考え方・方針

SUBARUグループは、社会貢献方針に「社会貢献を企業風土として根づかせ、真に心のこもった活動を行いたい」という考えを織り込み、輸送機器メーカーが果たすべきと考える重点取り組み4分野として「地域活動」「環境」「交通安全」「スポーツ・文化」を柱に活動を推進しています。


社会貢献方針

  1. 私たちは、科学技術やのりもの文化の発展、交通安全の普及に貢献します。
  2. 私たちは、モノづくりの楽しさ、大切さや尊さを知る、人づくりに貢献します。
  3. 私たちは、私たちが活動する地域の発展に貢献します。
  4. 私たちは、一人ひとりもよき市民として、社会に貢献することを互いに応援します。

2005年3月制定

社会貢献重点取り組み4分野

社会貢献重点取り組み4分野 社会貢献重点取り組み4分野

体制・マネジメント

SUBARUでは、社会貢献をSUBARUグループの企業風土として根づかせ、ステークホルダーに信頼される企業となることを目指し、社会貢献活動を推進していくために社会貢献委員会を設置しています。委員会には各事業所長が参画し、社会貢献の取り組みの推進を図っています。また、部門を横断した企画部会を設置して全社活動の企画立案、活動準備、実施、評価、見直しを協議・検討しています。委員会は年2回開催し、SUBARUグループにおける活動の実績や課題をとりまとめ、改善を行い、活性化を図っています。また、社会貢献委員会で行われた議論などの内容は、サステナビリティ委員会へ報告され、重要な事案は、サステナビリティ委員会を監督する取締役会に付議・報告しています。

社会貢献委員会
社会貢献委員会

社会貢献委員会 体制図

社会貢献委員会 体制図

目標と指標

2019年度に、社会貢献の取り組みにおける2025年のありたい姿を設定し、「笑顔をつくる会社」に向けて取り組みを推進しています。


2025年のありたい姿

  1. SUBARUグループに重点4分野選定の背景や成り立ちが理解され、浸透している。
  2. SUBARUグループで重点4分野の関連性を意識した活動が展開されている。
  3. SUBARUグループで働くすべての従業員に社会貢献意識が醸成されている。

社会貢献活動の取り組みにおけるリスク

新型コロナウイルス感染症など、パンデミックの発生は社会貢献の取り組みを行ううえでのリスクとして捉えています。そのような状況下においては、参加者の安全を第一に考え、取り組み内容の変更や感染予防対策の実施など、関係者と協議のうえ、柔軟に対応していきます。
また、現時点の課題として、従業員における社会貢献意識をさらに高める必要があると認識しています。従業員参画型取り組みの強化やグループ会社との連携などを通じ、SUBARUグループ全体で意識醸成を図っていきます。

取り組み・実績

地域活動〈国内〉

地域の皆様とのコミュニケーション

SUBARUでは、工場や寮・社宅に隣接している地域住民の皆様と日頃からコミュニケーションを図り、地域に開かれた企業を目指しています。
地元自治体や地域住民、教育機関などとの対話の場も随時設けており、交通安全、環境、災害対応などに関する意見交換や地域ニーズの把握を行っています。
群馬製作所では、毎月、隣接行政区代表のご自宅を訪問して情報交換を実施、現況や環境の取り組みについて説明しています。
宇都宮製作所では、地元行政との協議や各種協賛などにより地域のまちづくり事業に協力しています。地域で実施しているイベントなどを通じて地域の皆様とコミュニケーションを図っています。また、騒音や振動をともなう工事については、地域住民の方々にご理解をいただけるよう、事前に地域の自治会へのご相談を、場合によっては直接のお知らせなども行っています。
本社では、地域で開催される「恵比寿文化祭」への参加や「クリスマスコンサート」、JR恵比寿駅の「駅前花壇」活動への協賛に加え、1階ロビーを地元の祭りで使用される御神輿の組み立ておよび一時保管場所として提供するなど、地域に密着した活動に取り組んでいます。また、災害時の帰宅困難者の受け入れや、昨今の厳しい暑さに備えるため、区民の方が涼める場所として1Fショールームを渋谷区内の民間施設では初となるクールシェアスポットとして提供しています。

