SUBARU陸上競技部の長野県・菅平での合宿レポート。 最終回は、坂道練習のご紹介です!
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上り12キロ、下り4キロの坂道を行く
菅平で合宿をする大きな目的の一つが、坂道での練習です。 「選手たちは鍛えられているので、平地でのジョギングは軽く走れてしまいます。つまり、トレーニングになりません。負荷がかかってキツイ坂道は、選手にとって良い訓練になるんです」と小林光二コーチは話します。
チームの合宿所の近くには、急な勾配が12キロ(!)も続く坂道があります。 ニューイヤー駅伝2022では、照井明人選手が5区、小山司選手が6区と、いずれも上り坂のコースで素晴らしい走りを見せ、準優勝に貢献しました。その脚力は、こうした坂道練習で培われていたんですね。
菅平に到着翌日、さっそく5人の選手が坂道を走りました。
寒くて雨も降る中の坂道12キロ走!過酷な練習が始まるにもかかわらず、スタート地点で余裕の笑顔を見せる照井明人選手
坂道が得意な小山司選手(右から2番目)と照井明人選手(右端)は淡々と先頭を走ります
合宿中、3回も坂道走を組んだのは清水歓太選手。
2回目は1人で上りました。 山の中、12キロをひたすら上り続ける清水選手の後ろを、奥谷亘監督と本川一美コーチが車でついていきます。
黙々と走り、12キロを上り切ったところで、いったん水分補給。
笑顔で水分補給する清水選手、まだまだ余力があります
このあとは、4キロの下り!が続きます。 清水選手、水を飲むと、休むことなくすぐに走り出していきました。
宿舎前に到着し、フィニッシュ!
また一歩、強くなりました。
筋トレにケアに、大忙し
宿舎近くには、トレーニングルームもあります。
トレーニングルームで腕を鍛える梶谷瑠哉選手(上)と、真船恭輔選手(下)
森田佳祐選手はウエイトトレーニングを重視しています
食事後の休憩のたび、ロビーでこまめに足のケアをするのは小山司選手。
小山選手はココが定位置!
「ケガが多かったので、ケアするのが習慣になりました」とのことで、 温めることと、ほぐすことを繰り返します。
夕食を食べた後が、いちばんホッとする時間です。 いちばんのお話好きは梶谷瑠哉主将。 場を盛り上げるのも主将の務め!と、楽しいパフォーマンスで笑いを誘っていました。
おどける梶谷選手(右から2番目)に、苦笑する長田選手(左隣)、清水選手(右隣)
ロロット選手(左)と、ベンソン選手(右)は、食後に砂糖たっぷりのミルクティーを飲みながら一休み
この後は、お風呂に入って早めに就寝します。
選手たちはふだんから、1日30キロ程度、月間では800キロ程度も走ります。 平地だと力を使わなくても走れる選手たちは、さらなる高みをめざすため、高地で空気が薄いうえ、坂道だらけのこの場所で、心肺と筋肉に負荷をかけて強化します。
そんな過酷な合宿の1日が、おわりました。
またあすの早朝は、12キロ走から始まります。
棟田副部長「陸上部から野球部へ、勝利のたすきをつなげたい」
合宿所には棟田和幸副部長も訪れ、練習を見守りました。
冬のように寒い日に、ダウンジャケット姿で練習を見守る棟田副部長
棟田副部長は「きょうはみんなの頑張っている姿を目に焼き付けました。11月3日、みんなには東日本実業団駅伝で上位に入賞してほしい。そのたすきを持って私は翌日の4日に、社会人野球日本選手権のある大阪へ行きます。そして、京セラドーム大阪で初戦に臨むSUBARU硬式野球部にたすきを渡し、次は野球部のみんなが頑張るんだぞ、と励ましたい。そのために、この合宿で仕上げてもらって、答えを出してください!」と激励。
奥谷監督は「いい成績を出せるよう、しっかり頑張ります」と応えていました。
ニューイヤー駅伝2023への出場をかけた11月3日の予選「東日本実業団駅伝」は、午前8:00、埼玉県庁をスタートし、熊谷陸上競技場でフィニッシュする7区間76.9キロのコースで行われます。
SUBARU陸上競技部の掲げる目標は3位です。
目標達成をめざし、今回の合宿で選手は各自、しっかり最終調整を行いました。