富士重工業は、コア事業である自動車部門"スバル"が、今後10年以内に年間100万台を越える販売を達成するという成長目標を掲げ、その基盤固めとなる2011年度から2015年度までの5年間を対象とした中期経営計画"Motion-Ⅴ(モーションファイブ)"を策定しました。
具体的には、ブランド戦略として、スバルがお客様に提供する価値を「安心と愉しさ」と定義し、その価値を高め、ファン層の拡大を目指します。商品面においてはスバルの強みである安全性能や走行性能、社会のニーズが高い環境性能の向上を図り、新型車3車種やハイブリッド車を含め毎年新商品を投入して、商品ラインナップを拡充します。販売面では米国と中国を重点市場と定め、5年間で約40%の台数増に挑戦し、生産面では販売台数に見合い、為替対応力を高める生産体制を構築します。 こうした活動で事業の規模を拡大し、さらに原価低減活動やアライアンス効果を組み合わせ、環境技術の開発投資、原価上昇、為替変動などのさまざまなリスクや環境変化を克服し、成長を目指す計画です。
本中期経営計画では、これまで通り「お客様第一」を基軸におき、Confidence in Motion ~信頼と革新~を行動指針として、諸課題の解決に取り組みます。
なお、本中期経営計画の初年度となる2012年3月期通期業績は、全世界販売台数が前年同期比3.6%減の633千台、連結売上高14,800億円(同6.4%減)、営業利益300億円(同64.3%減)、経常利益250億円(同69.6%減)、当期純利益350億円(同30.4%減)を計画しています。想定為替レートは81円/US$ 、115円/EUROとしています。
◆2015年度販売台数 90万台
(北米38万台、中国18万台、日本16万台、欧州6万台、豪州5万台、その他7万台) ※販売台数は当社単独の完成車出荷台数と海外生産用部品出荷、およびOEM出荷台数の合算
◆2015年度連結営業利益 1,200億円
(営業利益率 6%レベル、想定レート \90/US$、\120/EURO、現行会計制度に基づく)
◆試験研究費総額2,500億円、設備投資総額3,300億円、減価償却費総額3,100億円
※各金額は5年間の合計
1.行動改革
◆行動指針Confidence in Motion ~信頼と革新~
2.新たなスバルらしさの追求
◆新ブランド戦略
◆技術力
◆商品
3.加速する規模の拡大
◆販売戦略
◆生産体制の構築
4.事業基盤の強化
◆品質の向上
◆原価構造改革
◆トヨタとの提携効果の追求
5.経営の質の向上
◆航空宇宙、産業機器、エコテクノロジー各カンパニー
◆人材育成
◆コーポレートガバナンスの強化
◆株主還元
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