記事内の日付や部署名は、取材当時の情報に基づいた記述としています
サステナビリティ
ジャーナル
2026.03.31
製造現場で進む「4’s Project」の挑戦
~女性をはじめSUBARUで働く一人ひとりがもっと・ずっと輝く職場づくりのために~
~女性をはじめSUBARUで働く一人ひとりがもっと・ずっと輝く職場づくりのために~
SUBARUグループは、サステナビリティ重点6領域のひとつとして「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン」を掲げています。SUBARUの群馬製作所では、誰もが働きやすい職場環境を目指す取り組みのひとつとして「4’s Project」を行っています。2022年に始動した4’s Project は、2026年4月に次のステップへ進もうとしています。
はじまり—「もっと・ずっと」働きやすい現場へ
「もっと現場の女性の声が活かされるべきだよね」「誰もがずっと働き続けられる環境にしたい」—そんな思いが活動の出発点でした。
群馬製作所は自動車の製造・開発を行っています。特に製造の現場では、男性比率が圧倒的に高く*1、女性社員の働きやすさ向上が大きな課題でした。多くの女性社員が困りごとやキャリアに対する不安を抱えていることは、職場でのアンケートなどにより把握はしていたものの、その悩みや困りごとを人事部や管理職層に直接的に伝える機会を作ることはできていませんでした。一方、人事部や管理職層も「自分たちは女性社員が抱える本当の悩みを掴み切れていないのでは?」という課題感を持っていました。そうした背景のもと、2022年にスタートしたのが、4’s Projectです。
*1: 群馬製作所の正規雇用の女性社員の割合は2026年3月現在で5%(直接部門)となっています。
4’s Project—始動からSeason 3までの取り組み
4’s Projectの“4”は、「製造現場の女性社員」「人事部」「製造部長」「アンバサダー(活動を現場に周知・浸透させるキーマン)」の4つの主体が力を合わせて活動していくことを意味しており、製造現場で働く女性社員3人が、約1年間人事部に所属し、製造現場の働きやすさ向上の取り組みに専念しています。「女性をはじめ製造現場で働く一人ひとりがもっと・ずっと輝くために必要なことの実現」を目指し、様々な取り組みを推進しています。
活動のフェーズごとに1つの “Season”と称し、Seasonごとにメンバーを入れ替えながら、活動を行ってきました。特に「製造現場の女性が抱える悩みごと解決」として、女性トイレの環境改善に加え、目に見えづらい課題の整理やPDCAサイクルを活用した課題対応を実施するなど、Season 1からSeason 3では女性社員の働きやすさ向上のための基盤づくりを行ってきました。
女性トイレ環境改善の一環で小物入れを設置
Season 4 ―マインドに届くアプローチ
2025年4月から始まったSeason 4では、女性のキャリア形成を支える「マインド面」に焦点を当てました。
製造現場へのヒアリングから見えてきたことは、
「挑戦したいのに踏み出せない」女性社員たち
「応援したいけどどう後押しすれば?」と悩む上司
という、ほんの少しの“すれ違い”でした。
このすれ違いを改善するため、4’s Project では3つのアクションを企画しました。
➀ 上司のマインドセット
上司を対象に、女性社員の経験や価値観を知り、挑戦の機会を与えることの重要性を共有するための座談会・パネルディスカッションを開催。
女性社員が挑戦するきっかけとそれを支援する環境づくりを心がけたい、と上司の意識が高まりました。
上司のマインドセットを目的にした座談会・パネルディスカッションの様子
➁ 女性社員のマインドセット
他部署の女性社員による職場改善の挑戦ストーリーを紹介し、それについての対話の場として「SUBARUラウンジ」を開催。
「自分にもできるかもしれない」という前向きな気持ちを醸成することができました。
他部署の女性社員と交流できる「SUBARUラウンジ」
➂ 職場改善プロジェクト
女性社員がリーダーとなり主体的に職場改善に挑戦することで、成功体験を積み重ね、女性社員の自己効力感が向上しました。また上司や職場のメンバーとの協働により、職場全体の改善意識や雰囲気の向上にもつながりました。
Season 4の活動成果 ―女性社員のマインドに生じた変化
3つの活動の結果、「5年後もSUBARUで働きたいですか?」という社内調査アンケートでは、肯定回答が70%を超え、前回調査よりも改善。働きがいや働きやすさが着実に向上し、中長期的な視点でのエンゲージメントの高さがうかがえる結果となりました。
「人によって”女性活躍”という言葉の認識が異なっており、苦労した場面もありましたが、参加者からの『新しい気づきを得られた!』という声がやりがいにつながりました」
「現場の生の声を受け止めるにあたっては厳しい言葉をもらうことも多かったのですが、自分たちの働きかけで、誰かの背中をそっと押せる存在になれたことをうれしく感じています」
今後 ― Season 5に向けて
Season 4は、現場の“らしさ”を大切にしながら、一人ひとりの可能性が自然と広がっていく――そんなポジティブな変化が現れたSeasonでした。
一方で、将来のキャリアに不安を抱えている社員は未だ多く、班長以上の管理者を目指したいと答えた女性社員の比率も、Season 1からSeason 4では若干の増加にとどまるという結果が得られています。
2026年4月からは、新しいメンバーでSeason 5がスタートします。
働き続けたい!と思えるような職場に向けた改善活動、キャリアへの不安払拭や制度面の検討など、4’s Projectはこれからも、女性をはじめSUBARUで働く一人ひとりの「もっと・ずっと」を応援し続けます。