2010年7月21日
富士重工業株式会社
株式会社日立製作所
ご参考

SUBARU80/2.0 風力発電システムが
国内初の港湾外洋上風力発電施設で本格稼動開始

富士重工業株式会社(取締役社長:森郁夫/以下、富士重工業)と株式会社日立製作所(執行役社長:中西宏明/以下、日立)は、このたび、株式会社ウィンド・パワー・いばらき(代表取締役:小松﨑衛、本社:茨城県水戸市)が建設する国内初の港湾外洋上風力発電施設「ウィンド・パワー・かみす風力発電所」向けに、富士重工業と日立が共同で開発した大型風力発電システム「SUBARU80/2.0 風力発電システム(以下、SUBARU80/2.0)」を7 基納入し、7月1日から本格稼動を開始しました。

ウィンド・パワー・かみす風力発電所は、鹿島灘に面した海岸線から約50mの海上に約2kmに渡ってSUBARU80/2.0を7基配した風力発電所で、国内で初めて港湾外の外海に設置された風力発電施設です。SUBARU80/2.0 は、直径80mのローターをタワーの風下に配置したダウンウィンド方式の風車で、定格出力は、1基2,000kWです。7基合計で、年間約7,000世帯分をまかなえる電力を発電します。

洋上は風速が高くまた風の変動が少ないため、一般的に内陸に設置した風車に比べて発電量を増やしやすいという利点があります。また、人家から離れた場所に設置する事が可能で、騒音問題や景観問題の解決などの効果も期待でき、長い海岸線を有する日本の国情に適した風車の設置方法でもあります。

SUBARU80/2.0 の特長であるダウンウィンド方式は、その構造的な特長から台風などによる突風に対して主要構造部分への負担が軽減され、より安全で強固なシステムとなっており、日本の海岸線への設置において強みを発揮します。なお、2,000kW級の風力発電システムでダウンウィンド方式を商用化した のは、SUBARU80/2.0 が世界で初めてです。SUBARU80/2.0 は、富士重工業と日立が共同で開発し、富士重工業が風車本体のナセル・ブレードおよびタワーなどの製造、日立が営業、発電機・パワーコンディショナーなどの製造、据付を担当しています。

富士重工業および日立は、日本の複雑な地形や気候に適したSUBARU80/2.0 の特長を活かして国内での普及を進めると同時に技術的な蓄積を図り、風力発電システムの技術開発をさらに推進していきます。


ウィンド・パワー・かみす風力発電所の概観
(写真提供:ウィンド・パワー・いばらき)

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株式会社日立製作所 電力システム社 経営管理本部 広報・渉外室 [担当:赤野、細田]
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以上