工場見学の受け入れ(群馬製作所、宇都宮製作所)

群馬製作所

主に小学生の社会科見学の一環として、工場見学の受け入れを実施しています。小学校の要望に応じてリモート型見学と来場型見学のいずれかで対応をしています。2024年度から、従来の来場型の工場見学では見ることのできなかったプレス機の内部や塗装工程の様子など、臨場感あふれる製造工程の様子を体験できるようにVR機器を導入しました。
2024年度の小学生向けのリモート型見学は4,804人、来場型見学では20,613人(付き添いの教員含む)が参加しています。また、一般向けの来場型見学でも、6,600人の方々が来場し、クルマづくりや工場設備を見学された皆様から好評の声をいただいています。

VR機器(Virtual Reality)専用のゴーグルを使用して、仮想空間を現実のように体験できる機材
工場見学パンフレット
工場見学パンフレット
リモート工場見学
リモート工場見学
宇都宮製作所

近隣の小学校に限定し、社会科の校外学習活動を毎年受け入れています。2024年度は58人の児童を受け入れました。展示機を見学しながら航空機の説明や、リサイクルの推進、低燃費のためのモノづくりなど環境にやさしい製作所の活動の様子を紹介し、子どもたちの社会への興味や関心を高める機会づくりをしています。

校外学習活動
校外学習活動

教育機関への講師派遣(群馬製作所、宇都宮製作所)

群馬製作所では、2022年度より地域の小・中・高等学校を対象に、子どもたちが社会や仕事について理解を深める機会を提供するため、従業員を講師として派遣しています。講師は、SUBARUの事業内容や「笑顔をつくる会社」を目指した取り組みについて紹介するほか、自身のキャリアや現在の仕事に就いた経緯などを紹介しています。児童・生徒たちにとって、実際に働く人の声に触れることは、将来の進路や社会への関心を高めるきっかけとなっており、毎回熱心に耳を傾けてくれています。

講師派遣(群馬製作所)
講師派遣(群馬製作所)

宇都宮製作所では、2021年度より公益社団法人栃木県経済同友会主催の「講師派遣事業」に賛同し、2024年度も宇都宮製作所所長が講師として地元の中学校・高校に派遣されました。在校生徒に向けて製作所の事業活動を紹介したほか、働くうえでの大切なポイントなどを話しました。また、栃木県公立学校新規採用教員選考試験における面接委員として従業員6人を派遣しました。

講師派遣(宇都宮製作所)
講師派遣(宇都宮製作所)

地域清掃活動実施(群馬製作所、宇都宮製作所、本社)

SUBARUでは、地域貢献活動の一環として、事業所を置く地域の清掃活動を定期的に実施しています。
群馬製作所では、本工場構外での毎月2回の清掃活動に加えて、矢島工場と大泉工場では連休前などに一斉に構外清掃活動を行っています。
宇都宮製作所では、毎年6月にボランティア清掃活動「クリーンキャンペーン」を実施しています。
2024年度は267人の従業員や家族が参加し、事業所周辺のごみ拾いを行いました。また、他社主催の地域清掃活動にSUBARU従業員15人が参加し、地域企業や団体と交流しながら近隣駅周辺の清掃を行いました。
本社では、2024年度は合計6回の地域清掃活動を実施。延べ75人のSUBARU従業員、関係会社従業員が参加し、エビススバルビル周辺街路のごみ清掃活動を行いました。

「クリーンキャンペーン」の様子(宇都宮製作所)
「クリーンキャンペーン」の様子(宇都宮製作所)
地域清掃活動の様子(宇都宮製作所)
地域清掃活動の様子(宇都宮製作所)
エビススバルビル周辺のゴミ清掃(本社)
エビススバルビル周辺のゴミ清掃(本社)

災害対策

・訓練場所の提供(東京事業所)

東京消防庁内の全消防署を対象に実施された総合震災消防訓練において、三鷹・武蔵野地区の訓練会場として東京事業所内の一部施設・場所の提供を行いました。

消防訓練
消防訓練

地域イベント

SUBARUは事業所が隣接する地域の皆様とより良い関係を構築していくために、敷地内や地域の公共施設においてイベントを開催もしくはプログラムを出展し、地域の皆様をお招きしています。

