不適切行為を繰り返さないための対策
適切な検査が実施できる仕組みを導入
不適切行為を繰り返さないために、さまざまな設備やシステムの変更を行っています。
●検査設備の更新
各検査工程において、”適切な検査が行える”、”不適切な行為ができない”、”作業ミスをなくす”ことを目的に、ソフトウェアや検査設備の更新をしています。
  1. 01
    「完成検査員登用」に関する対策
    認証システム
    工場内でも一目で完成検査員だと分かるよう、正式に登用された完成検査員のみ帽子の色を赤色に変更しました。さらに、登録された有資格者のみが検査に従事できる「完成検査員認証システム(静脈認証)」を導入しました。またそれに併せ、人事部門での資格管理の運用を開始しました。
    認証システム
  2. 02
    「燃費・排出ガス抜き取り検査」に関する対策
    排出ガス検査
    温度・湿度エラーを防ぐため、試験室に加湿器・エアコンを追加設置。また計測室に管理用モニターを設置し、NG時は赤色灯とブザーで告知するようにしました。
    排出ガス検査
    測定値のデータ変更が不可能となるシステムを導入
    測定端末や集計システム端末上においてデータの変更を不可能とするためのシステムを導入しました。
  3. 03
    「完成検査工程」に関する対策
    ブレーキ検査
    フットブレーキを検査中に駐車ブレーキ(駐車ブレーキ検査中ではフットブレーキ)を使用すると、自動的に検査NGを判定し、検査を継続できない仕様に変更しました。
    ブレーキ検査
    サイドスリップ検査*
    *サイドスリップ量(タイヤが直進方向に対して平行に取り付けられているか)の検査
    サイドスリップ検査工程に速度検出装置を複数設置。検査装置を通過する時の速度を計測し、監視できる仕組みに変更しました。
    サイドスリップ検査
    スピードメータ指針誤差検査
    検査開始の時点では検査装置に速度を表示させず、検査員が車両のスピードメータを確認して検査装置のスイッチを引いた時点で、検査装置の速度表示が出る仕様に変更しました。
    スピードメータ指針誤差検査
    舵角検査*
    *ハンドルをロックするまで回して、その状態でタイヤの転舵角が検査規格の範囲に収まっているか否かを判定する検査
    外部からの人為的操作ができないように、エリアセンサーを設置しました。
    舵角検査
    ※事例はあくまで一例であり、上記以外にも各種設備・対策を導入・実施済です。
●無理のない検査工程づくり
一つひとつの検査作業について、技術的な分析を行い、適正な検査方法が適正な時間で行えるように工程の編成を行っています。
●指導・相談員の配置
完成検査員の作業を監視するとともに、検査員が疑問を感じた時にすぐ相談に乗れるよう熟練した検査員を「指導・相談員」として検査ラインに配置しました。
指導・相談員の配置
●作業観察カメラの設置
正しい検査が行われているかの確認と、より良い検査の参考とするため、作業観察カメラを全ての検査工程に設置しました。
作業観察カメラの設置
●呼び出し設備の設置
完成検査工程において不具合等の異常が生じた場合に、完成検査員が躊躇なく速やかに「作業を止める・上司を呼ぶ・そして待つ」という基本動作が徹底できるよう、全ての検査工程に呼び出し設備を設置しました。
呼び出し設備の設置
品質最優先の再徹底と維持のための取組み
●製造本部長より、全ての製造部門に対して下記2点を通達し、あらためて「品質最優先」を徹底
・完成検査工程は、製造工程での作業が完了した車両で行うこと。・検査工程で車両が滞留した場合は、検査に支障を与えないよう、生産ラインを止めること。
●全ての検査員が振り返りを実施
全ての完成検査員が、社内規程に定められた標準作業が出来ていることを自ら毎日確認し署名申告を実施しています。さらに、生産ラインを止めて、検査員が標準作業と異常時の措置を振り返る日を設けています。
●再教育
完成検査員が適切な検査を実施できるよう、様々な再教育を実施しています。
詳細についてはこちらをご覧ください。
https://www.subaru.co.jp/press/file/uploads/news/2019_0423_1b.pdf
完成検査部門を製造本部から移管し、検査業務の独立性を確保
製造本部内にあった完成検査部門を、2018年12月1日付で品質保証本部に移管し、「完成検査部」として独立・再編しました。製造部門に対する牽制機能を強化し、お客様に品質を保証する「最後の砦」として、厳格に検査を行う体制へと抜本的な見直しを行いました。なお、これに伴い、製造本部側では法律に基づく完成検査という枠組みから切り離して、車両1台1台の品質を徹底的に管理し、保証することに注力しています。
また、品質保証本部・品質保証部にCOP監理課を設置*。完成検査の重要性に関する教育の実施及び定着化や、完成検査に関わる社内業務の内部監査機能の構築、社内規程の体系的整備に取り組んでいます。
*COP監理課は2017年12月に設置
完成検査部
安定した品質を確保できる作業ピッチ*
安定した品質を保ちながら生産・検査を行うことを最優先とした作業ピッチにします。
*製造のスピード