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2022.05.26

【チーム紹介】「SUBARUで何としても都市対抗に」エース阿部投手、意気込みを語る

都市対抗2次予選北関東大会までまもなくです!
昨年の都市対抗で、43年ぶりの大会タイとなる7者連続奪三振を達成して東京ドームを沸かせ、異例の特別賞も受賞した阿部博光投手。
今回は、抜群のコントロールを武器に全国からの注目も集まる阿部投手が、昨年の快挙を振り返りながら都市対抗への意気込みを語ります!

☆ ☆ ☆

都市対抗には、出場チームが、予選で敗退したチームから選手に参加してもらう「補強制度」があり、昨年、日立製作所は阿部投手を選びました。阿部投手は昨年12月4日、日立製作所の選手として都市対抗に出場し、2回戦(対 東邦ガス)に先発しました。

東京ドームで、日立製作所のユニフォームで登板する阿部投手
補強選手は選ばれたチームのユニフォームで出場します
阿部博光投手プロフィール

 

マウンドに立つと、聞こえてきたのは大歓声。思わずスタンドを見渡すと、観客席の人たちの笑顔が目に入り、「阿部、頑張れ!」という声も聞こえてきたそうです。

「マウンドからスタンドの様子はとてもよく分かるんです。あたたかな応援でした。本当に感激してしまい、いいピッチングを見せたいと思いました」。

阿部投手は、そんな感激を胸に、試合開始を迎えていたんですね。そして、抜群のコントロールで1人目の打者から次々と三振に仕留めると、いよいよ7人目の打者を迎えます。

「僕は、投げたいところにピッタリと球を投げられます。追い込んだらこっちのもので、最後は空振ってくれました」。
阿部投手の7連続奪三振に東京ドーム沸く!【2021年都市対抗】

 

驚異の継続力と、雌伏の学生時代

しかし阿部投手、なぜそんなにもコントロールがいいのでしょうか?

それは「小学校6年間に鍛え上げたから」。実家の駐車場にレンガ造りの壁があり、レンガをマスに見立てて、ボールを当てるのが大好きだったそうです。だんだん狙い通りに投げられるようになるのが楽しく、学校から帰ったら「きょうは右上に当ててやろう」「きょうは左下だ」と、小学校の6年間、毎日、何時間もひたすら、ボールを投げ続けたとか。
この驚異の継続力が、阿部投手のコントロールを磨き上げたのでした。

ところが、そのコントロールを披露する機会がなかなか訪れません。進学した佐久長聖高校では夏の甲子園に出場したものの、エース・寺沢星耶投手(現・東京ガス)の実力が突出し、阿部投手は登板なし。東洋大でも同級生に甲斐野央投手(現・ソフトバンク)、上茶谷大河投手(現・DeNA)ら大卒後にドラフト1位、2位でプロに行った投手が3人もいて、リーグ戦の登板はわずか1試合に終わってしまいました。

ただし、強豪校だけに指導者に恵まれており、日の当たらない間も、的確な指導を受けながら、ここでも持ち前の継続力で猛練習。キレやインコースへの攻め方を徹底的に磨き、「高校、大学の間に、実力は相当つきました」と言います。

 

社会人で能力が開花

力を発揮する時は、社会人になってからやってきました!

SUBARUに参加直後の2019年3月のJABAスポニチ大会に出場。実に、5年ぶりの先発でしたが、いきなり2試合計9イニングを無失点に抑える好投を見せて新人賞に輝きます。続く群馬県春季大会でも5回を無失点に抑えて優勝に貢献し、最優秀選手賞を獲得しました。

そして、東京ドームの大舞台で43年ぶりとなる、7者連続奪三振の偉業を達成。社会人になって出番の機会をもらったことで、子どものころからためていた力が一気に花開きました!

 

全員で東京ドームへ

4月の日立市長杯準決勝で先発した阿部投手
北関東大会に向け、しっかり準備しています

 

「補強の期間、日立製作所の人たちと食事に行くと、行く店、行く店で『応援してるよ』とか『頑張って!』と、さかんに声をかけてくれるんです。都市対抗に出ると、地域の人があんなに喜んでくれることを実感しました」

力を発揮する機会のない期間が長かったこともあり、活躍の場があること、自分のプレーに期待してくれる人のいるうれしさを、人一倍感じました。

「素晴らしい体験でした。同時に、SUBARUが都市対抗に出れば、太田の人や会社の人はどれだけ喜んでくれるだろう、と思いました。それに、SUBARUは3年も出ていないから、ほとんどの部員があの雰囲気、歓声を知りません。自分が体験したいま、何としてもSUBARU野球部の全員で東京ドームに行きたいと思っています」。

SUBARUのエース・阿部博光投手、鍛え抜いたその左腕で、代表の座をつかみ取ります!

都市対抗2次予選・北関東大会の初戦は5月31日(火)午前8時30分です!

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