・スバ学祭の開催(群馬製作所)

「地域とともに、安全・安心な未来を育む」を目的に、SUBARUが大切にする「安心と愉しさ」を、近隣地域の皆様やお客様と直接共有する場として本工場にてスバ学祭を実施しました。
当日は約1,600人の皆様がご来場され、SUBARUのモノづくりへの想いや安全への取り組みの展示を閲覧いただき、様々なプログラムを通じて実際に体験していただきました。

スバ学:SUBARU公式のファンコミュニティサイト
会場の様子
会場の様子
本館来賓室ツアーの様子
本館来賓室ツアーの様子
・イオンモール太田と「えがおのあそびば」を開設(群馬製作所)

イオンモール太田と共に、子どもたちの「安心と愉しさ」を社会全体で育むことを目的に、「えがおのあそびば」を11月に開設しました。この遊び場では、食品加工時に発生する果物の搾りかすを再利用したサステナブル素材を一部に採用。これまで焼却処分されていた廃棄物を有効活用することで、廃棄物削減と資源循環の促進を実現しています。子どもたちが安心して遊べるだけでなく、環境にもやさしい空間づくりを目指しました。
また、遊び場内にはSUBARUのヒストリックカーをモチーフにしたイラストやオブジェを多数配置し、ブランドの世界観を楽しみながら、親子で過ごせる空間をデザインしています。利用者からは安心して楽しく遊べるという声をいただいています。

「えがおのあそびば」の様子
「えがおのあそびば」の様子
「えがおのあそびば」の様子
「えがおのあそびば」の様子
・SUBARU星空観望会の開催(東京事業所)

「SUBARUの中でスバル(星座)を見よう」をコンセプトに、三鷹市と、同市に所在し社名のルーツが「星」にあるSUBARUと「星」のプロフェッショナルである国立天文台がコラボレーションして、SUBARU星空観望会を2023年度から毎年開催しています。2024年度は100人が参加しました。国立天文台 天文情報センター長の星空講座の後、東京事業所内駐車場において国立天文台より持ち込んでいただいた特殊な双眼鏡を使っての観望を実施しました。東京都内でありながら「すばる(プレアデス星団;六連星)」をはじめ、土星、木星などの姿をハッキリと見ることができ、参加者から大変好評を博しました。

SUBARU星空観望会
SUBARU星空観望会
・陸上自衛隊北宇都宮駐屯地開設51回記念行事への参加(宇都宮製作所)

SUBARUの工場のある宇都宮市で開催された陸上自衛隊駐屯地のイベントで、SUBARUグループが所有するヘリコプター「富士ベル式205B」の展示を行いました。このイベントでの展示は、工場周辺の住民の皆様に地場産業としてのSUBARUを知っていただくこと、そして双方の交流の場として地域社会の活性化に貢献することを目的としています。
イベントには、ご家族連れや航空ファンなど約6,500人が来場しました。本物のパイロットヘルメットやパラシュートを用意して、記念撮影できる場を提供するなど、SUBARUブースに来場した皆様に笑顔を届けることができました。

SUBARUブースの様子
SUBARUブースの様子
多用途ヘリコプター「UH-2」
多用途ヘリコプター「UH-2」
・キッズ職業体験イベントに出展(宇都宮製作所)

地元イベント企業が主催する子どもの職業体験イベントに出展しました。45人のキッズエンジニアは設計・調達・組み立て・飛行の工程を体験しました。また、イベントスタッフとして従業員が参加し、地域の子どもたちに飛行機やモノづくりの楽しさをより深く伝える機会としています。

会場の様子
会場の様子
・横川祭り2024への協賛(宇都宮製作所)

半田工場近隣の小学校イベントにて開催された「横川まつり」に協賛しました。参加した子どもたちに「ギネス記録の紙飛行機づくり」をテーマに、飛行機が飛ぶために必要な力である「揚力」「推力」についてパワーポイントで説明。また、紙飛行機を作り、実際に飛ばすことで、飛行機への理解を深めてもらいました。

