考え方・方針

SUBARUグループは、すべての従業員の様々な個性や価値観、経験、経歴などに基づき育まれてきた能力が十分に発揮されるとともに、その多様な個が一丸となることでイノベーションが創出され、SUBARUグループ独自の持続的な価値創造が実現すると考えています。性別、国籍、文化、ライフスタイルなどの多様性を尊重し、誰しもが持ち合わせる多様な個性を最大限発揮できる組織づくりや働きやすい職場環境の整備、そして公平な機会を提供します。


  • Diversity(多様性):一人ひとりのあらゆる違いを尊重し、認め合う
  • Equity(公平性):スタート地点の不公平を是正し、発揮した能力に応じて処遇する
  • Inclusion(包摂性):全員がつながり、自分らしく活躍する

体制

SUBARUでは、専任部署であるDE&I推進室が、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進を担っています。2025年度までは、女性活躍の推進に向けて「女性活躍推進会議」を設置し、全社的な課題や対応策の議論を通じて、各部門における具体的な取り組みにつなげてきました。2026年度からは、同会議を「DE&I推進会議」と改め、女性活躍にとどまらない、より広範なDE&Iの取り組みを推進していきます。なお、同会議にはすべての執行役員がメンバーとして参加します。

目標・実績

SUBARUでは、DE&Iの取り組みを測る指標として、人的資本経営全体を評価する指標と同様に、エンゲージメントスコアを採用しています。詳細は以下のリンク先をご覧ください。

また、女性管理職者数を意思決定層の多様化および女性活躍の促進状況を把握する指標としています。さらに障がい者雇用率を「障がい者雇用における人事部方針」に基づく取り組みの指標として設定しています。

目標

指標 単位 実績 目標
2023年度 2024年度 2025年度 2028年度
エンゲージメントスコア(SUBARU単体) % 49 51 54 70
指標 単位 実績 目標
2023年度 2024年度 2025年度 2030年度
女性管理職者数(SUBARU単体) 人 31 42 50 100
指標 単位 実績 目標
2023年度
(6月)
2024年度
(6月)
2025年度
(6月)
2030年度
障がい者雇用率(SUBARU、スバルリビングサービス株式会社、スバルブルーム株式会社の3社合算) % 2.47 2.59 2.6 3.0

取り組み

SUBARUでは、女性活躍の推進、障がい者雇用、外国籍従業員やLGBTQ+への対応など、従業員一人ひとりが置かれている状況にかかわらず能力を発揮できる環境づくりに取り組んでいます。あわせて、シニア層の活躍支援や中途採用の強化を通じて、様々なバックグラウンドを持つ人財を受け入れ、事業を支える人財構成の多様化を進めています。

女性活躍推進

SUBARUでは、女性が様々なライフイベントを通じて働き続け、活躍するための環境整備を行っています。「採用」「制度」「キャリア形成支援」「風土醸成」の4つの柱を軸に取り組みを進めています。

女性活躍推進の4つの柱

  内容
採用
  • 理系女性の採用拡大を目的に、女子大での会社説明・交流会を実施
  • 女子中学生向けイベントへの参加や女子中高生を対象としたオフィスツアー開催を通じて、将来の女性応募者増加にも取り組む
制度 「育児と仕事の両立支援」を目的に、育児休業や短時間勤務などの各種制度を、法律を上回る基準で運用。
詳細は以下のリンク先をご覧ください
キャリア形成支援
  • 管理職候補の女性従業員を対象に、各部署と人事部が連携して育成課題を整理し、研修参加などの個別育成を行う「Women’s Leadership Program」を実施
  • 自身の過小評価や画一的なリーダーシップ像から脱却し、自分らしいキャリアやリーダーシップに対する気づきを促す「女性リーダー研修」や交流会の実施を通じて、女性従業員の主体的なキャリア形成を支援
風土醸成
  • 女性活躍推進会議において様々な角度から女性活躍の課題を検討し、各部署での女性活躍を促進
  • 自動車の開発・製造拠点である群馬製作所において、2022年から製造現場の女性メンバーを中心とした女性活躍ワーキング「4’s Project」を発足。ロールモデルとなる女性従業員による経験の共有の場(座談会)や、女性目線による職場環境の改善の推進などを通じて、女性が活躍しやすい風土づくりを推進

