サステナビリティ
ジャーナル

自動車騒音低減に向けた研究

右:阿部 啓介(株式会社SUBARU/神奈川大学)
左:大津 啓司(公益社団法人自動車技術会 前会長)

2024年5月、「第74回自動車技術会賞」において、SUBARUの技術者である阿部啓介さんがクルマの騒音低減に向けた研究で「浅原賞学術奨励賞」を受賞しました。

自動車技術に関する優秀な論文等を発表した将来性のある新進の満37歳未満の個人に贈られる賞。

HEV(ハイブリッド車)やBEV(電気自動車)などの電動車はモーター走行時、従来エンジン音に埋もれていたロードノイズやモーター音などの不快な騒音が目立ってしまいます。この研究では、幅広い周波数帯の騒音低減に寄与する車体パネルを特定し、車体骨格の要件を定義する手法を構築しました。

発音のメカニズム

この研究結果を活用することで、車両の質量を増やすことなく、静かで快適なクルマを提供することが期待できます。車体の軽量化は、航続距離の向上や排出ガスの削減に繋がり、環境保全にもつながります。

最近のクルマはIT技術や自動運転が注目されがちですが、SUBARUは騒音を抑える性能を含む、「走る・曲がる・止まる」といったクルマの基本性能を磨き続けてきました。今後、これらの技術をさらに進化させ、引き続き「価値づくり」に取り組んでいきます。