社員紹介

雪道でもいつも通りに運転できる。
その「当たり前の安心」を支えるAWD制御開発。

技術系総合職(自動車)

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  • 若手の挑戦

A・W

2021年入社 車両環境開発部

SUBARUの代名詞であるAWD(All-Wheel Drive:全輪駆動)の制御開発を担当。学生時代は航空宇宙工学を専攻。クルマの部品の名前も知らないまま飛び込んだ世界で、入社三年目から重要な開発を任され、走りをつくる面白さに出会いました。雪道でも高速道路でも、誰もが安心して運転できる「当たり前」を作っています。

A・Wさんのキャリアパス

スクロール
A・Wさんのキャリアパス

POINT

入社以来一貫してAWD制御開発に携わっています。毎年、北海道の美深試験場で冬季試験を経験し、制御開発と実車評価を繰り返しながら性能向上に取り組んできました。日々、SUBARUらしい安心と愉しさの実現に挑戦し続けています。

前後の駆動力配分がクルマの走りを決める。
少し変えるだけで走りが一変する、その奥深さに惹かれて。

私が担当しているのは、AWDの制御開発です。AWD制御とは前輪と後輪に駆動力を配分することで、さまざまな路面や走行シーンにおいて安定した走りを実現する制御技術です。クルマは「走る・曲がる・止まる」で成り立っていると言われますが、その中で私が主に携わっているのは「曲がる」ときの安心感や思い通りに「走り」を操れる感覚をつくる領域です。

具体的には、駆動力を前輪と後輪のどちらにどのように配分するかを設計しています。直進および旋回時、雨天や雪道など、クルマを取り巻く状況はさまざまです。そうした一つひとつの走行シーンを想定しながら、ドライバーがより安心を感じられ、思い通りに走り、曲がれるクルマを目指してチューニングを行っています。

例えば「雪道でも安心して曲がりたい」というシーン。言葉にするのは簡単ですが、実現するには、そのときの車両の状態を正しく把握し、どのような駆動力配分が適切なのかを考えなければなりません。状況に応じて前後の駆動力をどう配分すれば、ドライバーが安心してクルマを操れるのか。この判断とつくり込みが、開発の中でも特に時間をかける部分であり、いちばん面白いところでもあります。

開発で大切にしているのは、ドライバーがどのような路面でも安心して意のままにクルマを操れる走りをつくることです。滑りやすい路面で運転をしても、ドライバーが怖さを感じず、また違和感なくクルマをコントロールできること。雪道でアクセルを踏みながら曲がるような場面でも、イメージ通りに自然に走れること。実現は簡単ではありませんが、思い描いた走りを実現できたときの達成感は格別です。

車種によって目指す走りは異なりますが、安心して運転できることは共通して大切にしています。そのうえで、より軽快な走りを目指すのか、上質で落ち着いた走りを目指すのか。車種ごとのキャラクターに合わせて味付けを変えていけることもこの仕事の醍醐味です。

制御を少し調整しただけでもクルマの動きやドライバーの感じ方が変わるので、良い意味で終わりがありません。AWD制御開発を担当することになったのは、入社時にこの部署へ配属されたことがきっかけでした。その後、異動の話をいただく機会もありましたが、もう少しこの分野を突き詰めてみたいという思いがあり、現在までAWD制御開発を続けています。

ただ、学生時代の私は、まさか自動車の開発に携わることになるとは思っていませんでした。

航空宇宙からクルマの世界へ。

学生時代は航空宇宙工学を専攻していて、もともとは航空業界を志望していました。ただ、就職活動の時期がちょうどコロナ禍と重なり、航空業界はほとんど採用を行っていない状況でした。それでも、エンジニアとしてモノづくりに携わりたいという気持ちは変わりません。そこで身近な乗り物である自動車に目を向けた際、航空機開発にルーツを持つSUBARUに魅力を感じました。直前まで航空宇宙部門と自動車部門のどちらへ進むか悩みました。航空機への憧れは最後までありましたが、幅広いお客様の日常を支えるクルマづくりに挑戦したいと思い、自分の意思で自動車部門を選びました。

入社後はAWD制御開発を担当する部署に配属されました。クルマの知識はほとんどなく、部品の名前も十分にはわからない状態からのスタートでしたが、二年目にはストロングハイブリッド車のAWD制御に関する変更提案を任されるようになります。既存制御を理解し、課題を整理しながら、自分なりに改善案を検討する日々でした。