会場の様子
・恵比寿文化祭への出展(本社)

2019年より「恵比寿文化祭」に出展しています。2024年度は、SUBARUのクルマができるまでの工程の動画視聴やクイズ大会により、「SUBARUがモノづくりをしていること」を分かりやすく説明。2日間で延べ246人の方にご来場いただきました。今後も地域社会の一員として、恵比寿の活性化に貢献できるよう取り組んでいきます。

恵比寿文化祭 SUBARUブース
「恵比寿文化祭」SUBARUブース
恵比寿文化祭 SUBARUブース

地域活動〈海外〉

ボーイ・スカウトイベントへの協賛(Subaru of Indiana Automotive, Inc.)

Subaru of Indiana Automotive, Inc.(SIA)は、毎年、ボーイ・スカウト・オブ・アメリカ・サガモア協議会が主催する地元の「パインウッドダービーレース」のスポンサーを務めています。子どもたちは木のブロックとプラスチックの車輪を含むキットを使って模型車を設計・製作し、レースで競い合いました。

模型車によるレース

キャンプイベントの実施(North American Subaru, Inc.)

North American Subaru, Inc.は、SUBARU車を所有するお客様を対象として1泊2日のキャンプイベントを2024年度に開催しました。お客様や従業員含め過去最高の約140人が参加しました。日中はラフロード走行体験や普段のドライブにおける悩み相談会などを実施しました。また、夜には焚火を囲んでお客様との会話の機会を設けて、SUBARUへの思いを語り合いました。参加したお客様からは、イベント開催への感謝や次回も期待しているといった声が寄せられました。

キャンプの様子
キャンプの様子
キャンプの様子
キャンプの様子

環境〈国内〉

「SUBARUの森」活動

SUBARUは、2017年度から「SUBARU環境方針」の「自然との共生」を具体化した、生物多様性の保全に直結する「SUBARUの森」活動に取り組んでいます。

不要シューズのNPO団体への寄付(群馬製作所)

群馬製作所では、ランニングイベント「八王子丘陵ファントレイル in OTA」に協賛しています。イベント参加者に「まだ履けるけど、履かなくなった靴」の提供を呼びかけ、2024年度は136足のシューズを回収。回収したシューズをリサイクルし、海外の支援を必要とする子どもを支えるNPO団体へ寄付しました。

不要シューズの回収
不要シューズの回収

木製ベンチ・木製バイクラックの寄贈と保全支援(宇都宮製作所)

2020年に間伐材を用いた木製ベンチとバイクラックを宇都宮市に寄贈し、宇都宮市森林公園内に設置されました。宇都宮製作所では、森林公園がある古賀志山の保全に取り組んでいるNPO法人「古賀志山を守ろう会」の活動に賛同し、木製ベンチの防腐剤提供や、活動支援なども行いました。

寄贈したベンチ
寄贈したベンチ、バイクラック
寄贈したバイクラック
保全支援の様子
保全支援の様子

出前授業の実施(宇都宮製作所)

宇都宮製作所では、子どもたちの環境や航空分野への興味・関心を高め、環境意識の向上や将来の職業選択の一助になることを目的に、小・中学校への出前授業を2006年度より行っています。講話や実験を通して、子どもたちに地球温暖化の仕組みと防止の意義や、飛行機の飛ぶ仕組み、環境に配慮したモノづくりなどについて考えてもらう内容です。活動開始からの参加人数は宇都宮・半田地区を合わせて363校(23,701人)となり、地域に定着した活動となっています。

出前授業
出前授業
出前授業
出前授業
出前授業
出前授業

環境〈海外〉

コミュニティへの植樹を後援(Subaru of Indiana Automotive, Inc.)

