資源循環 メニュー

考え方

SUBARUグループにとって、循環型社会(モノの循環および循環をベースとして成立する事業活動からの資源効率化)の構築は、製造業を営む企業として深く関わりのある重要なテーマと捉えています。
製品ライフサイクルにおける効率的な資源循環、国内外生産工場の埋め立てゼロの継続、一次元高い統合的な3R (Reduce,Reuse, Recycle)の実践を目標に循環型社会の構築を図っていきます。

実績および取り組み

原材料・設計

原材料

SUBARUは、クルマの材料として多く使用される鉄、アルミ、プラスチックなどの原料としてSUBARUのクルマを生産時に発生した端材やスクラップ、回収した使用済み製品などを再使用することで、クローズド・ループ・リサイクルに取り組み、天然資源の消費および廃棄物の発生の抑制に努めています。

※生産時に発生した廃棄物、スクラップ、回収した自社の使用済み製品を、同じ品質の部品の材料として再生し、再び同種製品に採用する手法のこと。


2019年度にクルマに使用した材料 リサイクル方法
664,330t 鉄スクラップとして専門業者へ引き渡し、業者にて再利用
アルミニウム 30,468t 工場内で再度溶解し、ほぼ全て再利用
プラスチック 23,314t 工場内で再度粉砕し、一部再利用
例:アルミ切削屑の再利用

リサイクル配慮設計

SUBARUでは、限りある資源を有効に活用していくために、リサイクルを考慮したクルマづくりを推進しています。

生産

生産段階でのゼロエミッション

2019年度の廃棄物排出量は、自動車生産台数および廃液の廃棄物処理量の増加により、646t増加しました。廃棄物は貴重な資源として捉え、回収し極力再利用化や適切な廃棄物処理を行い、2014年度よりゼロエミッションを継続しています。

※産業から排出される廃棄物や副産物を他の産業の資源として活用し、結果的に廃棄物を生み出さないシステム。国連大学(UNU)が1994年に提唱した概念。

主な廃棄物と再資源化方法
主な廃棄物 主な再資源化方法
排水処理場汚泥 セメント原料
塗装カス 製鉄用還元剤
廃プラ RPF(固形燃料など)
紙くず 再生紙・RPFなど
廃棄物排出量
対象範囲:
SUBARU:群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所
国内グループ会社:輸送機工業(株)、富士機械(株)、イチタン(株)、桐生工業(株)、(株)スバルロジスティクス
海外グループ会社:Subaru of Indiana Automotive, Inc.、Subaru of America, Inc.、 Subaru Canada, Inc.、Subaru Research & Development, Inc.

※売却金属くずを含みます。

※バーゼル条約2付属文書Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳに定められた有害廃棄物の輸出入はしていません。

廃棄物量と処理の内訳

集計範囲:群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所

※外部中間処理後の埋め立ては発生していません。

物流

梱包資材の再利用

SUBARU車の海外生産用部品の梱包・輸送を行っている株式会社スバルロジスティクスでは、梱包資材の再利用化(リユース)を柱に、環境負荷低減活動に積極的に取り組んでいます。
2019年度のリユース梱包資材の取扱量は、前年度に対し32%増の1,020tとなりました。この要因は、2019年7月に米国の工場で生産を開始した新型「レガシィ」のリユース梱包資材の仕様統一や新規部品のリユース梱包資材の採用拡大と現地組み立て用部品数の増加によるものです。


  2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
リユース量(t) 550 652 699 776 1,020
原単位(kg/台) 2.3 1.9 2.0 2.1 2.8

販売

国内販売特約店のゼロエミッション

SUBARU販売特約店では、事業活動において排出される廃棄物の適正処理活動に取り組んでいます。各産業体や企業との連携・協力のもと、ゼロエミッション活動を展開し、国内での再資源化を目指しています。これらの結果、2019年度は使用済鉛バッテリー回収数130,003個(鉛資源1,699t)、使用済オイル5,563kL、使用済タイヤ195,573本を回収し、再資源化しました。ステークホルダーに一番近い販売特約店のゼロエミッション活動は、より身近な環境保全活動であると共に、資源の再資源化による有効活用および適正処理を推進するものと考えています。

廃油の再資源化

SUBARU販売特約店でオイル交換時に発生する廃油は、SUBARUが構築したゼロエミッションスキームにより、再生重油として再資源化されています。山形県の園芸農家では、この再生重油をハウス暖房用燃料として利用し、毎年きれいなポインセチアやシクラメンを育てています。