ある程度は自分で調べて考え、行き詰まったら周囲に相談する。このときに身についた進め方は、今でも変わっていません。何に悩んでいるのか、どこがわからないのかを言語化し、一つずつ整理していく。その積み重ねが、自分の成長につながったと感じています。そして三年目からは、SUBARUとして初めて自社生産するBEV「トレイルシーカー」のAWD制御技術開発に携わることになりました。これまでは部分的なAWD制御に関する検討であったため、商品として世に出るクルマの性能づくりに関われることに、一段と大きなやりがいを感じました。

「SUBARUらしい走り」をつくる。
新型車開発の最前線で挑んだAWD制御。

トレイルシーカーの開発では、AWD制御担当として車両の運動性能開発に携わりました。車両制御によってクルマの走りをつくり込み、お客様が感じる安心感や運転のしやすさにつなげていくことが私の役割です。

SUBARUのAWDは、お客様が直接目にする技術ではありません。しかし、雪道や悪路から高速道路まで、安定した車両挙動による安心感を実現し、SUBARUらしい走りを支える重要な技術です。

開発では、シミュレーションだけではわからない部分も数多くあります。データ上では良く見えても、実際に運転すると違和感を覚えることもあるからです。そのため、自分でクルマに乗って評価し、データを確認し、原因を分析して改善するというサイクルを何度も繰り返しました。

SUBARUに入社してから毎年、北海道のスバル研究実験センター美深試験場で冬季試験を行っています。最初の頃は評価結果の違いを理解するのに精一杯でしたが、経験を重ねる中で、わずかな挙動の変化を運転時のフィーリングから課題を見つけられるようになりました。

トレイルシーカーの開発では、そうして培った視点を活かし、データだけでなく実際に運転して感じるフィーリングも大切にしながら性能をつくり込みました。自分が検討した制御がクルマ全体の走りにどう影響するのかを実際に確認できることは、大きな魅力だと感じています。

若手でも車種開発の中心に立てる。
担当者として最後までやり切る文化。

特に新型車開発では、より多くの部署と連携しながら仕事を進めます。

AWD制御担当になると、車両評価やシステム設計をはじめ、開発などのさまざまな部門との調整が必要になります。入社して間もない頃は、他部署とのやり取りに戸惑うこともありました。

それでもSUBARUには、年次に関係なく開発担当者が主体となって最後までやり切る文化があります。若手だから補助的な役割だけを担うのではなく、自分の担当部分について責任を持って考え、提案し、周囲を巻き込みながら開発を進めていきます。

また、チーム内には相談しやすい雰囲気があります。困ったことがあれば気軽に相談でき、経験豊富な先輩からさまざまな視点でアドバイスをもらえます。

私が特にSUBARUらしいと感じているのは、まず否定されないことです。最終的に採用されなかった案でも、「この考え方はいいね」「着眼点は面白いね」と、良かった部分を必ず伝えてもらえます。若手の提案に対しても、頭ごなしに否定するのではなく、まずはやってみようと背中を押してくれる。SUBARUには、失敗そのものよりも挑戦して得た学びを大切にする文化があります。

実際に私自身も、この恵まれた環境の中で多くの経験を積んできました。だからこそ、自分の考えを臆することなく発信し、新しいことに挑戦できています。

世界のお客様に届く瞬間。
自分がつくり込んだ性能が、商品価値につながる。

開発に携わったクルマが市場に出て、お客様に乗っていただけるようになったときの達成感は特別です。開発中は評価や改善を繰り返しながら、「もっと良くできないか」と試行錯誤を続けます。時間をかけてつくり込んだ性能が、最終的に商品として世の中に送り出される瞬間は、何度経験しても大きな喜びがあります。

AWD制御は、ボンネットを開けても見えるものではありません。しかし、お客様が運転したときに感じる安心感や走る愉しさを支えている技術です。目立つ装備ではなくても、クルマの印象そのものを形づくる重要な役割を担っていると思います。

クルマの開発では、自分が担当した制御がクルマ全体の走りにどのような影響を与えているのかを考えながら開発を進めます。だからこそ、そのクルマが商品として完成し、世界中のお客様のもとへ届けられたときには、自分の仕事が確かに価値として形になったことを実感できます。

