2010年5月7日

富士重工業 2009年度連結業績の概要

<2009年度業績:連結売上高>

スバルの国内販売は、昨年5月に導入した新型レガシィが好調に推移し登録車の販売が前年実績を上回りましたが、軽自動車を中心に既存車種が減少し、国内販売全体では前年同期比95.8%の171千台となりました。一方、海外販売では米国と中国において、新型レガシィが大幅に伸長したことに加え、フォレスターが引き続き好調に推移したことで、海外販売全体で同104.0%の392千台となりました。 全世界合計の販売台数は同101.4%の563千台と前年を上回る実績となりましたが、連結売上高は為替の影響などにより同98.8%の1兆4,287億円となりました。

<2009年度業績:連結損益>

2009年度の営業損益は世界的な需要減の影響を受けつつもスバルの販売台数増や売上構成の改善、グループ全体でのコスト削減により、前年同期比332億円増益となる274億円の黒字となりました。経常損益は同270億円増益の224億円の黒字となり、純損益は同535億円の改善となりましたが、165億円の損失となりました。

<2009年度業績:その他>

2009年度のフリーキャッシュ・フローは前年同期に比べて2,134億円増の1,141億円、年度末の有利子負債は3,676億円と同141億円の減少、また、自己資本比率は30.9%となっています。

<2010年度計画>

2010年度のスバルの販売は、先行きが不透明な市場環境が続くと予想されますが、レガシィを中心に海外の全地域で販売を伸ばし、全世界販売で630千台と連結決算の開示以来、過去最高の販売台数を見込みます。2010年度通期の連結売上高については、1兆4,700億円、連結損益については販売増と売上構成の改善を見込むことに加えて、グループをあげた原価低減とコスト削減を一層進めることで収益基盤の強化をはかり、営業利益430億円、経常利益380億円、当期純利益230億円といずれも前年同期を大きく上回る計画としています。この業績回復を受け、2010年度は9円の株主配当を予定しています。

※2010年度想定為替レート 90円/US$  120円/EURO