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2021.10.14

「エースと言われてもうれしくない」。住吉選手の強い覚悟とは。【選手紹介】

「今年の住吉は変わった」

入社3年目の住吉秀昭選手について、SUBARUの選手もコーチもみな、口をそろえてこう言います。

 

あどけなさもあった入社時から3年。住吉選手はエースの風格が漂う選手に成長しました。長い距離をこなす、いわゆる走り込みシーズンの8月には連日平均40キロを走ることもあり、月間走行距離は1000キロに達しました。「 周りが止めないとけがをするのではと心配になるくらいだった」と話すコーチもいます。

 

住吉選手は「大人の階段を上ってしまいました」と冗談めかして言うと、真顔になって「いや本当に、今年は覚悟を決めているんです」と、心境の変化があったことを明かします。

 

|「SUBARUを走りでアピールする」。再認識した実業団選手としてのプライド

大会で力強い走りを見せる住吉選手

 

きっかけは、2020年の東日本予選後から21年年明けにかけて、足の痛みで練習ができなかったことでした。「これからどうなるんだろうか」と、珍しくネガティブな考えが頭をよぎるようになった住吉選手は、意識的に陸上から離れてみることにしました。

 

陸上と距離を置き、いろんなことを考えた住吉選手。急に、あることに気づいたそうです。それは、「企業に所属することで、一人ではできない陸上競技に打ち込む生活を送れている。それに応えるために、何よりも結果を残し、SUBARUの看板をアピールしていかなければいけない」。実業団選手として求められている役割を改めて再認識し、新たな春を迎えたのでした。

 

|正月の大舞台を、上位で戦うチームになる

 

近年、実業団選手は著しくレベルアップしています。たとえば、2020年12月の日本選手権長距離種目では、従来の1万メートル日本記録を3選手が一気に上回りました。SUBARU陸上部にも、この高速化の流れに対応していかなければならないという危機感が強くあります。具体的には選手全員が1万メートル28分20秒という駅伝で戦う上で必要な能力・明確な記録を意識した練習を重ねてようやく、正月の大舞台で上位陣と戦えるチームになれると考えています。

 

住吉選手は今季、このチームがベンチマークとする28分20秒にあと1秒ほどまで迫る自己ベストを記録し、5000メートルでは安定して13分台を出し続けています。更に、着順にこだわるレース展開や強風のスローペースにも対応できるようになってきたと言います。

 

|成長見せた、夏のTT

 

それを象徴する出来事が、合宿を終え、太田に戻ったタイミングで実施された5000メートルTT(タイムトライアル)でした。3000メートルを過ぎたところで清水選手、ロロット選手と共に飛び出し、住吉選手はラストに切れ味の良い走りでフィニッシュしました。阿久津圭司コーチは「住吉に力がついてきたことがよくわかるTTでした」と頼もしく感じています。

 

好記録、試合展開、練習への姿勢。そのいずれもがチーム全体の刺激となっているから、選手もコーチも「今季のエースは住吉」と太鼓判を押します。

 

そんな住吉選手は「エースと言われてもうれしくない。それで満足していてはいけないから」と浮かれることなく、かえって気を引き締めています。
ライバルとなる実業団選手たちの高速化に食らいつき、1月1日のニューイヤー駅伝で上位に食い込む。その目標に向かって、今日も住吉選手は走り続けています。

 

ちなみに、住吉選手がドライブで乗った車はSUBARU XV(クールグレーカーキ)とのことです。おしゃれですね!

猛練習で力を伸ばしているエース・住吉選手。
カメラを向けるとポーズを取ってくれるなどサービス精神も旺盛。

 

新春の頂上決戦、ニューイヤー駅伝2022(第66回全日本実業団対抗駅伝競走大会)の出場権をかけた第62回東日本実業団駅伝は11月3日(水)、埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われます。皆さまのご声援を、よろしくお願いいたします! 

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