──相談相手がすぐに見つかる、ストレスのなさ
SUBARUのアイサイト開発の魅力のひとつは、高い内製力です。自分たちの使いたい道具は自分たちで作るというスタンスは、SUBARU Labでも一貫しています。AIやソフトウェア開発を行うだけでなく、AIやソフトウェアを動かすためのシミュレーション環境や、AI学習やソフトウェアのテストを自動化するシステムなども、アイサイトに最適化するよう自分たちで作っています。何か課題が見つかったり、要望が発生したりしても、他の部署やサプライヤーさんにお願いすることなくチーム内で解決できるため、スピード感のある開発が可能です。
SUBARU Labの内製は、ただ社内で作っていますというよりも、もっと濃い。エンジニアそれぞれが自分で作っているため、いわば一人ひとりが責任者。だから話が進みやすい。『持ち帰ります。』『担当者に確認します。』ということにはなりません。なにもかもがスムーズです。困った時にも、必要な相談相手がすぐに見つかり、すぐに対応してもらえます。集中したい開発を中断することなく進められます。

私のチームでは、作ったAIモデルを載せる試験車を私たちが試験用途に合うように車両に仕立て上げています。いろんなAI機能を切ったり貼ったりして、搭載して走って試します。実車を身近に触れることができることは、自動車メーカーならではの良さです。開発と試験がこれほど近いとは思いませんでした。SUBARUにはテストドライバーという職種の人がいないというのも、珍しいですよね。
お客様に安心して使って頂く性能にするには、開発している私たちの評価能力向上も欠かせないと考えています。スバルドライビングアカデミーで講師をしているメンバーがLabにはいるので、開発者である私たち自身がテストコースを活用して運転訓練を実施しています。
僕はSUBARUに来るまで、自分が仕事中にクルマを運転するなんて思いもよらなかった。AIエンジニアをやってきて、これは初めての経験でした。