街中でトレイルシーカーを見かけたり、メディアで取り上げられているのを目にしたりすると、「このクルマの開発に自分も携わったんだ」と嬉しくなります。自分が検討し、評価し、つくり込んできた性能が、お客様の安心感や走る愉しさにつながっている。その実感が、AWD制御開発の大きなやりがいになっています。

クルマ一台としていいモノをつくる。

仕事でいちばん大切にしているのは、お客様が価値を感じられるかどうかです。性能を突き詰めることは、もちろん大事です。ただ、どれだけ性能が優れていても、お客様が求めていなければ意味がありません。だからこそ、性能そのものを追い求めるのではなく、それがお客様の安心感や運転のしやすさにつながっているかを常に意識しています。

もう一つ心がけているのが、視野を広く持つことです。ここは、私がいちばん難しいと感じてきた部分でもあります。クルマはAWDだけでできているわけではなく、エンジン、ブレーキ、運転支援システム「アイサイト」など、さまざまな領域のエンジニアが技術を持ち寄って一台をつくっています。自分の担当だけを見ていると「AWDとしてはこれがベスト」という結論になりがちですが、クルマ全体で見れば最適とは限りません。実際、AWDとしては良いと思ったことでも、他部署から見ると別の課題が見えていることがありました。そうした経験から、今では自分の考えを他分野のエンジニアにも共有し、それぞれの視点から意見をもらうようにしています。

これから挑戦したいことは、二つあります。

一つは、専門性をさらに高めつつ広い視野を両立することです。AWDの性能をより高いレベルで追求する中で、最近は自分の担当領域だけでなく、クルマ全体の動きを意識しながら開発を進めることが大事だと感じています。AWDだけでは実現が難しいことでも、他のシステムと連携することで新たな価値を生み出せる可能性がある。電動化が進んで制御の自由度が広がっている今、安心感と走りの愉しさをこれまで以上に両立できるのではと考えています。

もう一つは、開発の進め方そのものを進化させることです。車種やプロジェクトが増えていくと、これまでと同じやり方を続けるだけでは対応しきれません。より効率よく、より高い品質で開発を進めるためには、開発プロセスの見直しも必要だと考えています。評価や解析の効率化、知見の共有の仕組みづくりなど、将来を見据えながら開発基盤を整えていくことにも挑戦していきたいです。難しいのは、先を見据えて今を変えること。目の前の開発を進めながら、その先の開発がもっと良くなるような仕組みも考えていかなければなりません。悩ましさはありますが、その分やりがいも大きいと感じています。

SUBARUの走りの価値をつくっているという意識は、常に持っています。だから手は抜けません。どうすればもっと価値をつけられるかを、日々考えながら開発に向き合っています。

最後に、就職活動中の皆さんへ。興味を持ったことには、ぜひ挑戦してみてください。私はもともと航空宇宙工学を専攻していましたが、今はAWD制御の開発に取り組んでいます。分野としては全然違いますが、面白いと思ったことを続けてきた結果、やりがいを感じるようになりました。自分の専攻はこれだからこの仕事、自分にはこれができるからこの仕事と考えがちだと思います。そこで可能性を狭めなくてもいい。どんなことを自分が面白いと感じるのか。その目線で選んでみるのも、いいのではないでしょうか。自分が面白いと思えることに出会えれば、専門分野を越えて成長できる環境がSUBARUにはあると思います。

とある1日の流れ

8:00

出勤

まずはメールやチャット、To Doリストを確認し1日の業務計画を立てます。

9:00

データ分析

実車試験で取得した波形データを解析し、制御性能や車両挙動を確認します。

10:00

チーム内ミーティング

解析結果や課題を共有し、原因の考察や今後の進め方を議論します。

11:00

解析・検討

ミーティングで得た気づきをもとに制御ロジックの改善案を検討します。

12:00

昼休み

13:00

資料作成

解析結果や検討内容を整理し、関連部署との打ち合わせ資料を作成します。

15:00

他部署とのミーティング

試験結果や改善案を共有し、より良い走りの実現に向けて議論を行います

16:00

制御検討・シミュレーション検証

打ち合わせ内容を反映し、制御ロジックの検討やシミュレーションによる動作検証を行います。

18:00

退勤

休日の過ごし方

休日はジムで体を動かしたり、自宅でゆっくり過ごしたりしています。
オンとオフのメリハリをつけることで、リフレッシュして仕事に取り組んでいます。

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