ニュースリリース

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2007 年12 月25 日

スバルの環境対応技術、安全技術に関する取り組みについて
~スバル誕生50周年を迎えるにあたって~

富士重工業は本日、スバル フォレスターのフルモデルチェンジの発表と合わせ会見を行い、スバルの販売状況と、1958年(昭和33年)3月3日スバル360発表からスバル誕生50周年を迎えるにあたって、今後のスバルの環境対応技術、安全技術に関する取り組みを説明した。以下はその骨子。

<2007年暦年の販売状況と2008年暦年の販売見通し>

  • スバルの2007年は海外、特にロシア、中国などの新興国での販売が伸長し、この状況は来年も続くと予想している。
  • 米国の今年の小売は、187千台(輸出とCKDをあわせた出荷は188千台)。来年は、200千台以上を狙う。
  • 欧州の今年の小売は74千台(輸出とCKDをあわせた出荷は72千台)。なかでもロシアは16千台と同200%を越える伸び。来年は水平対向ディーゼルエンジンの投入などもあり、欧州全体で88千台以上を狙う。
  • 豪州の今年の小売は39千台(輸出とCKDをあわせた出荷は39千台)。10月に導入をした新型インプレッサが牽引役。
  • 中国の今年の小売は9千台。来年は1万台以上を目指す。
  • 国内販売は、今年前年比9%減の225千台。来年は、本日発売のフォレスター、多人数乗りの導入などで登録車のラインナップが充実し、収益を確保する体制が整う。
  • 総括すると、世界での2007年暦年の販売台数(国内登録届出台数、海外完成車輸出+CKD)は586千台、来年の計画は8%程度の増加を見込み、概ね63万台レベル。

<トヨタ提携>

  • 今年はSIA(スバル オブ インディアナ オートモーティブ インク)において、カムリの受託生産がスタート。生産は順調で10月の始めから二直化、来年は、ほぼフル生産となることを想定。
  • 欧州市場において、ダイハツからのOEMでスバル ジャスティを販売開始。

<環境対応技術>

  • 優先順位が高いのは「環境対応」。人がクルマを今後も使い続けるためには、より一層、燃費のよい、CO2排出量の少ない、排出ガスがクリーンな、自動車を開発することが自動車メーカーに課された責務。
  • 最優先は、将来もまだ相応の台数が販売される既存のパワートレインの性能向上。
  • 現在の水平対向エンジンは全車種について国内2010年燃費基準を達成している。
  • 時に気持ちよく、時にジェントルに燃費を意識して、と一台で3つのエンジンを使い分けることができるSI-DRIVEを昨年から導入。他社にない技術で、新型フォレスターにも搭載。
  • 2010年には、小型車に最適な性能とコストを両立させた新世代の水平対向エンジンを実現。
  • 小型車のトランスミッションにおいては、水平対向エンジンと組み合わせる、燃費と快適性を大幅に改善する、新たなCVTを開発中。2009年から順次搭載。
  • 軽量化もスバルの得意技術。今後も素材の最適化などさらに発展させながら、燃費向上に貢献する要素技術として磨いていく。

<水平対向ディーゼルエンジン>

  • 来年、乗用車用の水平対向ディーゼルエンジンを、レガシィへの搭載を皮切りに欧州市場に投入。
  • CO2排出量は同じ排気量のガソリン車と比較し約25%削減。
  • 振動が少ない水平対向ならではのメリットを活かし、格段に静かなエンジンを実現。
  • 低速からのトルクの盛り上がりはディーゼルならではの力強さがあり、スバルの新しいシャシー性能と相まって、高い安心感のもとでの胸のすくような加速を味わうことが可能。
  • 先行開発を進め、市場で機が熟せば、2010年代前半に、米国、日本にも導入を図る。

<電気自動車>

  • スバルのもう一つ切り札は電気自動車(EV)
  • 私たちの取りうる現実的なビジネスモデルは、少しずつ、多くの人が体験できる環境を作り、その中で一般のお客様が手に届く価格に近づけていくというもの。
  • 現在40台のR1Eが実際の交通環境の中で実用試験中。長期に渡り、多くの車両から貴重なフィードバックを得て、一般生活の中でも便利で快適に使える商品像が明確になって来た。
  • 導入計画として、2009年に、年間100台程度の規模で販売スタート、年々販売台数を拡大する。当初は、企業や自治体など環境問題に積極的に取り組む方々の利用に限られるが、少しずつEVを日常で使う人が増える。3、4年のうちに200万円レベルの価格を実現。環境問題などに関心の高い個人の方が買っていただけるようになる。
  • 年間数万台以上の販売を確保できれば、二次電池の価格が大量生産で大幅に下がり、販売価格は150万円を切るところまでくる。早ければ2010年代の半ばに実現する。
  • スバルは、EVが生活の中に溶け込むような商品や社会環境の実現を目指していく。

<安全技術>

  • 万が一の事故がおこったときの衝突安全は当然だが、スバルはさらに予防安全に注力している。究極の目標が「ぶつからないクルマ」。
  • スバル独自のシャシーレイアウトであるシンメトリカルAWDは、車両の安定性、危機回避性能が高い。それに加え、制御技術でさらに安全性を高めたいと考え、横滑り防止装置(VDC)の拡大展開、標準搭載化を進めている。
  • 新型インプレッサWRX STIには、その運転環境により制御を変更できるマルチモードVDCを標準で搭載。新型フォレスターでは全車にVDCを標準で搭載。今後も搭載車種を拡大していく。
  • 次世代ADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)も重要な技術。独自のステレオカメラ技術でクルマの前方環境を広範囲に認識し、事故を回避ないし被害低減を図るもので、歩行者や二輪車などの交通弱者も対象としている。
  • 次世代ADAを普及させるために、従来の商品に比べ原価でおおよそ半額を実現。来年のレガシィに搭載する予定。一層のコストダウンで遠くない将来に軽自動車にも設定する。

<SIシャシーコンセプト>

  • スバルらしさと言えば、「快適・信頼の走り」。この、スバルの卓越した走りを支えるバックボーンは、シャシーや車体構造に関する技術。
  • 今年フルモデルチェンジしたインプレッサ、フォレスターに採用されている「SIシャシー」という概念もこの技術開発の成果の一つ。現在もこの開発を精力的に進めている。

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