知的財産保護 メニュー

考え方

SUBARUグループの強みと弱みを把握し、SUBARUらしいブランドマネジメントを実現することを知的財産活動のビジョンとして掲げ、以下の3点を基本方針として活動を推進しています。


知的財産に関する基本方針

  1. IPランドスケープにより、事業戦略および研究開発戦略における羅針盤として機能する
  2. オールSUBARUで市場を起点とした知的財産を創出し、知的財産ポートフォリオを適切に管理してブランドを保護・強化する
  3. 他者の知的財産権を尊重し、商品開発においてクリアランス確保を徹底する
知財情報を市場情報に組み合わせて事業環境を分析し、戦略立案を支援するもの

また、グループの知的財産を尊重した事業活動による知的財産リスクの最小化、事業の保護と発展および優位性の確保、SUBARUブランドの保護および価値の最大化に資することを目的として、「SUBARUグループ知的財産ポリシー」を制定し、以下の活動の指針を定めています。


「SUBARUグループ知的財産ポリシー」

  1. 知的財産を尊重した事業活動
    SUBARUグループは、知的財産を適正に使用・管理し、他社の知的財産権に対するクリアランスを十分確保し、自他社の知的財産を尊重した事業活動を行います。
  2. 知的財産の管理と有効活用
    SUBARUグループは、SUBARU知的財産部とグループ内各社との情報共有と連携をもって、原則としてグループ内各社を主体とした知的財産の適正な使用と管理を行うものとし、必要に応じてグループ内各社に組織・体制または責任者を置くなどにより、知的財産に関わる事項を管理します。
    SUBARUグループは、グループ内利益の最大化に資するよう、知的財産権の許諾などにより、グループ内における知的財産の有効活用に努めます。
  3. 係争対応
    SUBARUグループは、知的財産に関わる係争に対して、ビジネスの持続性を第一に、利害関係者の支援を得ながら、SUBARU知的財産部とグループ内各社の協働をもって、誠実かつ総合的に解決します。
  4. SUBARUコーポレートブランドロゴ
    SUBARUグループは、SUBARUが定める規程「コーポレートブランド管理全社規則」および「Corporate and Brand Identification Manual」を遵守し、SUBARUコーポレート&ブランドロゴを適正に使用します。

体制

知的財産推進体制

取り組み

SUBARUでは知的財産部がSUBARUグループの知的財産の管理、保護、活用を行うとともに、他者の知的財産権を侵害しないよう、社内の活動を推進しています。具体的には、以下のような取り組みを行っています。


  1. IPランドスケープによる戦略立案の支援
  2. 技術、マーク、ネーミング、デザインなどの知的財産の権利化およびそのポートフォリオの適切な管理
  3. 事業に支障を及ぼす知財問題の有無の網羅的な調査およびその予防・解決
  4. ネット販売の監視・税関での水際対策などによる、グローバルな模倣品の取り締まり
  5. 技術契約やビジネス契約における知的財産・データのオーナーシップや利活用権の確保
  6. SUBARUグループ知的財産ポリシーに基づく、SUBARUグループ各社における知的財産の管理、保護、活用の支援

〈取り組みを行わないことによるリスク〉

他社の知的財産権を尊重するというコンプライアンスに反するとともに、模倣品の氾濫、他社の知的財産権への侵害などによるブランド毀損により、SUBARUグループの経営成績や財政状態にも大きく影響を及ぼす可能性があります。
今後、上記取り組みに対する、経営層によるモニタリングのさらなる強化に取り組んでいきます。

啓発活動

SUBARUグループでは遵法行動の定着のため、知的財産部が以下のような啓発活動を定期的に実施しています。


  1. 開発業務に携わる従業員を対象とした、入社年次・職位に応じた階層別教育の実施(2022年度受講者数:約460人)、ならびに従業員の「自律的な学び」を支援するオンデマンド教育コンテンツの拡充
  1. 各部門における発明創出・特許出願活動を推進する組織である、特許推進委員会を通じた啓発活動の実施
  2. 開発部署における他者の知的財産権の調査・クリアランス確保のためのレビューの推進
  3. SUBARUグループ各社との知的財産に関するコミュニケーション強化を目的としたニュースレターの発行
階層別教育
対象 カリキュラム
入社時 知的財産・職務発明制度について理解する
2年目 知的財産・その活動について理解する
中堅社員 職場リーダー、管理監督者として必要な知的財産の知識を習得する
管理職 SUBARUの知財戦略を理解し、知財マネジメントを習得する