2008年10月31日

富士重工業2008 年度第2四半期業績の概要

<2008 年度第2四半期業績:連結売上高>

 スバルの国内市場は、昨年末にフルモデルチェンジを行った新型フォレスター、6 月発売の新型エクシーガの新車効果による拡販があったものの、軽自動車を含めた既存車種の落ち込みをカバーしきれず、販売台数は前年を5.1%下回る94,159 台にとどまった。
 一方、海外市場では、すべての市場で新型フォレスターがけん引役となって販売を伸ばすとともに、前年から引き続き好調なロシアや中国のさらなる伸張、欧州向けディーゼル車の上乗せなどがあり、海 外合計では前年に比べ9.3%増の188,232 台となった。
 売上高では、スバルの世界販売台数の増加や売上構成の改善効果とともに、航空宇宙カンパニーの増収などを加え、為替レート差による減収をカバーして、前年同期比354 億円の増収となる7,442 億円と なった。

<2008 年度第2四半期業績:連結損益>

 営業利益は、スバル車の拡販により国内、海外とも売上構成が大幅に改善したものの、ドル安、相次ぐ新型車の投入による製造固定費の増加、原価低減努力を上回る原材料価格高騰の影響などの減益要因が大きく、前年とほぼ横ばいの183 億円となった。
 また、経常利益は、為替予約の効果などから前年同期比40 億円増益の182 億円となったが、当期純利 益は、前期に計上していた株式売却益がなくなること、今期に航空宇宙カンパニーの工事損失引当金を 計上すること、また税金負担の増加などにより、同34 億円減益の43 億円となった。

<2008 年度通期業績見通し>

 第2四半期までの収益は前回の予想を上回る実績をあげることができた一方で、現在の経済情勢は世界的な金融危機への対処が急がれており、急速な円高進行や実体経済への波及による新車販売の冷え込 みなど、富士重工業の業績に対しても大きな影響を懸念せざるを得ない状況である。また、日々、急激に市場が変化する現在、今後の動向を正確に予見することは厳しいことを踏まえ、2008 年度通期の業績 予想は、10 月以降の企業収益の悪化リスクを考慮しながら、2008 年4 月28 日に発表した予想値を据え置くこととする。

※通期連結決算業績予想:売上高1 兆6,000 億円、営業利益230 億円、経常利益200 億円、当期純利益100 億円