自動車の適正処理

日本の自動車リサイクル法(使用済自動車の再資源化等に関する法律)に基づき、自動車メーカーは自ら製造した自動車が使用済自動車となった際に、自動車破砕残さ(ASR)、エアバッグ類、フロン類を引き取り、これを適正にリサイクルすることが義務づけられています。
SUBARUは、自動車メーカーなど13社で設立したARTを通じて、ASRの適正なリサイクルを円滑かつ効率的に推進しています。また、エアバッグ類・フロン類に関しては、国内自動車メーカーおよび輸入業者と共同で設立した一般社団法人自動車再資源化協力機構を通じ、適正処理を行っています。
SUBARUでは、全国の販売特約店との自動車リサイクルシステムによる連携のもと、ASR、エアバッグ類、フロン類の適正な処理を推進し、再資源化率の向上に努めています。
2019年度はASRの再資源化率が96.1%となり、2015年度以降の法定基準である70%以上を達成しています。またエアバッグ類についても法定基準の85%を上回る94.6%を達成、フロン類についても引き取った全量を適正に処理しました。

※自動車破砕残さリサイクル促進チームで、自動車メーカー13社が2003年に結成。リサイクルが義務づけられている特定再資源化物品のうち、シュレッダーダスト(自動車破砕残さ)について、そのリサイクルを適正、円滑かつ効率的に実施するための企画を行うチーム。

海外

埋め立てゼロへの取り組み
(Subaru of Indiana Automotive, Inc.)

Subaru of Indiana Automotive, Inc.は、米国内の自動車工場としては初めて2004年に埋め立てゼロを達成し、現在も継続に向けて様々な改善を行っています。


(Subaru of America, Inc.)

Subaru Gear Distribution Facilityは、梱包材の見直しや段ボールや紙のリサイクルに取り組んだ結果、2019年に埋め立てゼロを達成しました。

リサイクル率向上
(Subaru of America, Inc.)

Subaru of America, Inc.は、2018年よりリサイクル率向上のためのプロジェクト「Subaru Loves the Earth」の一環として、米国のリサイクル会社Terra Cycle®と協働して、これまでリサイクルが困難とされてきた様々な廃棄物のリサイクルを促す「Terra Cycle® Zero Waste™Box」プログラムを始めました。
米国内の販売店約540店にTerra Cycle®のリサイクル回収ボックス「Terra Cycle® Zero Waste™Box」を配布し、お客様や従業員、各地域のパートナー団体の皆様からお菓子の包装材や使用後の紙コップ、プラスチック容器などを回収しています。
2019年10月から、パートナーシップを結ぶアウトドア用品店の店舗154カ所にTerra Cycle®のごみ箱を設置するとともに、不要となったアウトドア用品やスポーツ用品を回収するイベントを開催しました。この活動を通し、12月までの3カ月で33,538点を回収しています。このイベントを通じて、家庭ではリサイクルが難しいテントやヨガマットなども適切にリサイクルすることができました。

米国国立公園での埋め立てゼロに向けた共同事業
(Subaru of America, Inc.)

Subaru of America, Inc.は、米国SUBARU生産拠点であるSubaru of Indiana Automotive, Inc.での埋め立てゼロの知見を活かし、ヨセミテ国立公園(カリフォルニア州)、デナリ国立公園・自然保護区(アラスカ州)、グランドティトン国立公園(ワイオミング州)から排出され埋め立てられるごみの削減を目指して、2015年からお取引先様、保全協会、国立公園局などと共同事業を進めています。
公園内に500個以上のごみ箱を新たに設置、有機ごみのコンポスト化を推進、水の補給ステーションを増設するなどの取り組みにより、公園内に残されるごみの量は着実に減少し、2019年までの4年間で50%削減され、再資源化率は2倍になりました。なお、SOAはNational Park Foundation(NPF) に対して、2019年度は2,400万ドルを寄付し、2013年の支援開始以来、寄付額は累計17,600万ドルとなりました。これはお客様がSUBARU車を購入またはリースされた際にSUBARUが一定額を寄付するとして行ってきたものです。
また、2019年4月に開催されたニューヨーク国際オートショーでは、国立公園を疑似体験できる展示を行いました。このブースの大半はリサイクル可能な素材を使用しており、終了後は今後のオートショーやその他イベントで再利用する他、リサイクルや寄贈を行いました。

国立公園を再現したSUBARUブース

家庭ごみの適切なリサイクル
(Subaru of Indiana Automotive, Inc.)

毎年、Subaru of Indiana Automotive, Inc.は社員に向けて家庭ごみを適切にリサイクルまたは処分する機会を設けています。2019年は246人が参加し、オイルや顔料、電子機器、医薬品など、約17tを回収しました。

電子機器の回収
(Subaru Canada, Inc.)

Subaru Canada, Inc.は環境週間の取り組みの一つとして、社員が各家庭から持ち寄った不要な電子機器を回収し、リサイクルしました。期間中にパレット1枚分の電子機器を回収できました。