女性活躍推進の行動計画

SUBARUでは、女性活躍のための環境づくりを行うため、女性活躍推進法に基づく行動計画を公表しています。2025年度は第2次行動計画の期間に相当し、2026年度からは新たに女性活躍推進法および次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画がスタートします。

障がい者雇用

SUBARUグループは、「障がい者雇用における人事部方針」を制定し、障がいのある従業員が働くことを通じて輝ける環境づくりを目指しています。直接雇用に加え、特例子会社を設立しており、製造や開発業務の分野を中心に活躍の機会を広げています。また、すべての従業員が、障がいのある方を正しく理解するために、定期的なセミナーを実施するとともに社内イントラネットにて年間を通じて情報を発信しています。また、国内(日本)の連結子会社の障がい者採用担当者向けには、SUBARUグループの障がい者雇用の状況や、今後の法定雇用率に向けた取り組みについて情報共有し、さらにSUBARU主催のセミナーへの参加を促進しています。

障がい者雇用における人事部方針

  1. 多様性の積極的な受容
    障がい者雇用を推進することにより、多様な人財が能力を発揮できる柔軟性と創造力の高い企業を目指す。
  2. 当事者意識をより一層高めて取り組む
    従業員本人や共に働く仲間が安心して働き続けられる社会の実現に向け、当事者意識をより一層高めて障がい者雇用に取り組む。
  3. 社会的責任を果たす
    障がい者雇用における社会課題の解決と持続可能な社会の実現に向け、社会的責任を果たしていく。

2023年4月制定

特例子会社の設立

SUBARUは、障がい者雇用の中核会社として特例子会社スバルブルームを設立しています。スバルブルームは、2022年度に、これまでの取り組みと実績が評価され、障がい者採用優良企業として群馬県知事賞を受賞しました。さらには、障がい者雇用促進への積極的な取り組みが認められ、群馬県「障害者就労サポーター企業」として登録されています。

特例子会社
会社名 業務内容
スバルブルーム株式会社 株式会社SUBARU 群馬地区の寮および工場での清掃。部品梱包業務

外国籍従業員の雇用推進

SUBARUグループでは、国籍を問わず、各拠点の方針や事業内容に適した人財を採用しています。外国籍従業員が業務をスムーズに理解し、個々の能力を最大限に発揮できるよう、安全・品質方針や作業手順マニュアルなどの多言語化を進めています。特に外国籍従業員の多い群馬製作所では、英語・ポルトガル語・スペイン語・中国語などに対応可能な通訳を常駐させ、外国籍従業員との円滑なコミュニケーションを図っています。
なお、2026年3月現在、SUBARUには外国籍の管理者も在籍しており、多様なバックグラウンドや専門性を強みとして、製造部門および技術部門で活躍しています。
関係会社においては、それぞれ独自に人財を採用しており、各拠点の方針や事業に適した人財の確保に努めています。

LGBTQ+

SUBARUグループでは、人権方針において性別・性自認および表現・性的指向に関する差別を禁止しています。すべての従業員が性の多様性を正しく理解するために、従業員への啓発活動やアライ(LGBTQの支援者)を増やす取り組みを実施しています。2022年度からは継続的にSUBARU全従業員および国内(日本)の連結子会社を対象にオンラインセミナーを配信しています。SUBARUおよび国内(日本)の連結子会社では、2026年3月現在で287人がアライとして登録しており、当事者をサポートする人々の輪が広がってきています。
また、SUBARUでは、福利厚生として外部相談窓口を設置し、社内呼称や更衣室の配慮などの個別相談に対応しています。さらに、同性パートナーに福利厚生(社宅利用・手当・休暇など)を適用する制度改定も行っています。こうした取り組みが評価され、SUBARUは一般社団法人「work with Pride」がLGBTQ+従業員に対する企業の取り組みを評価する「PRIDE指標」において、これまでに引き続き2025年もゴールド認定を取得しました。

