富士重工業 中期経営計画"Motion-Ⅴ"の進捗について
富士重工業は、2011年度から2015年度までの5年間を対象に推進している中期経営計画"Motion-Ⅴ(モーションファイブ)"について、ここまでの進捗状況や経営環境の変化への対応策を発表しました。
本計画では、行動指針Confidence in Motionを含む5つのテーマに取り組んでいますが、ここまでの取り組みは順調に進んでおり、本計画の概要については変更することなく、引き続き計画の達成に取り組んでいきます。
一方で、北米を中心とした計画以上の販売伸長や中国現地生産実現の遅れ、厳しい為替状況など、計画策定時からの経営環境の変化に応じた追加施策を本計画に織り込みます。
なお、本計画における収益目標は不変とします。
【Motion-Ⅴ 5つのテーマ】
1.すべての活動を貫く「行動指針Confidence in Motion」
2.お客様視点を徹底した「新たなスバルらしさの追求」
3.販売力と供給力を強化して「加速する規模の拡大」
4.原価構造改革、提携効果拡大など「事業基盤の強化」
5.事業の具体的な取り組みを支える「経営の質の向上」
【進捗状況】
本計画の初年度となる2012年3月期の業績は、期初計画(連結販売台数632千台、営業利益300億円)を上回る、連結販売台数640千台、営業利益440億円となり、順調な滑り出しとなりました。
【追加施策】
1. 販売施策の見直し
(1) 米国販売は、好調な販売状況に応じて販売目標を上方修正(2015年度:38万台)
(2) 中国販売は、完成車輸出による拡販計画へシフト、周辺利益の拡大
2. 生産体制の再構築
(1) 中計期間中の中国現地生産開始は困難な見通し
(2) 中計期間中の生産拡大に寄与する日米既存生産拠点の生産能力増強
(3) 将来の北米における生産能力拡大に関する検討を開始
3.原価構造改革の強化
【数値目標】
1.連結販売目標
米国における販売目標の上方修正や中国現地生産に関する前提の変更を織り込み、2015年度の連結販売目標を85万台に再設定(当初計画90万台)
2.収益目標
2015年度連結営業利益1,200億円、営業利益率6%は不変
※ 想定為替レートは80円/US$、105円/EUROに見直し(当初計画は90円/US$、120円/EURO)