2010年11月10日

富士重工業 スバル汎用エンジン「EA-Vシリーズ」を新開発
~ 縦軸型エンジン分野への本格参入を開始 ~

富士重工業は、スバル汎用エンジンのラインナップに、新開発の縦軸型空冷OHC エンジン、「EA-Vシリーズ」を追加し、欧米を中心に年間約12百万基の市場規模を有する縦軸型エンジン分野への本格参入を開始します。

EA-Vシリーズは、家庭用園芸機器などガーデン市場で多く採用されている縦軸型エンジンで、主に一般消費者向け製品である芝刈機やミニ耕運機、家庭用高圧洗浄機などへの動力源として搭載されることを想定し開発しました。洗練された外観デザインや、軽量、低騒音、低振動などの作業負担軽減、チョークや燃料コックなどの操作系を集中レイアウトにすることによる簡単始動など、ユーザーの使いやすさに配慮した設計としています。

さらに世界各国で小型建設機械や発電機、コンプレッサー、乗用芝刈り機などプロ・ユース製品の動力源として好評を得ているEXシリーズと同じチェーン駆動OHC(オーバーヘッドカムシャフト)機構を採用するなど、プロ・ユース業界で定評のある当社汎用エンジンの耐久性や信頼性を受け継いでおり、世界で最も厳しい米国EPA/CARBの排出ガス規制にも適合しています。

EA-Vシリーズの第一弾となるEA190Vは当社と重慶潤通動力有限公司(以下RATO社、所在地:中国重慶市江津区双福新区九江大道99号、代表者:朱列東)との共同開発で、生産はRATO社が担当します。共同開発によりRATO社のコスト競争力と当社のプロ用製品で磨いた品質管理ノウハウを生かし、高い商品性を実現しました。

このEA190Vを本日(現地時間)からイタリアで開催されるEIMAショー(国際農業/ガーデニング機器展)に出展します。なお、現在EA-Vシリーズ第二弾としてEA175Vを来春からの量産、販売を目指して開発中です。

富士重工業は、産業機器カンパニーにおいて汎用エンジン事業を展開。今回の追加機種による商品力強化により、多様なニーズに対応できるグローバルな総合汎用エンジンメーカーとして、さらなる事業の発展を目指します。


EA190V

【EA-Vシリーズ主要諸元】

モデル名 EA190V EA175V(開発中)
型式 縦軸型空冷4サイクル単気筒OHC ガソリンエンジン
総排気量(cc) 189 174
最大出力[kW(HP)/rpm] 4.1(5.5)/3600 3.4(4.5)/3600
全長×全幅×全高(mm) 423×350×288 397×350×268
乾燥重量(㎏) 13.5 13

※仕様は予告無く変更することがあります。