NEWS
2021.11.25

ひたすら10000メートル!なのに見どころいっぱい 八王子ロングディスタンス【前編】

11月27日(土)に東京都八王子市の八王子市上柚木公園陸上競技場で記録会「八王子ロングディスタンス」が開催されます。タイムテーブルは以下の通りです。

 

(東日本実業団陸上競技連盟HPより)

男子10000メートル。以上。

 

このタイムテーブルを見て「この大会の面白さ、いまいち分からんぞ」と思ったあなた。あなたにこそ、この見どころいっぱいの試合を楽しんでいただきたいのです。

 

見どころは以下の3点です。

1.1年で最も好記録が狙える!

2.ニューイヤー駅伝で対決する全国のチームが参戦!

3.SUBARUファン目線でも注目!

昨年の八王子ロングディスタンスで力走するロロット選手

 

1.1年で最も好記録が狙える!

陸上競技の大会は、夏でも冬でも、雨の日でも風の日でも天候に関係なく開催されます。ただ、実施されたとしても悪天候は記録に大きな影響を与えます。

特に長距離種目にとっては暑さが大敵です。東京五輪のマラソンが東京から北海道に会場変更になったことからも、暑い中の長距離大会がどれだけ酷であるかが分かります。

では、8月を避けて秋になればいいのかと言えば、そうでもありません。

今年9月下旬にあった全日本実業団選手権を思い出してください。スタート時間は夕方でしたが、それでも10000メートルに出た照井選手や住吉選手、ロロット選手が、大量の汗を流しながら走っていましたよね。

【関連記事】好記録連発!第69回日本実業団対抗陸上競技選手権大会結果

 

ですから長距離種目にとっては、「秋」と言っても秋が深まるくらいの時期の方が好記録は出やすいのです。

気候の面だけではありません。夏に走り込んだ結果が現れやすいのもこの時期で、チームを超えて相乗効果ともなっています。

今月13日、川田裕也選手が日本体育大学長距離競技会(通称・日体大記録会)で奥谷亘監督が持っていた10000メートルのSUBARU記録(※)を大幅に塗り替えたのは記憶に新しいところです(28分19秒57→27分59秒66)。

【関連記事】川田選手がSUBARU陸上部初の27分台をたたき出す!第292回日体大長距離競技会結果

この同じ組では大学生が新たな学生記録を打ち立てましたし、他の実業団選手も自己ベストを更新しました。

ちなみに、近年、この時期の日体大記録会は「スーパー日体」とも呼ばれているのだとか。それだけ、晩秋の大会は記録が狙いやすいのです。

※SUBARU記録…1998年に創部してから部員が出した最高記録

 

2.ニューイヤー駅伝で対決する全国のチームが参戦!

それでもまだ、「よくある記録会でしょう~」なんて思っていませんか?ニューイヤー駅伝を応援する前にこの大会で「予習」をすると、楽しさが倍増すること間違いなし!なのです。

 

11月19日版の番組編成(選手の出場組と所属が確認できる資料)を見てみましょう。
まず出場チームは、ニューイヤー駅伝への出場が決まった全37チームのうち、32チームの選手がエントリーしています。
また、10000メートル日本記録保持者の相澤晃選手(旭化成)をはじめとして、10000メートル歴代1~6位の選手いずれも名前がある他、大学陸上界のエース、田澤廉選手(駒沢大)もエントリーしています。

さらに、この大会はチーム対抗得点制ではないため、各選手は順位より記録を狙い、選手同士でけん制することなく前半から積極的に攻めるレース展開が予想されます。

ただし、各チームや選手によって、この試合の位置づけは様々です。ニューイヤー駅伝に向けて仕上がり具合を確認する選手もいれば、自己ベスト更新を狙う選手もいます。

 

とは言え、応援する立場からすれば、全国各地の実業団選手のユニフォームと走りに見慣れておく、またとない機会。しっかり観戦の目をならしておく、絶好のチャンスです!

 

見どころを2点挙げただけでここまで長くなってしまいましたので、続きはまた次回!お楽しみに!

なお、八王子ロングディスタンスは、ライブ配信予定です。
https://youtu.be/bBEZ2HhZqqs

無観客開催ですが、ぜひご自宅から応援をお願い致します!

ニュース一覧