考え方

SUBARUグループは、公共用水域・土壌・大気の環境汚染を予防することが、持続可能な社会の構築と事業活動を継続するうえで重要であると考えています。SUBARUグループは、環境マネジメントシステムを活用し、これらの環境負荷を適切に把握し、削減に努めています。

体制

SUBARUは環境マネジメントシステムを活用し、関係部署および国内グループの環境法令の担当者と共に、事業活動における環境リスク(環境事故・汚染・法令違反など)の未然防止と最小化に努めています。
具体的な取り組みとして、SUBARUグループ内の環境法令担当者との連絡網を整備し、環境法令に関する情報共有の充実、SUBARUグループの担当者を対象とした環境法令研修の開催、環境法令対応に関する内部監査手続きや実務の見直しなど、国内のSUBARUグループ全体で進めています。これらの取り組みは、環境マネジメントシステムのPDCAサイクルにならい、毎年課題を洗い出し、次年度への改善につなげ、環境法令遵守を徹底すべく、継続的に取り組んでいきます。

実績および取り組み

環境関連法規制の遵守状況や取り組み

SUBARUは、環境関連法規制の遵守に加え、環境関連法の各規制値よりも20%厳しい値を自主基準値として設定し、自主基準を含む基準値超過ゼロを目標にするとともに、苦情ゼロ、環境事故ゼロに取り組んでいます。2022年度は、東京事業所にて水質関連で1件の法規制値超過が発生しました。これについては必要排水量や流入水の調査など原因究明を行い、改善対策を検討および実践していきます。


事業所名 件数
東京事業所 1件

なお国内グループ企業では、株式会社スバルロジスティクスに騒音関連で1件、富士機械株式会社にて水質関連で1件法規制値超過が発生しました。これらについても要因を特定し、再発防止に努めています。

2022年度工場・事業所の実績

環境事故

構外・構内の事故ゼロを目標に取り組んでいます。2022年度は構外事故が2件、構内事故が5件発生しました。特に、構外事故2件に関して、群馬で発生した1件は原因を特定し、再発防止策として啓発活動を実施しました。特に東京事業所で発生した環境事故では、必要排水量や流入水の調査など原因究明を行い、改善対策を検討および実践していきます。


事業所名 件数
群馬製作所 構外事故 1件
構内事故 3件
宇都宮製作所 構内事故 1件
東京事業所 構外事故 1件
構内事故 1件

なお国内グループ企業では、富士機械株式会社にて構外事故が1件発生しました。環境関連法規制遵守の対応と同様に再発防止に努めています。

環境苦情

環境苦情ゼロを目標に取り組んでいますが、2022年度は4件の環境苦情をいただきました。いただいたご意見の発生要因を正しく把握し、再発防止に努めています。


事業所名 件数
群馬製作所 2件
宇都宮製作所 2件

騒音・振動・悪臭

群馬製作所では、臭気や騒音などは計測機器による測定と人の感覚とでは大きく異なるという経験則から、日々事業所周辺の巡回を実施しています。また、別途相談窓口を設置し近隣にお住まいの皆様とのコミュニケーションを密にとり、いただいた貴重なご意見をもとに、生産設備の改善などを適宜実施しています。

土壌・地下水

SUBARUでは、1998年から自主的に事業所の土壌・地下水調査を行い、必要に応じて浄化対策と地下水モニタリングを行ってきました。土壌汚染対策法が施行された2003年以降は、法にのっとり、届出や調査を実施しています。

PCB廃棄物

SUBARUでは、PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物の調査および処理を計画通り進めています。SUBARUの各拠点および国内のグループ会社や販売特約店でのPCB廃棄物の処理状況の最終調査を行い、2027年度までにSUBARUグループのPCB廃棄物の処分完了を予定しています。

有害廃棄物

SUBARUでは、バーゼル条約付属文書Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳに定められた有害廃棄物の重大な漏出、輸送はありません。

一定の廃棄物の国境を越える移動などの規制について国際的な枠組みおよび手続きなどを規定した条約。

VOC

SUBARUの自動車塗装工程から発生するVOC(揮発性有機化合物)排出量は、塗装面積あたりの排出量で管理しています。塗装時のVOC排出量を削減するため、自動車塗装工程で使用する洗浄用シンナーの使用量低減や回収強化を行っていますが、2022年度は50.3g/m2となり、前年度比で2.2%増加となりました。

国内法PRTR対象物質取扱量・排出量

対象範囲

SUBARU:
群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所、半田工場、半田西工場
国内グループ会社:
輸送機工業(株)、富士機械(株)、(株)イチタン、桐生工業(株)、(株)スバルロジスティクス

NOx、SOx排出量

対象範囲

SUBARU:
群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所、半田工場、半田西工場
国内グループ会社:
輸送機工業(株)、富士機械(株)、(株)イチタン、桐生工業(株)、(株)スバルロジスティクス
海外グループ会社:
Subaru of Indiana Automotive, Inc.