイサイト」の搭載を決定しました。MT車でもアイサイトの安定した動作を実現し、さらに多くのお客様に「安心と愉しさ」を提供することができると考えています。
また、内燃機関活用の選択肢を拡げる挑戦のひとつとして、カーボンニュートラル燃料を使用したレース車両で「スーパー耐久シリーズ2023」に参戦、多角的な取り組みを通じて環境負荷の小さいモータリゼーションの実現に努めています。
今後も、事業を取り巻く環境の大きな変化を柔軟に捉えつつも、SUBARUならではの「モノづくり」「価値づくり」を追求することで、お客様一人ひとりのニーズに対応するSUBARUらしい多様な商品価値を創造していきます。

SUBARU BRZ