【選手紹介】走るたびに自己ベスト!カッちゃんが絶好調の理由
清水歓太選手のリガ'23、小山司選手のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)と、個人のビッグレースが続きましたが、次はいよいよ、駅伝です!ニューイヤー駅伝予選、東日本実業団駅伝が11月3日(金祝)、埼玉県庁am8: 00スタートで行われます。
SUBARUの目標はズバリ、3位。1月1日のニューイヤー駅伝で表彰台を狙うには、予選から勢いをつけたい。皆さんの目を引く走りで、表彰台をめざします。
そこで本日は、3位突破のため、その力走に期待がかかるチームの元気印、鈴木勝彦選手を紹介します!
長野県での合宿で、坂道を走り込む鈴木勝彦選手
走るたびに自己ベスト更新
2021年に、他チームから移籍。明るく、お話好きなカッちゃんの辞書に「人見知り」という言葉はありません。入部当日から、まるでずっと前からいたメンバーかのように皆に話しかけまくり、あっという間に打ち解けてしまいました。
練習の最後に、同じく研究好きの森田佳祐選手(左)とジョギングする鈴木勝彦選手(右)。
その人懐こさでチームを盛り上げてきたカッちゃん、今季絶好調で、記録でもチームを鼓舞しています。
7月15日 5000m 13分32秒54(自己ベスト更新)
9月23日 1500m 3分44秒91(自己ベスト更新)
9月30日 5000m 13分31秒14(自己ベスト更新)
……というわけで、走るたびに自己ベストを更新しているのです!
「今季は、どのレースでも、狙い通りに走れる。成長している実感があります」と笑顔を見せるカッちゃん。
しかし昨年は「しっかり練習していて調子もいいのに、タイムが出ない」というレースも少なくなかったと言います。今年にかけて、何があったのでしょうか?
大学時代の練習ノートも分析
「昨年は、ハイペースで走る『スピード重視』の練習をたくさんやりました。タイムを上げたかったのと、それが、長距離界のトレンドでもあったためです。いいタイムが出る時もあったけど、失敗も多く、ムラがあった。狙ったレースで、狙ったタイムを出したい。そこで、トレンドに惑わされないよう、外部の情報を全部遮断し、徹底的に練習メニューを見直しました」。
昨年秋から数カ月かけ、城西大学時代の練習ノートまで見返し、どのタイミングで、どんな練習をやった時にいいタイムが出ているかを、毎日毎日、徹底的に分析。そして、納得できる解答にたどり着きました。「たとえば、ジョギングの量を増やし、1回の練習時により距離を長くするといいことなど、いろんなことが分かりました。大まかにいうと、体力がネックなのに、昨年はスピード練習ばかりして、課題と練習がズレていた」。
SUBARU陸上部は練習メニューを自分で立てます。カッちゃんは、年明けからさっそく「体力増強メニュー」を組み立てます。と言っても、20kmのジョギングを25kmにするなど、一つひとつの内容は地味なもの。よりつらいメニューになりましたが、ひたすら練習を重ねました。その結果、おもしろいようにタイムが伸びていったのです。
練習には人一倍、ストイックに取り組みます
世界を狙いたい
5000mで13分30秒切り、10000mで28分切りも目前にし、日本のトップランナーに名乗りをあげつつあるカッちゃん。「いずれも切る自信はあります。そして、今までは恥ずかしくて言えなかったけど、俺もカンタや小山さんのように世界を狙いたい。そう言ってもいいところまで、来たかもしれないと思っています」。
目の前の目標は、駅伝での快走です。「ニューイヤー駅伝で『入賞が当たり前』のチームになりたい。そのために、東日本予選は3位には入らないと。最高の状態で走ります」。
本川一美コーチも「カッちゃんは急成長している。考え方に一貫性が出てきていて、自信に満ちあふれている。新しい気付きが楽しくて伝えたいようで、話す量がさらに増えているが、我々としても安心して見ていられる」と太鼓判を押します。
11月3日は絶好調のカッちゃんに、ご期待ください!