Subaru of Indiana Automotive, Inc.(SIA)では、アースデイを祝うために、毎年、非営利団体Tree Lafayetteと提携し、コミュニティでの植樹を後援しています。2024年には、SIAの従業員が地元の公園で15本の木を植えました。

植樹の様子
植樹の様子
植樹の様子

交通安全

交通安全啓発活動(群馬製作所、宇都宮製作所)

群馬製作所

SUBARUは、交通安全意識の向上を目的に地域社会と連携した交通安全啓発活動を継続的に実施しています。
群馬製作所では、全国交通安全運動に合わせ、硬式野球部・陸上競技部と、地域企業の協力のもと、近隣の駅にて運動部ユニフォーム型やスバル360デザインのリフレクターを配布し、駅を利用する方々に交通安全を呼びかけました。
また、秋の全国交通安全運動では、陸上競技部所属のパリパラリンピック銀メダリスト唐澤選手が太田市の「1日警察署長」を務め、地域の皆様に向けて交通安全の大切さを発信しました。
さらに、2018年度より開始した通学路の交通安全看板設置活動では、2025年4月までに太田市内の電柱に計29枚の看板を設置。子どもたちの安全な通学環境づくりに貢献しています。

駅での交通安全啓発活動
交通安全啓発活動で配布したリフレクター
唐澤選手
1日警察署長の様子
電柱への看板設置
宇都宮製作所

宇都宮製作所では、本工場付近の交差点にて、秋の全国交通安全運動の一環として、街頭広報活動を実施しました。また、地元FM放送局のRADIO BERRYの「無事故無違反チャレンジ 2024」キャンペーンにエントリー、交通事故違反・交通事故防止の意識向上に貢献しました。そのほか、栃木県安全運転管理者協議会の活動にも取り組んでおり、宇都宮南地区における工場隣接地域の自治会や宇都宮南警察署と協力し、地域の交通安全活動に貢献しています。

街頭広報活動の様子
街頭広報活動の様子
協議会の活動

交通安全サポート(桐生工業株式会社)

「工場近隣の児童登校時の交通安全支援を地域関係者と協力し実施する」をテーマに毎月第3火曜日(8月は夏休みのため除く)に、交通安全サポートを実施しています。

交通安全サポート
交通安全サポート

スポーツ・文化〈国内〉

SUBARU陸上競技部と硬式野球部の選手による子どもたちへのスポーツ指導(群馬製作所)

群馬製作所では、地域社会とのつながりを大切にし、スポーツを通じた地域貢献活動を積極的に展開しています。2024年度は、陸上教室や野球教室、さらに陸上競技部所属の奥谷監督やパリパラリンピック銀メダリストの唐澤選手による講演会など、合計59回にわたる地域貢献活動を実施しました。
特に、太田市教育委員会のご協力のもと、太田市内の小学校を対象とした出前授業を実施。陸上競技部は高学年の児童を対象に「走り方出前授業」を行い、選手6人とスタッフ2人が講師として参加しました。
約70人が、走るための基本動作や実践的なトレーニングを学び、スポーツの楽しさを体感しました。
また、硬式野球部は低学年の児童約180人を対象に「打ち方・投げ方出前授業」を行い、スポーツ(野球)の楽しさや体を動かす喜びを伝えるとともに、貴重な体験の場を提供し、実際に体を動かしながら学ぶことで、スポーツへの関心を高めることができました。

陸上教室
陸上教室
陸上教室
野球教室
野球教室
野球教室

スポーツ競技団体・スポーツイベントの支援

SUBARUは、全日本スキー連盟、日本カヌー連盟、日本自転車競技連盟の活動に対し、公式スポンサーとして活動を支援するほか、ニューイヤー駅伝や東京マラソンなどのスポーツイベントに運営車両を提供しています。

「STIサーキットドライブ」の開催(スバルテクニカインターナショナル株式会社)

スバルテクニカインターナショナルでは、参加型モータースポーツを通じて得られる学びや成長を生きる喜びにつなげることを目的に、SUBARU車を所有するオーナー様を対象とした講習会を毎年開催しています。2024年度はWEB募集の結果、およそ100台のクルマが一堂に会しました。クルマの愉しさを体感していただくだけでなく、プロドライバーを講師として招き正しいドライビングポジションや目線、ペダルワーク(アクセル、ブレーキ)などの運転マナーや安全についての講習を実施しました。


サーキットを使用した運転講習
サーキットを使用した運転講習

クリスマスコンサートの協賛(本社)

