NEWS
2021.10.21

NY駅伝への試金石・全日本実業団詳報①1万メートル

9月24日から3日間にわたり、大阪市で全日本実業団対抗陸上競技選手権大会が開催されました。

【関連記事】第69回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会試合結果

この大会は、ニューイヤー駅伝と近い日程であるうえ、全国から有力選手が集まります。選手が新春の舞台でどこまで戦えるかを探る、各チームにとってまさに「試金石」と言ってよい大会です。

そして、この大会で、SUBARUの選手たちは、次々と好成績を収めました。ニューイヤー駅伝へどう期待を高めてくれたのか。その戦いぶりを、詳しくお伝えしていきます。

 

SUBARUからは10000メートルに、住吉秀昭選手、照井明人選手、ロロット・アンドリュー選手の3人、5000メートルに、梶谷瑠哉選手、清水歓太選手の2人が挑みました。

 

|住吉選手 成長見せた驚異のラストスパート

【関連記事】住吉選手プロフィール

まず10000メートル第2組。気温30度近い暑さの中、住吉秀昭選手、照井明人選手が出走しました。住吉選手の出場資格タイムは、同じ組で出走した17人中16番目。レベルが上の選手たちと競い合わなければならない状況でした。

 

序盤、先頭は65~67秒の速いペースで入っていきます。ちなみにこの序盤のペースが「速い」と言えるのは、このままのペースで10000メートルを走り切った場合、日本歴代6位相当の27分30秒でフィニッシュすることが予想されるためです。3000メートル以降、SUBARUの選手は第2集団に付けました。

 

レース中盤は照井選手が第2集団の先頭を引っ張り、住吉選手は時機をうかがいながらペースを刻んでいきます。集団の位置取り次々と入れ替わり、選手同士で競り合う中、住吉選手は徐々に集団の前へと出ていきます。

 

残り1周の鐘の音を聞くと、住吉選手は一気にラストスパート!その勢いは、解説者が住吉選手の名をあげ「すごい切れ味のスパート」と思わず口走るほどでした。ラスト400メートルは55~56秒まで上げ、組2着でフィニッシュしました。照井選手は、徐々に集団の後方へ下がりながらも粘り、28分台を死守しました。

 

驚くべきは、住吉選手が「ベストコンディションではなかった」ことです。夏に走り込み、その疲労が抜けきらない状態だった、とのことで、そのコンディションの中でもこの好成績をたたき出したのです。本人は「今の自分に足りないのは『爆発力』と『速さ』」と自己分析していますが、住吉選手がその課題を克服しつつあり、ニューイヤー駅伝へ向け、大きく期待できることが分かった大会でした。

 

|粘り見せた照井選手

【関連記事】照井選手プロフィール

照井選手にも収穫がありました。今季前半では持ち味でもある粘りを出し切れないレースもあったと言いますが、今回のレースでは粘りの走りを見せることができました。「ラストスパートが今後の課題と分かった。修正して駅伝シーズンに臨みたい」と意気込む照井選手。課題も明確になった、意義ある大会となりました。

 

積極的な走りが光ったロロット選手 

【関連記事】ロロット選手プロフィール

ロロット選手は最終第3組に出走。3位以内を狙い、27分前半の持ちタイムの選手が引っ張る中、中盤までは先頭集団の5番手にしっかりとついていきました。残り1周まで粘りますが、ラストスパートの切り替えにあと一歩対応できませんでした。

とはいえ7月のホクレンディスタンスに引き続き、高温多湿のレースでも27分台で走り切った意義は大きく、今後に期待が高まります。

ロロット選手は今大会で、SUBARUメンバーの調子の良さに刺激を受けたと言います。「自分もっと調子を上げていき、東日本予選では全員でリベンジを果たす」と誓っています!

次回は全日本実業団の5000メートルのレースを振り返ります。


https://twitter.com/SUBARU_ekiden

↑ SUBARU陸上部公式ツイッターはコチラ。
フォローをお願いいたします! 

ニュース一覧