【2026シーズン展望】 世界への挑戦、そしてニューイヤー駅伝優勝へ ──SUBARU陸上競技部・今季の見どころ

新年度が始まりました。
トラック、ロード、そしてニューイヤー駅伝。
それぞれの舞台で、どんな勝負が繰り広げられるのか。
チームの現在地と今季の見どころについて、奥谷亘監督に話を聞きました。
「駅伝での優勝を現実にする」ための土台を整えていく

チームの現在地と今季の展望を語る奥谷亘監督
Q 今シーズンのチーム全体の方針は?
奥谷監督
2月のハーフマラソン、マラソンで好成績が続き、チームとしての手応えは確実に高まっています。
さらに、斎藤将也、白川陽大の2人の有力な新人を迎え、戦力の幅も広がりました。
まずはロード、トラックのそれぞれで、選手たちが結果を出す。そして、その力を来年1月1日のニューイヤー駅伝につなげていきます。
三浦龍司の新たな挑戦──1500m、5000mでも日本記録狙う
Q 今季、ファンに特に注目してほしいポイントは?
奥谷監督
まずは三浦龍司の挑戦です。
今年、三浦はこれまで主戦場としてきた3000mSCだけでなく、1500mや5000mといったフラットレースにも挑みます。
“異種格闘技”とも言える挑戦で、どこまで通用するか――ではない。
異なる種目でも日本記録を狙う“勝負”ができる。それが、三浦龍司という選手です。
一方で、世界最高峰の大会「ダイヤモンドリーグ」では3000mSCに出場し、世界のトップレベルの中で記録を狙っていきます。
フラットレースへの挑戦と並行して、世界の舞台でも結果を求めていく。
三浦にとって今季は、“幅と深さ”の両方を広げるシーズンとなります。
“世界”を目指す戦いは、すでに始まっている
Q 三浦選手のほかに”世界”を目指す選手は?
奥谷監督
今季は9月に名古屋でアジア大会が開かれます。そこを中心に、チームは、世界を狙っていきます。
①並木寧音、世界大会の日本代表に選ばれる
まず、キャプテンの並木寧音は、2月のハーフマラソンで好記録をマークし、9月にコペンハーゲンで行われる世界ロードランニング選手権の日本代表に選ばれました。
②アジア大会への出場狙う小林、鈴木、森田、砂田
今後は、金栗記念、織田記念、木南記念、日本選手権と国内主要大会が続き、そのなかで選手たちがアジア大会出場を狙っていきます。
10000mでは、小林歩と鈴木勝彦が記録と順位の両面で勝負。
1500mでは、日本有数の実績を持つ森田佳祐がトップを狙います。
そして3000mSCでは砂田晟弥。
シーズン初戦となる金栗記念から優勝を狙い、流れを引き寄せにいきます。
世界王者として挑む──唐澤剣也×堀越翔人
Q パラで活躍する唐澤剣也選手とガイドランナー・堀越翔人選手の活躍も楽しみです
奥谷監督
昨年のパラ陸上の世界大会5000mで金メダルを獲得した唐澤・堀越の2人は、今季のアジアパラ大会5000mでは世界王者として挑みます。
金メダルの有力候補として期待がかかる中、本人たちのモチベーションも非常に高い。
日本(名古屋市)での開催ということもあり、ぜひ現地でその走りを見ていただきたいところです。
ロードの進化と、ベテランの意地
Q 2~3月のロードの大会で、好記録が続出しましたね
奥谷監督
はい。ロードでも、選手たちは着実に進化しつつあります。
先に触れた並木のほか、長田駿佑は大阪マラソンで2時間7分53秒のチーム記録を樹立。
山本唯翔も着実に力をつけています。清水歓太、照井明人もハーフマラソンで結果を残しました。
長年、主力として、また主将としてチームを牽引してくれている梶谷瑠哉。昨年はケガの影響もあり、本来の走りを発揮しきれなかったシーズンとなりましたが、実力はまだまだチームの上位で戦えるレベル。駅伝への思いも人一倍強く、もう一度チームの中心で戦う準備を整えつつあります。
また、ロードを得意とする小暮栄輝の、ニューイヤー駅伝メンバー入りへの挑戦にも注目です。
石田洸介、復活の一歩
そして、石田洸介の復活。
2月のロードレースでは、10kmの部で優勝。久しぶりのレースにも関わらず、ためらうことなく前へ前へ攻める姿勢には、やはり“勝負ができる選手”だと感じさせられました。
ここからどこまで状態を上げていくのか。期待をもって、見守っていただきたいと思います。
世界へ、そしてニューイヤー駅伝の頂点へ
今季も、SUBARU陸上競技部は世界へ挑戦し、ニューイヤー駅伝では頂点を狙います。
その勝負の瞬間を、ぜひ現地で感じていただければと思います。