東恵比寿商栄会主催の「たこフェス クリスマスコンサート」がEBiS303(エビススバルビル)にて開催されました。2016年から始まり今回で8回目を迎えた本イベントは、地域の方々と企業が一体となって入場無料で開催され、SUBARUも地域の一員として協賛しています。2024年度はプロのオーケストラによる迫力ある素敵な演奏を448人のお客様にお楽しみいただきました。

クリスマスコンサートでの演奏

「アーツさいたま・きたまちフェスタVol.11」への協賛(スバル興産株式会社)

スバル興産が事務局を務める「ノーザンハートきたまち発展会」が、主催者のアーツさいたま・きたまちフェスタ実行委員会に協賛し開催されました。「自販機、そして時々自転車」をテーマに、大型ショッピングモールであるステラタウン各所に現代アート作品が展示されました。子どもから大人まで約1,500人が来場し、好評を博しました。

街の魅力向上・活性化などを目的に活動している任意団体
アート作品

スポーツ・文化〈海外〉

野外映画鑑賞イベントの開催(Subaru Canada, Inc.)

Subaru Canada, Inc.では、SUBARU車を所有するお客様を対象として、ドライブインの映画鑑賞イベントを実施しています。2024年度は約220台の車両が参加し、映画鑑賞を楽しみました。参加者からはSUBARU車ユーザーの交流を深められるイベントとして好評いただいています。

ドライブインの映画鑑賞イベント

「The Subaru Love Promise®」

Subaru of America, Inc.(SOA)では、「The Subaru Love Promise®」をビジョンとして掲げ、すべての人に対して、SUBARUとのあらゆる関わりのなかで愛と敬意をもって接することを大切にしています。
SOAは、日々の行動が私たちを取り巻く世界に良い影響を与える機会だと信じており、従業員とお客様、そして地域社会が共に支え合うことによって、そのビジョンを体現しています。
「The Subaru Love Promise®」には5つのプロミスがあります。それぞれのプロミスの実践を通じてステークホルダーからの信頼を築き、SOAは「More Than a Car Company®(自動車会社を超えた存在になる)」であることを、米国の販売特約店は「More Than a Car Dealer(単なる販売特約店以上の存在)」であることを目指しています。

「The Subaru Share the Love® Event」の実施

SOAは、2008年から「Love Campaign」を展開しています。この取り組みは、「I love my Subaru.」というお客様の熱い想いに応える形で生まれたもので、SUBARU車への深い愛情を「Like」ではなく「Love」という言葉で表現するお客様の気持ち、価値観に寄り添ったキャンペーンです。なかでも代表的な取り組みが、年末のホリデーシーズンに実施される「Share the Love® Event」です。このシーズンには一般的に大幅な値引きを行うことが主流ですが、「Share the Love® Event」では、SUBARU車を購入されたお客様が、自身の関心に沿った慈善団体を選び、SUBARUがその非営利団体などに寄付を行うという仕組みで、社会貢献意識の高いお客様の価値観に寄り添っています。この活動は2008年から毎年継続して実施しており、企業としての社会的責任を果たすとともに、地域社会とのつながりを深める重要な取り組みとなっています。2024年度は総額3,170万ドルを全国および地元の慈善団体に寄付し、2008年からの累計寄付額は3億1,980万ドルとなりました。

「一つのいのちプロジェクト」

SUBARUは、社会への貢献を通じ、共感・共生の環を広げる活動として、SUBARU販売特約店と共に「一つのいのちプロジェクト」に取り組んでいます。このプロジェクトは、航空機メーカーのDNAを持ち「人を中心としたモノづくり」のなかで安全を最優先に考え、「いのちを守る」ことを大切にしてきたSUBARUの想いを軸に、お客様や地域社会と共に行う活動として取り組みを広げています。
かけがえのない「ひとのいのち」、大切にしたい豊かな森の植物や生き物といった「自然のいのち」、この2つをプロジェクトテーマに掲げ、「いのちを守る」という強い信念を持ち、笑顔のあふれる未来に向けて、守り・つないでいくことに日々活動されている人たちをSUBARUは応援しています。

