富士重工業株式会社
住友商事株式会社

2007 年7 月13 日

富士重工業と住友商事、大和ハウス工業の協力により、
屋外型清掃ロボットシステムを実用化、サービスロボット市場を拡大

富士重工業と住友商事は、エレベータ連動清掃ロボットシステムに、マンションでの使用を目的とした「屋外型」を新たに開発・実用化、大和ハウス工業の協力により、その初号機が東京都内の新築賃貸マンションに納入され、運用を開始する。
本システムは、自律式の無人清掃ロボットがエレベータによりマンション各階を独力で移動し、廊下など共有スペースの床面を清掃するというもの。現在オフィスビル向けに販売している屋内用のエレベータ連動式清掃ロボットシステムの技術をベースに、風雨にさらされる屋外での使用を前提としたマンションの清掃特性に適応させるため、新設計を施している。

主な特徴は下記の通り。

 

このシステムを導入することにより、マンション施工会社や管理会社は、 マンションの共有スペース清掃の省人化や品質均質化を実現できるとともに、清掃の行き届いた気持ちのよい環境を住民に提供することで、マンションの付加価値を高めることできる。

今回納入された初号機は、大和ハウス工業が設計・施工し、大和リビングが貸主となる高級賃貸マンション「ロイヤルパークス新田(東京都足立区新田3 丁目)」に、納入され、運用を開始する。ロボットの外装には、インドネシアのバリ島をイメージした当該マンションのコンセプトにあわせたユニークなデザインやカラーを施し、住民から親しみがわくように、バリ島に古くから伝わる蛇の守り神をモチーフにした“トンドン”という愛称も採用した。

富士重工業は、これまで培ってきたロボットに関する技術や、経済産業省とNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「次世代ロボット実用化プロジェクト」で開発・実用化し、「愛・地球博」で実証した屋外型清掃ロボットのノウハウなどを活かしながら、経済産業省が公募した「サービスロボット市場創出支援事業」を活用して本システムを開発・実用化したもので、今後の新築マンションへの継続導入が期待されている。

富士重工業と住友商事は、サービスロボットの事業化に積極的に取り組んでおり、エレベータ連動清掃ロボットシステムは既に10 棟近い納入実績を持つほか、昨年12 月には経済産業省の「今年のロボット」大賞2006 の大賞を受賞している。