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2003年6月12日

 
 
旧伊勢崎製作所第2工場の解体工事完了と
スバル360発祥の工場レンガ壁モニュメント」の完成について

 
 
 

 富士重工業(竹中 恭二社長)は、バス事業からの撤退、およびハウス事業部門の工場移転にともない、2001年9月もって閉鎖していた旧伊勢崎製作所第2工場(伊勢崎市平和町)の解体撤去工事を2003年4月に完了しました。

 同工場は、1912年(明治45年)に旧上毛撚糸の紡績工場として竣工した工場を当社の前身である中島飛行機が1941年(昭和16年)買収したもので、戦後はバス生産のかたわら、大衆車の草分けでもあるスバル360の開発・生産拠点としても活用され、スバル発祥の地として当社にとって歴史に残る工場でありました。

 また、伊勢崎市内の多くの建築物が戦災で焼失した中、同工場内に現存していた赤レンガ造鋸屋根の建物は、建築物としての歴史的価値も高く、地域の方々などからも保存を求める声もあがっていたことから、スバル360発祥の地の工場であるレンガ壁の一部をモニュメントとして工場敷地内に保存することを決め、工場の解体撤去工事とあわせて移築工事を完了しました。

 すでに当社は同工場の敷地約60%(18,512m2)を株式会社とりせんに賃貸し、同社がスーパーを中心とした商業施設として活用する計画を進めておりますが、商業施設のオープンに合わせ当社のレンガ壁モニュメントも一般開放し、憩いの場として利用していただく予定です。レンガ壁モニュメントの一般開放は、商業施設のオープン予定と同じ今秋を計画しております。
 



 

 

レンガ壁の詳細について

 

【詳細情報】
   レンガ造鋸屋根の工場は、イギリス積み*1 レンガ外壁とキングポストトラス*2 による木造小屋組によって構成された明治~大正期の典型的な工場建築であり、平屋建て軒高約3.8m、平面61.48m×34.24mの約2,105m2の床面積の規模であった。
 今回モニュメントとして移築したのは、鉄製の扉や補強金物も残存し、比較的保存状態の良好な工場東外壁面の一部であり、全長約29m、高さ約6.5mの規模となった。
 また、植栽、ベンチなどを併設し、憩いの場として地域に開放する予定である。

*1  イギリス積み
   レンガの積み方で、長手面の段と小口面の段を交互に積み重ねたもの。
*2  キングポストトラス
   トラス部材の組み方において、山形トラスの中央に垂直材(真束)のあるトラスのこと。
真束(しんつか)小屋組ともいう。

 

 

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