「ひとのいのち」日本ライフセービング協会の活動を販売特約店と連携して支援

「ひとのいのち」の取り組みの一環として、SUBARUは公益財団法人日本ライフセービング協会(JLA)とオフィシャルパートナーシップを締結し、JLAが実施する「水辺の事故ゼロ」をめざす活動をサポートしています。海水浴場での監視活動や救助機材の運搬に使用するための車両を「SUBARUライフセーバーカー」として提供し、2020年度の神奈川県、千葉県、静岡県を皮切りに、2024年度は活動エリアを全国30都道府県の海岸に拡大。SUBARU販売特約店27社から36台の車両を提供し、夏場の海岸のパトロールや救難・救助に貢献しました。このうち、SUBARU販売特約店21社では、ライフセーバーによるBLS(Basic Life Support:心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置)講習会を実施したほか、販売特約店5社では、ライフセーバー活動の体験会を実施し、いのちを守る行動の普及にも努めています。また、第50回全日本ライフセービング選手権大会への協賛に合わせて、SUBARUグループの従業員とその家族の総勢158人により大会会場の片瀬西浜海岸の清掃活動を実施。海辺のいのちを守る活動に貢献しました。


BLS講習
ライフセーバー活動の体験会
清掃活動

「自然のいのち」国立公園を管理する運営団体などとの提携

「自然のいのち」の取り組みの一環として、SUBARUは「知床財団※1」、「屋久島環境文化財団※2」、「自然公園財団※3」とパートナーシップを締結し、自然のいのちを守る人たちをサポートしています。
「知床財団」には、公園管理、野生動物と人の適切な距離を保つための監視や、知床の開拓跡地にかつてあった多様で豊かな森を復元する森づくりの活動などに使用されるパトロールカー2台を提供しています。また、森づくりの活動には、ボランティアとしてSUBARUおよびSUBARUグループの従業員が参画するなど、車両提供にとどまらない活動も行っています。
「屋久島環境文化財団」には、同財団の活動や屋久島が推進する脱炭素に向けた環境づくりを支援するため、バッテリーEV「ソルテラ」を提供しています。この「ソルテラ」は災害時に給電車両としても利用される予定です。
「自然公園財団」には、各公園の運営管理をサポートするため、活動目的に沿った車両を提供しています。同財団が管理している日光国立公園にある「那須平成の森」では、お客様向けの自然体験イベント「国立公園の自然を愉しもう!」を開催し、中部山岳国立公園にある「上高地」では、「上高地の自然を愉しもう!」を開催。自然の奥深さを学び、自然のいのちを守ることの意味を知る活動を提供しています。

※1
知床国立公園を中心に世界遺産知床の自然を守り、より良い形で次世代に引き継ぐことを使命として活動する公益財団法人
※2
日本初の世界自然遺産である屋久島の優れた自然を守り、自然と人が共生する個性的な環境づくりに取り組む公益財団法人
※3
全国34ある国立公園のうち、15の国立公園の公園管理を行う一般財団法人
知床財団
知床財団
屋久島環境文化財団
屋久島環境文化財団
自然公園財団「那須平成の森」
自然公園財団「那須平成の森」
自然公園財団「上高地」
自然公園財団「上高地」

寄付・ボランティア活動、その他〈国内〉

従業員ボランティア表彰制度

SUBARUでは、「社会貢献を企業風土として根づかせ、真に心のこもった活動を行いたい」との考えから、従業員一人ひとりのボランティア活動への参加や社会貢献活動への意識向上を目的に、ボランティア表彰制度を設けています。
本表彰は毎年実施しており、社会貢献委員会にて審議し、応募者のなかから受賞者を決定します。第20回にあたる2024年度は、人命救助やスポーツの指導など、多岐にわたる応募がありました。受賞者は「何か世の中のためになることはできないか」「もっとこの活動を知ってほしい」といった想いを持って取り組んでいます。

従業員参加型寄付制度

SUBARUでは、福利厚生メニューを活用して従業員が寄付できる制度を導入しており、災害発生時には被災地支援のための特別窓口を設置して気軽に寄付に参加できる環境を整えています。

