クライシスリスク

リスクのなかでも、とりわけ経営に重大な影響を及ぼし、かつ通常の意思決定ルートでは対処困難なほど「緊急性」を求められるものが「クライシスリスク」です。SUBARUでは、クライシスリスクをさらに自然災害、事故、内部人的要因、外部人的要因、社会的要因(国内・海外)、コンプライアンスリスクに分類し、おのおのの対応マニュアルを作成しています。

BCP

BCPに関して、SUBARUは、リスクマネジメント・コンプライアンス室が中心となり関連規程類の整備を進め、緊急時のグループ全体にわたる情報を一元的に掌握するとともに、全社対応を統括管理する体制を整えています。2019年度には、新型コロナウイルス感染症への対応において社長がトップとなりCRMOが全体統括するなかBCPの発動を行いました。具体的には重大インシデントの発生に合わせて直ちに対策本部を立ち上げ、緊急事態対応基本方針のもと迅速かつ的確な対応体制の構築を行い、速やかな事業復旧を実現し事業継続につなげています。また、平時より各部門の役割や管理責任領域をより明確にすることで可及的速やかにかつ抜け漏れのないリスク認識とその識別を強化し、併せてマニュアル類の定期的な整備とそのアップデートおよび訓練を実施しています。さらに各事業所単位では、重要業務の選定、緊急連絡体制の整理、テレワーク体制の構築などのBCPの基盤整備を行い、全社共通部門と密接に連携しながら事業継続や早期復旧を的確かつ迅速に行うための対応を進めています。

※Business Continuity Planの略で、事業継続計画のこと。


緊急事態対応の基本方針

  1. 生命・身体の安全を最優先とする。
  2. ステークホルダー(利害関係者)の利益の喪失、および会社の価値の喪失を最小限とする。
  3. 緊急事態においても、常に誠実、公正、透明を基本とする。
新型肺炎対策本部

群馬製作所

本工場外来駐車場の舗装下に約1,000m3の雨水貯留槽を設け、降雨時の工場内への浸水対策を図ると共に、近隣地域への洪水対策にも寄与しています。また、駐車場のアスファルト面積を減らし、緑化することで、ヒートアイランド現象による照り返しを緩和させています。

浸水対策を施した駐車場(群馬製作所)

宇都宮製作所

集中豪雨により、たびたび工場内に雨水が集中するなどの被害を受けていたことから、2017年度に雨水対策を実施しました。雨水側溝のサイズと経路を見直し、工場東側の河川(暗渠)へ新たな放流施設も設け、排水能力を増強しました。これにより2018年度以降は工場内への浸水がなくなり、近隣地域への洪水対策にも寄与しています。

浸水対策(排水口)(宇都宮製作所)

被災されたお取引先様の復旧支援を実施

2019年8月に発生した佐賀豪雨および10月に発生した台風19号で被災されたお取引先様の復旧支援として、群馬製作所より延べ590人を派遣しました。
佐賀豪雨では、浸水した一次お取引先様の工場復旧支援に加え、生産に使用している油が近隣宅地や農地に流出したため、油の回収や被災住宅の清掃や片付けの手伝いを行いました。
台風19号では、北関東や福島県のお取引先様が多数被災されました。特に甚大な被害を受けた栃木県の二次お取引先様に対し、水没した工場インフラや設備の復旧のため、10日間にわたり専門技術者を派遣し、他自動車メーカーやその他の一次お取引先様とも協力して、復旧支援を行いました。
有事の際のお取引先様支援は、SUBARUのBCPの大きな柱の一つであり、お取引先様との共存共栄を目指しているSUBARUにとって欠かせない取り組みです。
これからもSUBARUならではのBCPの在り方を考えつつ、強化を図っていきます。

佐賀豪雨復旧支援
台風19号復旧支援