11月26日(土)に町田市の町田GIONスタジアムで開催された男子10000mの記録会、八王子ロングディスタンス。SUBARUの選手からは好記録が続出し、ニューイヤー駅伝に向けてしっかり手応えをつかみました。
広い公園内にある町田GIONスタジアム。八王子の競技場が改修工事中のため、町田市での開催となりました
ロロット・アンドリュー選手(ゼッケンナンバー26)は、G組のペースメーカーを務めました
1 やっぱり速かったベンソン選手。まだまだ余裕!
超高速ランナーがそろったA組で先頭に立ち、強烈なスピードで集団を引っ張るベンソン選手
まず、初めて10000mを走ったキプランガット・ベンソン選手が、期待通りに快走しました。 27分9秒台という、驚異の記録を出したベンソン選手ですが、おそるべきは、初めての10000mだったこともあり、余裕を持たせたレースを展開していたこと。 本川一美コーチが「初めてなので、力を出し切らないように走っていた」と指摘するとおり、ベンソン選手はフィニッシュした後も、疲れを見せませんでした。
両手を広げ、余裕の表情でフィニッシュ!
ベンソン選手はレース後、「いいタイムが出せて良かったです。世界選手権参加標準記録の突破はうれしく、ブダペスト世界選手権への出場はもちろん狙っていますが、いまはまず、何と言ってもニューイヤー駅伝です。チームでいい順位を獲りたいですし、個人的はもちろん、前回に続いて区間賞を狙っています」と笑顔を見せていました。
2 自己ベスト狙ったメンバーは、しっかり更新!
記録会では、各選手が目的をもって走りますが、今回のSUBARUは、自己ベストを狙った小山司選手、梶谷瑠哉選手、鈴木勝彦選手が、見事に達成しました。
◇小山司選手
小山司選手は出走前、「昨年もこの大会で好走でき、ニューイヤー駅伝に弾みを付けました。今回もその再現を狙っています。しかも、昨年より調子がいいので、28分45秒24の自己ベストを更新できればと思っています」と話していました。
スタート地点に立ち、胸に手を当てて集中力を高める小山選手
果たしてレースではしっかりペースを守って終盤まで余裕を残し、しっかりラストスパートをかけて28分44秒00。自己ベストを更新しました!
試合後は「ラスト、脚が動いてくれて、しっかり上げることができました。ニューイヤーに向けて仕上げていきます。前回と同じ6区を走ることになったら、区間賞を狙っていきたい」と話し、手応えをつかんでいました。
◇梶谷瑠哉選手、鈴木勝彦選手
今夏に、同じレースでそろって自己ベストを更新した、梶谷瑠哉選手、鈴木勝彦選手は今大会でも仲良く20秒以上の大幅自己ベスト更新を達成しました。
苦しい終盤に、懸命に前に食い下がる、梶谷瑠哉選手(上)と、鈴木勝彦選手(下)
2人は、11月3日にあった、ニューイヤー駅伝への予選「東日本実業団駅伝」で、思い描いていた走りができなかったと言い、課題克服に努めてきました。
梶谷選手は東日本実業団駅伝後、奥谷亘監督と本川一美コーチに走り方や練習について細かく相談。もらったアドバイスをこの大会で実践しました。「きょうは、かなりラクに走れていたので、残り1200mで思い切ってスパートをかけました。監督、コーチのアドバイスがぴったりで、このまま続けていけばいいことが確認でき、ニューイヤーに向けて自信になりました」と手応えをつかんでいました。
鈴木選手も、東日本実業団駅伝後に、後半の粘りをもう一段、上げるために基本練習を徹底して実施したと言います。「夏から調子が上がっていて、自分がステップアップしているのは分かっていました。そこに、基本練習の繰り返しを加えたことで、このレースで終盤、離れそうなところを耐えることができました。やはり基本は大事。そして、10000mで27分台を出したいという欲も出てきました。ニューイヤーに向けて、もう一段、しっかり上げていきます!」と力強く話していました。
3 各選手が目的達成
◇真船恭輔選手コメント
出走前に、ガッツポーズで健闘を誓う真船恭輔選手(左)と小山司選手(右)
10月に体調の関係で休息を取り、練習再開後の回復具合を確認したかった。思っていたより速いタイムを出せたのは収穫でした。
◇口町亮選手コメント
しっかり前を追う口町亮選手
いい状態だったのでもう少し良いタイムが出ると思っていたのですが、最後粘り切れませんでした。流れはいいので、もう一段、粘れる準備をしたい。
◇照井明人選手コメント
落ち着いた表情で集団に付いて行く照井明人選手(右から3人目)
11月3日の東日本実業団駅伝の疲労が少し残っているのが分かっており、ちょうど「これくらいかな」と想像していた走りになりました。自分の見立ての正しさが確認できました。
監督・コーチコメント
奥谷亘監督 ニューイヤー駅伝に向け、各選手がしっかり仕上げつつあることが確認できました。選手たちは今後、やってきたことが正しいと自信を持って調整していけるでしょう。ニューイヤー駅伝に、期待していてください。
本川一美コーチ 短めの距離が得意な梶谷瑠哉選手、鈴木勝彦選手が、今回の10000mで大幅な自己ベスト更新。力のためどころや、勝負どころをつかんだのが大きい。ほかの選手も含め、ニューイヤー駅伝が楽しみになる結果でした。
試合動画は、以下でご覧になれます 2022八王子ロングディスタンス 11月26日(土) - YouTube
SUBARU選手の試合結果は、以下でご覧になれます 2022 八王子ロングディスタンス(SUBARU陸上競技部公式WEBサイト)
総合結果については、以下のリンクよりご確認ください http://hnj.jita-trackfield.jp/jita/wp-content/uploads/2022/11/2022hachioji-results.pdf
ご声援、ありがとうございました!