東北復興応援フェスタ(群馬製作所、東京事業所、本社)

SUBARUでは、東日本大震災からの復興支援を目的に経団連が開催する「東北復興応援フェスタ」に参加しています。「従業員が直接参加できる活動」をコンセプトに、甚大な被害に遭われた岩手、宮城、福島の3県と一緒に社内イベントを開催しています。2024年度は、東京事業所、本社において社内販売会を行い、各県の特産品販売に協力するとともに、復興状況や観光誘致などの情報発信の場を提供しました。社内販売会では、約1,000人の従業員が来場しました。
また、群馬製作所、東京事業所、本社の社員食堂で東北産の食材を使用した特別メニューを提供しました。


SUBARU社内販売会
ポスター

サンプル品を活用した慈善団体への寄付(群馬製作所、宇都宮製作所、東京事業所)

SUBARUでは、SUBARUのミニカーなどの商品化を許諾したお取引先様から頂いたサンプル品を2014年度より地域イベントや社内各事業所でのチャリティバザーにて販売し、その売上金を交通遺児支援団体へ寄付しています。2024年度は、社内チャリティバザーを群馬製作所、宇都宮製作所、東京事業所で各1回実施しました。また、2023年度から、一部のサンプル品のミニカーを交通遺児支援団体へ寄付しています。
2025年度は、寄付先の一つである「公益財団法人交通遺児育英会」より永年にわたる寄付に対し感謝状を受領いたしました。


社内チャリティバザー
社内チャリティバザー
感謝状

公衆衛生看護学実習の受け入れ(宇都宮製作所)

栃木県内の大学より、企業研修の一環として「公衆衛生看護学実習」の依頼を受け、宇都宮製作所で産業保健についての講義を実施しました。働く人の健康管理や産業保健の学びの場を提供することで、学生の知見を広げ、医療職の育成に貢献しています。2024年5月に獨協医科大学看護学部、2025年1月に自治医科大学看護学部を受け入れました。

産業保健に関する講義
産業保健に関する講義

地元NPO法人へのフードバンク寄贈(宇都宮製作所)

賞味期限が迫った防災備蓄食品750食分を、特定非営利活動法人フードバンクうつのみや様に寄贈しました。寄贈した食品は子ども食堂や生活困窮者に無償提供され、安心できる社会的ネットワークの構築に役立てられます。

フードバンク寄贈
フードバンク寄贈

障害平等研修(DET:Disability Equality Training)の開催(群馬製作所)

DET群馬と群馬県の協力のもと、「障がいを理由とする差別解消の推進」に関する研修を群馬製作所にて開催しました。地域の方々にもご参加いただき、障がいのある当事者の方々を講師に迎えて、日常生活や社会に存在する「障害(バリア)」への気づきと、合理的配慮の在り方について学びました。
また、陸上競技部所属 パリパラリンピック銀メダリストの唐澤選手による講演も行われ、共生社会の実現に向けた意識の向上を図りました。

「障害平等研修(Disability Equality Training)」を群馬県内で推進する団体
研修の様子
研修の様子
参加者と一緒に集合写真
参加者と一緒に集合写真

寄付・ボランティア活動、その他〈海外〉

献血活動(Subaru of Indiana Automotive, Inc.)

Subaru of Indiana Automotive, Inc.(SIA)は、1991年から毎年2回の献血活動を行っており、2024年度は776ユニットの血液を寄付し約2,328人の命を救うことに貢献しました。SIAの従業員は30年以上にわたり、インディアナ州内80カ所以上の病院に対し約18,000ユニットの血液を提供しています。

献血を行う従業員
献血を行う従業員

各団体への寄付(North American Subaru, Inc.)

North American Subaru, Inc.は、ミシガン州の日本企業団体デトロイト日本商工会(JBSD)へ2020年度より継続的に寄付を実施しています。これらの寄付金は、奨学金や文化活動へ使われています。さらに、2024年度はフィラデルフィア、プリンストン、インディアナ、ダラスの日本語補習校にも寄付を行いました。これらの寄付は、子どもたちのより良い教育環境の整備と、地域社会の持続可能な発展を支援することを目的としています。