2022卒
ENTRY/LOGIN

2023卒
ENTRY/LOGIN

藤貫 哲郎

執行役員 CTO(最高技術責任者)
技術統括本部長 兼 技術研究所長

深く、広く、考え抜いた技術で
「安心」と「愉しさ」をカタチに。

振り返れば私たちは、いつの時代もお客様の人生に寄り添い、SUBARUらしいモノづくりを実現してきました。まだ乗用車が憧れのモノだった時代に、大人4人がゆったり座れる国民車として人気を博したスバル360。快適性や高速安定性を兼ね備え、レジャーにも対応した国産初の乗用タイプの4WDであるレオーネ。どのクルマも人を中心に考えるクルマづくりを追求した、技術の結集だと思っています。

こうしてお客様の期待に応えて、独創的な車を開発してきたSUBARUですが、完成車メーカーとしては比較的小規模な組織だといえるでしょう。これは裏を返せば、限られた資源の中で自分たちの得意分野や強みを活かし、一人ひとりが全力で知恵を絞って付加価値の高い商品をお客様にお届けしているということ。たとえば1997年に発売されたフォレスター。SUVですが乗用車のインプレッサをベースに開発しました。一般道も普通の乗用車のように乗り心地よく走れるSUVですが、開発前からSUVとして最適な部品や技術がすべて揃っていたわけではありませんでした。一方で、ゼロから新たな技術やパーツを集めようとすると、時間もかかるし適正価格で提供することができなくなってしまいます。しかし、そこで諦めることなく考え抜き、実現に向けて前進するのが私たちのスタイル。既存の技術を改良して転用したり、新たな組み合わせを試したり。さまざまな工夫で、適正価格でありながら安心して愉しく運転できるSUVが完成しました。視野を広げ、深く考察することで他社との差別化を実現したSUBARUらしいクルマです。
リソースが限られているからこそ、一人ひとりの技術者に求められる領域も、裁量権も大きくなります。それぞれ異なる得意分野を持つエンジニアが、一つの集合体となって勝負する。個人的にはとても好きな戦い方ですね。

唯一無二の技術は、
挑戦できる現場から生まれる。

私が考える一流の技術者とは、謙虚に学ぶ姿勢があり、諦めずにやり遂げる人です。だから失敗があってもいい。ノーミスを求めたら人はチャレンジしなくなり、成長することもないからです。失敗から前向きに何かを学び、繰り返し挑む。そして目指すものの、さらに先にある唯一無二の技術をつかみ取る。「水平対向エンジン」も「アイサイト」も、決して諦めないSUBARUのチームでなければ、実を結ばなかったテクノロジーだと考えています。
そしてもう一つ、SUBARUの技術者として求められる資質は、自ら考えて動くこと。クルマづくりは、企画、設計、実験、生産技術、調達、販売などすべてのメンバーが集まって議論しながら、多彩な視点を持って開発を進めます。SUBARUでは、入社して間もない社員でも、どんどんプロジェクトメンバーに提案して開発の中枢に関わることができる。ただし、自分の仕事はここまでだと自ら枠を決めてしまうと、その先の成長はありません。
若い人にこそ、既存の概念にとらわれず、大胆な発想をぶつけてほしい。若い人の意見を聞ける場作りも積極的に行っています。私自身、新人時代からお取引先との大きな交渉や提案の機会を与えてもらったことで、技術者として成長することができました。試行錯誤の連続でしたが、本当に面白かった。やる気のある人が、挑戦する機会を掴み、伸びていくことができる。それでいて、人を振り落としていく選抜型の組織では決してありません。こだわりのある人、バランス感覚を持った人など、多様な人たちがそれぞれの得意分野を磨き、補い合いながら働いています。全員が必要とされる中で、個性を否定することなく、一緒に考え、支え合うカルチャーがここにはあります。

進化し続けるテクノロジー。
“お客様の笑顔”という不変の価値。

モビリティ業界は100年に1度の大変革期と言われています。自動車メーカーを志すみなさんは、熱気のある革新の時代の入り口に立っているということですね。私もこの大きな変化の中に身を置いて、日々学びながら、クルマづくりの本質に向き合っています。
今、私が考え抜いているのは、クルマが完成するまでのプロセスをどう変えていくかということ。大きな時代のうねりの中で、商品だけではなく、どのように製造するかも改革していく必要があるからです。
クルマを作るには、約3万点もの部品を使用することを知っていますか?日本はそうした部品の組み合わせを人が細かく調整することで、自動車産業における優位性を保ってきました。日本人が得意とする、すり合わせの技術です。しかしこうした技術は、コンピューターや3次元の解析、モデリングといったテクノロジーが発達すると、大きな優位性ではなくなってしまいます。過去の方式に囚われず、テクノロジーを最大限に利用した合理的な開発をどんどん取り入れていく必要があります。その上で、日本が得意とするチームワークや組織力を活かしていく。ほかとは違うSUBARUらしい製造方法に、私たちはもう、踏み出しています。たとえば先日発表(※2020年10月)したレヴォーグでは、人の乗り心地といった感覚的な領域をデジタルデータで徹底的に分析しました。お客様からの「期待を超えた乗り心地だった」という声は、快適さを理論的に追及することに成功した証でもあります。そうした驚きを含んだお客様の喜びの言葉が、私の感じる技術者としての醍醐味ですね。
ただ、どこまで科学技術が発達しても、理論では解明しきれない部分も必ず残ります。そこで大切になるのが、先ほども申し上げた謙虚さです。理論的には正しいはずだと思考停止するのではなく、謙虚に目の前の事象を見つめて改善改良を繰り返す必要があります。進化したテクノロジーと人の持つ情熱。この両輪があってこそ、新たな時代が幕を開けるのだと私は確信しています。
“お客様の笑顔”という決して変わらない価値を追い求める。そのために、人も技術も進化し続けていく。大変革期のクルマづくりには、技術者としてワクワクするようなチャレンジが溢れています。お客様も、そしてあなたも、笑顔になる。そんな未来を、私たちと一緒に築いていきましょう。


藤貫 哲郎 ふじぬき てつお
執行役員 CTO(最高技術責任者)
技術統括本部長 兼 技術研究所長
<経歴>
1986年4月 富士重工業株式会社 入社
2010年1月 当社 スバル技術本部 車両研究実験第一部 主管
2011年6月 当社 スバル技術本部 車両研究実験第一部 担当部長
2012年10月 当社 スバル技術本部 車両研究実験第一部 部長 兼 スバル研究実験センター長
2017年4月 株式会社SUBARU [社名変更] 第一技術本部 車両研究実験第一部 部長 兼 スバル研究実験センター長 兼 車両研究実験第四部 部長
2018年4月 当社 第一技術本部 副本部長
2019年4月 当社 執行役員 第一技術本部 副本部長
2019年8月 当社 執行役員 技術統括本部長 兼 第一技術本部副本部長 兼 技術研究所長
2020年4月 当社 執行役員 CTO(最高技術責任者)
技術統括本部長 兼 技術研究所長