記事内の日付や部署名は、取材当時の情報に基づいた記述としています
サステナビリティ
ジャーナル
2026.10.29
将来のモノづくり人財育成へ
~学生フォーミュラ支援活動の取り組み~
~学生フォーミュラ支援活動の取り組み~
SUBARUグループは、サステナビリティ重点6領域のひとつに「共感・共生」を掲げ、「共感・共生」領域におけるありたい姿を「人と人とのコミュニケーションの輪を広げ、広く社会に対し共感・共生を創造していく企業になる」と定めています。この考えのもと、SUBARUでは将来のモノづくりを担う人財の育成を目的に、学生フォーミュラへの支援活動を行っています。具体的には、学生フォーミュラ日本大会における運営支援に加え、安全講習会や試走会などを通じて、学生フォーミュラに参加する学生を技術面で支援する活動を継続して行っています。
2026年8月に愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)で開催された「学生フォーミュラ日本大会2026」では、大会への協賛や審査員・大会運営スタッフの派遣、企業ブースの出展を行い、学生たちの挑戦を後押ししました。
約2,000人の学生が集う、
日本最大級のモノづくり競技会
学生フォーミュラ日本大会(以下、本大会)は、公益社団法人 自動車技術会が主催する学生を対象としたモノづくりの総合力を競う大会です。学生たちは約1年をかけてフォーミュラスタイルの車両を企画・設計・製作し、その成果を競います。
評価対象となるのは車両性能だけではありません。設計思想や開発プロセス、コスト管理、プレゼンテーション能力なども審査され、クルマづくりに必要な総合力が問われます。
学生たちは限られた資源と期間のなかで試行錯誤を重ね、技術力とチーム力を磨き、本大会に挑みます。2026年大会には国内外から77チーム、約2,000人の学生がエントリー。チームそれぞれの成果を競い合った結果、ICVクラス(ガソリンエンジン車両)では同志社大学、EVクラス(電気自動車)では名古屋大学が総合優勝を果たしました。
「学生フォーミュラ日本大会2026」参加チーム集合写真
動的審査の様子(写真左:同志社大学、右:名古屋大学)
審査員派遣を通じて学生の挑戦を支える
本大会は、自動車関連企業各社からのスタッフ派遣により、審査および運営支援が行われています。SUBARUは2003年の第1回大会から継続して大会運営を支援しており、2026年大会では、車検やデザイン審査、コスト審査、プレゼンテーション審査、動的審査運営などの分野に社員を派遣し、大会運営を支えました。
審査では単なる採点にとどまらず、学生たちとの対話を通じて技術的なフィードバックを実施します。2026年大会においても、学生の工夫や発想に触れながら、より良いモノづくりにつながる議論が交わされました。また、学生たちが限られた資源の中で工夫を重ねた設計や製作内容に触れることで、審査員を務めた社員自身も多くの刺激を受けました。技術を伝えるだけでなく、学生の発想や熱意に触れることのできる貴重な機会となりました。
さらに、SUBARUはオートクロス賞に協賛しました。オートクロスはコースを1台ずつ走行してタイムを競う競技で、車両性能とドライバーの技量の双方が問われます。表彰式では、藤貫哲郎CTO(最高技術責任者)が登壇し、受賞チーム*1の代表者へトロフィーを授与するとともに、挑戦を続ける学生たちを称え、将来のモノづくりを担う次世代エンジニアへエールを送りました。
*1:【ICVクラス】1位 同志社大学、2位 北海道大学、3位 京都工芸繊維大学
【EVクラス】1位 名古屋大学、2位 東京大学、3位 名古屋工業大学
オートクロス賞表彰式の様子
(各写真左側:藤貫哲郎CTO、右側:同志社大学、名古屋大学のチーム代表者)
2027年大会に向けて、活動継続中
SUBARUの学生フォーミュラ支援活動は、大会期間だけで終わるものではありません。
大会本番に加え、安全講習会や試走会、模擬車検、ドライビング講習会など、年間を通じた支援活動を実施しています。すでに2027年大会に向けた活動も始まっており、9月にはスバル研究実験センター(SKC)において試走会を開催しました。
試走会は、学生が製作した車両の走行確認を行うとともに、実車評価を通じて車両開発への理解を深めることを目的としています。本試走会には、スバルドライビングアカデミー(以下、SDA)*2のエンジニアが講師として参加しました。実際にSDAで使用している計測器を活用し、各チームが車両の特性を確認。より良い車両開発に向けて走行データの取得や課題の洗い出しに取り組みました。
加えて、SDAのエンジニアから学生に対し、実際の走行を通じて車両の構造や挙動を物理的な現象として捉えながら、SUBARUが大切にする「理論・実技・メカニズム」の3つを結びつけた車両づくりやドライビングに関するアドバイスを実施しました。参加した学生からは、実際の走行を通じて多くの気づきが得られたという声が寄せられました。
さらに、学生との交流企画では活発な意見交換が行われ、学生とSUBARU社員の双方にとって、新たな気づきや学びを得る機会となりました。
*2:エンジニアの運転スキルと車両評価能力を高める人財育成の取り組み
2027年大会に向けて始動!
SKCで車両の走行確認を行いました
SUBARUはこれからも、挑戦を続ける学生への学びと挑戦の機会づくりを通じて、将来のモノづくりを担う人財の育成と持続可能なモビリティ社会の実現に貢献していきます。