「PRIDE指標」においてゴールド認定を取得
「PRIDE指標」においてゴールド認定を取得

従業員に配付している外部相談窓口カード
従業員に配付している外部相談窓口カード

ユニバーサルデザインによる職場づくり

SUBARUは、快適職場指針※1に基づき、作業環境、作業方法、環境設備などの各項目について、組織的・計画的な改善を推進しています。休憩所、トイレ、食堂などの共用エリアについては、ユニバーサルデザインの考え方に基づき整備を進めることで、誰もが働きやすい職場づくりを目指しています。

※1
労働安全衛生法における「事業者が講ずべき快適な職場環境の形成のための措置に関する指針」
職場内にある作業台は、車いすの従業員に合わせた高さに設定
職場内にある作業台は、車いすの従業員に合わせた高さに設定

シニア層の活躍推進

SUBARUは、貴重なスキルを持ったシニア層の活躍を後押しするため、定年退職後の再雇用制度「SUBARUビジネススタッフ制度・SUBARUパートナー制度」を導入しています。また、定年退職に向けて、SUBARUのグループ会社での就労を希望する従業員と、グループ会社のマッチングを図る、セルフプロモーション型のグループキャリア選択制度も導入しています。再雇用の希望者全員が原則、SUBARUおよびグループ会社で活躍できる制度となっています。

定年後の再雇用者数(SUBARU単体)

(年度)

  単位 2023 2024 2025
再雇用者数 人 219 280 263
  うちグループ会社への再雇用 人 44 48 39
再雇用率 % 100 100 100

採用の多様化による人財確保の強化

中途採用

SUBARUは、新たな知見や価値観を取り入れ持続的な成長を図るために、中途採用を積極的に進めています。
なかでも、自動車業界ではソフトウェア人財の獲得が重要になってきており、SUBARUではIT・ソフトウェア分野での経験者採用を強化しています。渋谷に開設したソフトウェア開発拠点「SUBARU Lab」は、経験者採用も含めた高度専門人財の採用と、技術開発の中核として重要な役割を果たしています。

期間従業員の正規登用制度

SUBARUの群馬製作所の直接部門では、期間従業員を対象とした正規従業員登用制度を導入しています。本人の希望、所属部署・上長による推薦などの総合的な判断のうえで、正規従業員への登用に向けた受験機会を提供し、キャリア形成を支援しています。

期間従業員の正規登用者数(SUBARU単体)

(年度)

  単位 2023 2024 2025
正規登用者数 人 150 76 84

Subaru of America, Inc.の取り組み

Subaru of America, Inc.(SOA)が掲げるビジョン「Love Promise」にとって、DEIB※1は、その価値観(誠実・共感・感謝・尊重・信頼)を体現するための基盤となる考え方です。DEIBの考え方をもとに、SOAはすべての声が歓迎される環境を大切にしています。また、SOAはDEIBを単なる約束で終わらせず4つの領域での取り組みの実践を進めています。

  • Workplace(職場風土)
  • Workforce(人財)
  • Marketplace(市場・お客様接点)
  • Community(地域社会)

SOAは今後もLove Promiseのもと、誰もが尊重され、その可能性を発揮できる環境づくりを進めていきます。

※1
Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括性)、Belonging(帰属性)のこと。多様な人財を受け入れ、その能力を最大限に活用することが、企業の持続的成長には不可欠であるが、そのためには、あらゆる人々を尊重するだけでなく、不公平な競争環境の是正や心理的安全性などの帰属意識がパフォーマンスに大きく影響するという考え方