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2021.12.20

【選手紹介】梶谷×鈴木 感性ぴったり。良きライバルとして高め合う

今年のSUBARUは3年目がアツい。何がアツい?それは選手層の「厚さ」、そしてパッションの「熱さ」です。今回はこの3年目の中で、共通点が多く、切磋琢磨して高め合っている良きライバル二人をご紹介します。新キャプテンに抜擢された梶谷瑠哉選手と、今秋に移籍入部した鈴木勝彦選手です。二人の共通点は駅伝に対する思い、走りのスタイル、そして明るい性格に至るまで、多種多様にわたっているのです。

 

|似たもの同士「負けたくない」

梶谷瑠哉選手

「レースの中で我慢する場面やラストスパートのタイミングが一緒。日ごろの練習でも、一つ一つのトレーニングが何のためにあるか、どこで力を使うか、といった考え方が本当に同じ。ここまで同じ感性で話ができる人には今まで出会ったことがなかったです」と鈴木選手が言えば、梶谷選手も、「いまのSUBARUは長い距離をしっかりと走るのが得意な選手が多いのですが、勝彦は自分と同じでミドル系(比較的短めの距離で速いスピードで走ることが得意な選手)。練習内容で相談にも乗ってくれて、切磋琢磨できています」と話す。

鈴木勝彦選手

 

そして2人はお互いのことを、「負けたくない相手です」と声をそろえる。

 

|レースで抜きつ、抜かれつ

実はこの二人、鈴木選手の移籍前から、試合の中ではバッチバチに意識し合ってきました。

それを象徴するのが、今シーズン2度、同じ組で走った5000メートルの結果です。春のレースでは梶谷選手が先着し、鈴木選手が後塵を拝することになりました。秋にはその借りを返すかのように鈴木選手が組1着、梶谷選手がその背中を見ながらフィニッシュしました。二人はこのレースの時は別々のチームだったのですが、お互いに「負けたくない相手だ」と強く意識していたと言います。

梶谷瑠哉選手

 

|駅伝が大好き

そんな2人のもう一つの共通点。それは「駅伝が大好き」ということです。

梶谷選手は学生時代にハーフマラソン大会でも優勝し、個人としても力のある選手ですが、本人はずっと昔から「一人一人の力を合わせて大きな力を発揮するチームプレーが好き」で、実業団に入ったのも駅伝を続けたかったからでした。

「トラック種目だと僕自身の目標のために走ることがありますけど、駅伝の時は周りの応援する方々とかチームメートのために走っています。駅伝だと他の人の声で踏ん張れる。そして、僕の走りを見た人たちが笑顔になるのを見られるのが最高です」(梶谷選手)

 

鈴木選手も前チームでは、関西実業団陸上大会の10000メートルで優勝し、ダークホースとして個人としての知名度を上げつつありました。ただ、元々は「走る選手だけでなく、控えの選手や支えてくれる人たちも含めて、チーム全体で『やったろう』という雰囲気で一体感が持てる駅伝が好き」だと言います。

鈴木勝彦選手

「しかも、SUBARUは指導陣もチームメートも、そして部長や副部長も含めて駅伝に熱い人ばかり。これは駅伝を頑張らない訳がないでしょう」。今シーズンの残りの日々は個人種目のトラックレースのためではなく、1月1日のその日にすべてを出し切るために練習を積もう。そうして鈴木選手は駅伝に向け、ギアチェンジしていったのです。

 

|愛されるエンターティナー

ちなみに、二人は「愛されるエンターティナー」という点でも似ています。

梶谷選手は小柄な体で前半からぐいぐいと飛ばし、歯を食いしばりながらも耐える姿が印象的なランナー。その思い切りの良すぎる走りは、途中でばてちゃうのではないか?大丈夫?と周囲をハラハラさせますが、最後まで押し切ってしまう体力と強靭なハートが持ち味です。自己紹介で「今あるすべてを魅せます」と書いているところからも、走りによって見る人を楽しませたいという強い意思を感じさせます。実際、その走りに魅せられ応援を続けている方々は、若者からご年配の方々まで幅広いです。

 

鈴木選手は、尊敬する人にタレントのローランドさん、プロ野球日本ハムの新監督、新庄剛志氏をあげることからも分かるように、美意識高めのランナーです。スラリとした体形にサラサラの髪で颯爽と駆け抜ける姿が印象的。その一方で、写真撮影を求められるとちょっと変顔や変わったポーズをしてしまう、ユーモラスな面も持ち味です。さらに「陸上選手なら鈴木勝彦と言われるくらいの選手になりたい」と大きくぶち上げるくらいの肝の強さもあります。

 

|「ゲームチェンジャーは俺だ」

そんなアツアツすぎる鈴木選手と梶谷選手は、2022年1月1日のニューイヤー駅伝で「ゲームチェンジャーになる」気持ちを膨らませています。

ゲームチェンジャーとは…
駅伝で重要なのは、次の走者が「やったるわ!」と意気込めるような良い位置でたすきをつなぎ、気持ちを切らさずに走り切るかどうかです。チームメートから信頼を集め、走力があり、どこかの区間で出遅れたりブレーキがかかったりしても、自らの区間で持ち直す。それが駅伝のゲームチェンジャーです。

「チーム内では、俺がゲームチェンジャーになると思っているメンバーが何人もいて、いい意味で『ピリピリした』雰囲気で練習を重ねられています。ここがチームスポーツである駅伝のいいところ。その中でも、僕は勝彦をはじめ、誰よりも強いゲームチェンジャーになりたいと思っています。前半区間を任されたらばっちり試合の流れを作りに行きますし、後半区間だったら入賞ラインをしっかりと意識した走りを見せるつもりです」(梶谷選手)

鈴木選手も負けてはいません。

「SUBARUは地元代表として出場するニューイヤー駅伝を、一番大切な試合と位置付けているチーム。自分が大好きな駅伝に重きを置くチームに来ることが叶い、社会人3年目の今の自分が一番強いと言い切れます。1月1日にしっかりピークを持っていきますよ」

 

|入賞目指して共に戦う

梶谷選手と鈴木選手。チーム内で分かり合えるライバルとして高め合っている二人は、ニューイヤー駅伝で、同じSUBARUのメンバーとして、共に入賞目指して戦います。二人がゲームチェンジャーとしてSUBARUを全国にアピールしてくれる1月1日、アツ過ぎる戦いに目が離せません!

 

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