記事内の日付や部署名は、取材当時の情報に基づいた記述としています
サステナビリティ
ジャーナル
2026.05.29
ユニフォームリサイクルの取り組み
~25年分の「ありがとう」を、次の役割へ~
~25年分の「ありがとう」を、次の役割へ~
SUBARUは、「ひとつのSUBARU」としての一体感および社員エンゲージメントの向上を目的に、25年ぶりにユニフォームをリニューアルし、2026年4月より導入しました*1。グレーを基調にSUBARUを象徴するブルーを配色した旧ユニフォームは、長年にわたり、SUBARUのモノづくりの現場と、そこに携わる多くの社員を支えてきました。今回のリニューアルに際し、SUBARUでは有志社員の主導により、役目を終えた旧ユニフォームを単に廃棄するのではなく、「リサイクル」によって新たな価値へとつなげる取り組みを開始しました。
*1:2026年4月1日「SUBARU ユニフォームを25年ぶりに全面リニューアル」
旧ユニフォーム
なぜユニフォームのリサイクル?
衣類はリユースやリサイクルを通じて再び活用できる資源ですが、日本では、家庭から手放された衣類のうち再活用される割合は約4割にとどまっています。残りの多くは焼却や埋め立て処分されており、資源として十分に活かしきれているとは言えません*2。
SUBARUは、こうした社会課題を踏まえ、役目を終えたユニフォームを「廃棄するもの」ではなく、「次の役割につなげる素材」として捉え直し、リサイクルに取り組むことにしました。
SUBARUでは、事業活動に伴い発生する廃棄物の削減に日頃から取り組んでいます。本取り組みでは、廃棄物の削減に加え、業務を通じて身近に感じてきた旧ユニフォームをリサイクルすることで、社員一人ひとりの環境意識に働きかけ、日頃の業務におけるサステナビリティの行動へとつなげていきます。
*2:出典「SUSTAINABLE FASHION(サステナブルファッション)」(環境省)
一つの事業所から、「ひとつのSUBARU」につながる活動へ
当初、このユニフォームリサイクルは、自動車の開発・製造拠点である群馬製作所 本工場における社員主導の取り組みとして始まりました。しかし、社内イントラネットで同工場の取り組みが紹介されたことをきっかけに、他の事業所からも「自分たちも参加したい」「自分たちの事業所でも実施したい」といった声が上がるようになります。
こうした声に後押しされ、自動車事業のその他の事業所や航空宇宙カンパニーの事業所など、参加する事業所が次第に増えていきました。さらに、多くの有志がこの取り組みをサポートするようになり、情報共有などを通じて事業所間での連携も強まっていきました。最終的に、このユニフォームリサイクルは、事業領域や拠点を越えた広がりを見せ、SUBARU全体で推進する活動に発展しました。
回収された旧ユニフォームの重量は合計で1,689kgとなっています(2026年5月21日現在)。
旧ユニフォーム回収会場
回収された旧ユニフォーム
旧ユニフォームはクルマの防音材へ
回収された使用済み旧ユニフォームは、裁断・解繊*3といった工程を経て繊維に戻され、フェルト化されたうえで、SUBARU車を含むクルマの防音材として生まれ変わります。SUBARUのモノづくりを支えてきたユニフォームが、今度はクルマの中で、走行中の静粛性や快適性を支える役割を担います。
*3:布の太い繊維の束を機械や化学処理によってほぐし、細かくする処理
モノづくりを、使い終わったその先まで考える
SUBARUのモノづくりは、クルマが走り出す瞬間で終わりません。
どのような素材を使い、どのようにその特性を活かし、そしてクルマとしての役目を終えたあとをどうするのか——
素材の役割をライフサイクル全体という広い視点で考え続けることも、モノづくりに携わる企業としての責任だと考えています。
旧ユニフォームが生まれ変わる予定の防音材の展示