新監督と新キャプテンが語る新生SUBARU硬式野球部への想い

新監督と新キャプテンが語る新生SUBARU硬式野球部への想い

記事内の日付や部署名は、取材当時の情報に基づいた記述としています

仕事は違っても、「笑顔をつくる」という想いでつながる「SUBARUびと」。 様々な部署で働く「SUBARUびと」を、仕事内容や職場の雰囲気を交えてご紹介します。今回は、2024年秋よりSUBARU硬式野球部の新監督に就任した小川さんと、新キャプテンの手塚さんに、就任時の気持ちや新体制となった硬式野球部への想いを聞きました。

目次

全国大会上位を目指すため
引き受けた監督

小川 信さん

小川 信(おがわ しん)さん SUBARU硬式野球部 監督

2024年秋より硬式野球部の監督に就任。選手として都市対抗野球大会準優勝を経験し、引退後はディーラー勤務やコーチを経て監督に。選手一人ひとりに寄り添い、チームの勝利を最優先に考えた指導を行いながら、選手たちが力を発揮できる環境づくりに注力。2025年シーズンは、「都市対抗と日本選手権で4勝」を目標に掲げ、勝ちにこだわる姿勢でチームを引っ張る。

小川:
2024年は社会人野球日本選手権大会(以下、日本選手権)への出場がかなわず、SUBARU硬式野球部の2024年シーズンは9月で終わってしまいました。当時、コーチとして選手に厳しく指導していた私は、限界を感じたというか、そろそろ後任に託そうと思っていました。なので、10月に監督就任を打診されたときは、「まさか自分が」という感じでした。2つの全国大会である都市対抗野球大会(以下、都市対抗)や日本選手権に出場するだけでなく、上位を目指すチームになるには今しかないと言われ、「よし!やってみよう」と引き受けました。

監督になってからは、どうしたらチームが良くなるかを常に考えています。私自身も選手として4人の監督の指導を経験しましたが、それぞれに違った持ち味があり、中でも2014年に都市対抗で準優勝したときに監督だった水久保国一さんは、オンオフがはっきりしていて、良いところは褒め、ダメなときはきちんと叱ってくれました。選手としてはとてもやりやすかったので、そういうところは意識しています。

社会人の自覚とともに
野球ができる環境に感謝を

小川:
選手たちによく言っているのは、野球選手である前に一社会人でもあるので、その自覚を持って行動するということです。挨拶や時間を守るなどの立ち振る舞いもそうですし、寮生活についても、うるさいぐらい言います。細かいことですが、そうした気配りが野球のプレーにも影響してくると思っています。

私は12年間選手として過ごし、引退してコーチになるまでの3年半は、クルマを販売するディーラーで勤務し、その後、調達部門で半年間働いていました。野球から離れてみると、「こんなに野球に集中できる環境を与えてくれているのはすごいこと」だと改めて感じました。この環境が当たり前でないことを、選手たちにもわかっていてもらいたいです。

応援してくれる皆さんに
勝利で恩返ししたい

小川:
練習への取り組み方を見ていても、チームの意識はかなり変わってきていると感じます。一球一球を大事にしたり、選手同士でも声が出たりするようになってきました。2025年の目標は「都市対抗と日本選手権の両大会に出場し、全国の舞台で4勝」。そして、地盤を固めて3年以内に日本一を獲りたいです。

小川さん

2025年はオープン戦から観客がかなり多く、新体制になって注目されていることを実感しています。応援してくれる皆さんは当然勝つ試合を見たいと思うので、徹底的に勝ちにこだわるチームをつくっていきます。先日開催された「第47回JABA日立市長杯」では17大会ぶりに優勝し、10月の日本選手権の出場権を獲得しました。これからも勝つことで皆さんに恩返しをしていきます。ぜひ応援をよろしくお願いします。

自分にできるキャプテンは
何かを考えた

手塚 周さん

手塚 周(てづか しゅう)さんSUBARU硬式野球部 キャプテン

2020年に入社。人事部に所属し、2024年秋よりキャプテンに就任。投手としての技術だけでなく、チーム全体の気持ちや準備の大切さを重視し、選手一人ひとりが最大限の力を発揮できるようサポート。監督の指導方針をしっかり受け止め、全員が勝利に向けて一丸となる環境づくりに尽力している。

手塚:
前キャプテンは、みんなを引っ張ってくれる人で、まさにキャプテン中心のチームでした。だから、小川監督から、キャプテンをやってほしいと声をかけられたときも、私には務まらないと思って断ろうとしたんです。そのとき、「同じことをしなくていい、自分のやり方でやってほしい」と言われ、全国大会で勝てるチームにしたいという監督自身の想いも聞き、それならできることがあるのではと思いました。

それまで一選手として見てきて、選手同士でカバーし合う、試合に出ていない人も含め全員がチームに貢献するといった姿勢があまり感じられなかったんです。小さなことだとしても目を背けずに誰かが言わないといけないと思っていました。ただ、前キャプテンのような頼りになるキャプテンになれるとは思えなかったので、最初のチームミーティングでその気持ちを正直に伝え、「みんなの力を貸してほしい」とお願いしました。

勝つためにチームも
変わり始めた

手塚:
私は、野球のプレーに関する技術的なことは言いませんが、そのかわり、気持ちや準備の部分で足りないなと感じたときに、自分にはこう見えたよ」と伝えるようにしています。言いたくないことも言わなければいけないので最初は躊躇する事もありましたが、監督や周りのスタッフもサポートしてくれますし、選手たちもチームが勝つための意見として受け取ってくれるので、勇気を持って伝えられるようになってきました。

ずっと勝利至上主義で野球をしてきましたが、キャプテンになってみると、「成長」がより大切だと考えるようになりました。チームも、常に前向きに貪欲に野球と向き合っていくという空気が流れ始めています。小川監督の目指す「ヒットが出なくても点が取れる野球」をみんなが理解し、試合はもちろん、日々の練習でも技術を積み上げることができていると思います。

職場の業務や同僚との
交流も大きな力に

手塚:
職場の業務も、練習の一環というか、野球に通じる気づきもたくさんあるので一生懸命やるように意識しています。また、部署の方たちから応援の言葉や嬉しい声かけをしてもらえるのも、エネルギーになっています。快く送り出してくれることへの感謝とともに、「勝って喜んでもらいたい」という気持ちが湧いてきます。社員の皆さんはじめ、応援してくださる皆さんと一緒にドームの熱気を味わうために、今できることをしっかりやっていきます。

手塚さん

応援してくれる人たちに勝利での恩返しを誓う「SUBARUびと」。ぜひ、次回のコラムもご期待ください。

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