2010年4月1日

富士重工業 2011年型米国仕様インプレッサWRX STIとWRXを公開

富士重工業は、本日、米国ニューヨークにて開催中の2010年ニューヨーク国際自動車ショー(3月31日~4月1日プレスデー、4月2日~11日一般公開)にて、2011年型スバル インプレッサ WRX STIおよびWRXの米国仕様モデルを公開しました。

スバル インプレッサ WRX STI 4ドアモデル(米国仕様車)

インプレッサWRX STIは、水平対向ターボエンジンを核とする低重心で重量バランスに優れたシンメトリカルAWDがもたらす高い走行性能や安全性能の上に、スポーツモデルに相応しい優れた運動性能を実現した、スバルの走りを象徴するパフォーマンスモデルです。2011年モデルでは、サスペンションのチューニング等を中心に運動性能をさらに進化させました。その開発のために、ドイツ、ニュルブルクリンク・サーキットをはじめとした国内外の様々な走行条件下でのテストを重ね、正確で安心感のあるコーナリング性能とハンドリング性能、さらに車体の安定性を高めることで、「意のままに操る愉しさ」というドライバーズカーとしての本質に磨きをかけました。また、ロードスポーツモデルとしての性能をさらに追求するため、4ドアモデルをラインアップに追加、スバルの新しいAWDパフォーマンスセダンとして提案します。

WRX STIと同じワイドボディが採用されたインプレッサWRXは、トレッドやタイヤ幅の拡大などにより、高速走行時の安定性やロードホールディング性能を格段に向上させました。4ドア、5ドアモデルともスタイリング、走りの両面で大幅な改良を図り、商品力を高めています。

*: 車両の説明は米国仕様


【インプレッサWRX STIの主な改良の内容】

1. エクステリア
新ラインナップの4ドアモデルでは、「ワイド アンド ロー」をデザインコンセプトに、進化したパフォーマンスモデルに相応しい、力強さと存在感を表現しました。
バンパーコーナーの張り出しや、フォグランプまわりのブラックアウト化により、力強く安定感のあるフロントフェイスを造形しました。新デザインのフロントグリルは精悍な黒基調とし、バンパーとともに開口部を大きくすることで、高性能に見合った機能性も表現しています。バンパー下部サイドは、押し出し感のあるリップスポイラー形状を採用し、スポーティさを高めています。(4ドア/5ドアモデル共通)
4ドアモデルも5ドアモデルと同様に、フロントからリヤにかけて大きく張り出したエッジを効かせたフェンダーにより躍動感を表現しました。リヤフェンダーは、タイヤの張り出しを強調した力強いデザインとし、 パフォーマンスセダンとしての特徴を出しました。
4ドアモデルのリヤビューは、コンビネーションランプより外側にリヤフェンダーの面を設け、リヤの厚みを強調することで、安定感のあるデザインにしました。また、リヤバンパー下部のディフューザーは、立体的にマフラーを包み込む形状にすることで、スポーティさを表現しています。
4ドアモデルには、新デザインの専用大型リヤスポイラーを装備しています。翼部の空力を考慮した立体的な形状で、WRX STIの進化したパフォーマンスを象徴しています。
ツインデュアルタイプのマフラーカッターは4ドアモデル専用に新しくデザインしたもので、素材にステン レスを採用することで、スポーティさと高い品質感を両立しています。
標準装備の18インチアルミホイールには軽量タイプを新たに採用し、ハイラスター塗装で上質感を高めています。また、オプション設定のBBS製18インチホイールにもハイラスター塗装を施しました。(4ドア/5ドアモデル共通)
新色の「プラズマ ブルー シリカ」を追加しました。(4ドア/5ドアモデル共通)

2. インテリア(4ドア/5ドアモデル共通)
インストルメントパネル、ドアトリムならびにステアリングの加飾部の色をグレーからダークグレーへ変更しました。シルバーの加飾部とコントラストをもたせることで、スポーティなコクピットを演出しています。
標準のオーディオにBluetooth®*機能を追加しました。また、Bluetoothハンズフリー通話に対応したスイッチをステアリング部に追加し利便性を向上させました。
  *Bluetooth®は、Bluetooth®SIG, Inc.USAの登録商標です。
USB入力機器の再生に対応するため、USBジャックをコンソールボックス内に装備しました。

3. メカニズム(4ドア/5ドアモデル共通)
ドライバーが思い描くラインを確実にトレースできる精度の高いハンドリング性能を実現するために、サスペンション全般の見直しを行うとともに、車高を5mm下げました。
フロントサスペンションのアルミ製ロアアームを新たに設計し、アームリヤ側のブッシュをピロボールタイプへ変更しました。これにより、トーとトレッドの剛性を向上させ、ドライバーのステアリング操作に、より 忠実なハンドリング性能を実現しました。
リヤサスペンションでは、サブフレームブッシュの仕様変更を行い、トーとキャンバーの剛性を向上させることで、車両の応答性と路面追従性を向上させました。
前後ダンパーの減衰力を専用にチューニングすることで、確実な路面追従性能を実現しました。また、 前後のコイルスプリングおよびスタビライザーの仕様を変更し、ロール剛性を大幅に向上させています。

<インプレッサWRX STIの主な諸元>(米国仕様)
  全長×全幅×全高(㎜):4,580(4ドア)、4,415(5ドア)×1,795×1,470
  ホイールベース(㎜):2,625
  トレッド前/後(㎜):1,530/1,540
  エンジンタイプ:水平対向4気筒2.5ℓ DOHC16バルブターボガソリンエンジン
  排気量:2,457cc
  最高出力:305hp@6,000 rpm
  最大トルク:290Ib‐ft@4,000rpm
  タイヤサイズ:245/40 R18
  乗員定員:5名

【インプレッサWRXの主な改良の内容】

1. エクステリア
4ドア、5ドアモデルとも、インプレッサWRX STIと同じ「ワイド アンド ロー」のボディデザインを採用し、 パフォーマンスモデルとしての存在感を高めています。
フェンダーにはWRXのガーニッシュを配し、アクセントをもたせました。(4ドア/5ドアモデル共通)
専用の17インチアルミホイールを採用しました。新しいホイールデザインとガンメタリック塗装によりスポーティさを演出するとともに、軽量化により運動性能も向上しています。(4ドア/5ドアモデル共通)
4ドア、5ドアとも、WRX STIと同じツインデュアルタイプのエギゾーストパイプを装着し、迫力あるリヤビューを 実現しました。
4ドアモデルのリヤスポイラーはWRX専用デザインとし、特徴を出しました。5ドアモデルのルーフスポイラーはWRX STIと共用しています。

2. メカニズム(4ドア/5ドアモデル共通)
ワイドボディの採用に伴い、前モデルに対し、前後トレッドをそれぞれ35mm、40mm拡大しました。また、タイヤ幅も10mm拡大することで、より安定したハンドリング性能を実現しました。
リヤサスペンションのサブフレームブッシュの仕様変更を行い、高速走行時の安定性や路面追従性能を向上しました。

<インプレッサWRXの主な諸元>(米国仕様)
  全長×全幅×全高(㎜):4,580(4ドア)、4,415(5ドア)×1,795×1,475
  ホイールベース(㎜):2,625
  トレッド前/後(㎜):1,530/1,540
  エンジンタイプ:水平対向4気筒2.5ℓ DOHC16バルブターボガソリンエンジン
  排気量:2,457cc
  最高出力:265hp@6,000 rpm
  最大トルク:244Ib‐ft@4,000rpm
  タイヤサイズ:235/45 R17
  乗員定員:5名