3度目の日本一を目指し、京セラドーム大阪で開催される日本選手権に挑むSUBARU野球部。その戦力について、選手たちを指導するコーチ陣に聞きました。
本日は、畠山太コーチが、投手力について解説します。
畠山太 投手コーチ
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日本選手権への出場を決めた関東代表決定戦。SUBARU投手陣は、2試合でわずか1失点でした。京セラドーム大阪でも、しっかり抑えてくれるでしょう。
先発三本柱① 阿部博光投手 ゆったりしたフォームから飛び出す鋭い球
エース・阿部博光投手
先発は、阿部博光投手㉙、手塚周投手⑲、八野田龍司投手⑰が3本柱です。
エースの自覚が強く、「1点取ってくれたら、守り切る」という強い責任感があり、その気迫が伝わって、チームを引き締めてくれています。
投球については、ゆったりしたフォームから、想像を超える鋭い球が飛び出す。そのギャップで、打者は打ち損ねてしまいます。
制球力は素晴らしく、球を自由自在にコントロールできます。ちょっとズレている時も、ただちに修正できる点にはいつも感心しますね。
先発三本柱② 手塚周投手 打者の意表を突く
準備万端で出番を待つ手塚周投手
手塚投手は、関東代表決定戦(予選)で投げる機会がなかった分、やる気満々。投手仲間に積極的にアドバイスや声掛けするなどキャンプテンシーがあり、チームで戦う意識が高い投手です。
手塚投手は、たとえば、「ここに来る」と予想するところに球が来ない。あの手この手で打者の意表を突いていきます。さらに、ここという時にバシッと決めるは150キロ近い速球も持っています。
先発三本柱③ 八野田龍司投手 必見!なぜか打てない球
「見ていて楽しい」と評される八野田投手の投球
八野田投手の投球は楽しい。スタンドで見たことがある方は、球は速くないし、打たれそうなのに、なぜか打者がアウトになる、不思議な感じがしませんでしたか?
僕たちが見ていても、球種が分からない時があるほど、読みづらい投球をします。
まだ見たことがない皆さんに翻弄されてほしいので、解説はここまで。まずはぜひ一度、八野田投手をご覧ください。
リリーフ陣の柱・川上投手
速くて的確な打球の処理
フィールディングのうまさに定評がある川上投手
リリーフ陣では、川上雄太朗投手⑪が軸。夏ごろから調子を上げてきていて、気持ち的に乗っています。関東代表決定戦では、無死一、二塁から始まる延長タイブレーク10回の場面で登板し、無失点に抑えて勝利を引き寄せました。
川上投手は学生時代は内野手だったので、打球の処理が速いし判断が的確。自分でも相当自信を持っています。それが分かっている打者も、プレッシャーがかかるからバントしにくいし、ランナーは盗塁しにくい。それにしても、あの緊迫した場面で完璧な投球をしたのはあっぱれでしたね。
総力戦で、5連勝に挑む!
関東代表決定戦の初戦(JR水戸戦)で先発した上原進投手⑱も力があるし、山本龍之介投手⑳も威力のある重い速球が健在。度胸満点の成田雄樹投手㊷。新人の西澤海投手⑯、サイドスローの倉田希投手⑫、ベテランの高橋史典投手⑭も頼りになります。
関東代表決定戦の初戦で先発した上原進選手
重い速球が武器の山本龍之介投手
日本選手権でSUBARUの初戦は11月4日で、2回戦(11/6)からは決勝(11/9)まで4連戦です。全投手、万全の準備で挑みます!