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2006年6月2日

富士重工業 小型ビジネスジェット機「エクリプス500」の量産主翼を初納入

富士重工業は、航空宇宙カンパニー(栃木県宇都宮市)において製造を開始していた「エクリプス500」*1 量産初号機の主翼を米国エクリプス・エビエーション社*2 向けに、このほど初納入した。

エクリプス500は、大量生産による低価格の機体として、また、今後米国などにおいて急増が期待される“エア・タクシー”と呼ばれる新しい航空輸送需要を担う機体として、注目されている6人乗りの小型ビジネスジェット機。エクリプス・エビエーション社は現在2500機弱の受注を受けており、本年6月までに米国連邦航空局(FAA)から型式証明を取得する予定である。

同機体の主翼は、エクリプス・エビエーション社で設計されたアルミ製で片翼の長さは約5m。富士重工業は構造組立および配管、配線の組付けを担当している。同社はエクリプス500の量産にあたり、軽量かつ低コスト化の最新技術である摩擦かくはん接合を導入、また、スバル車の生産ノウハウを取り入れた組立のライン生産方式を導入して、航空機の大量かつ低価格の生産を確立しQCD*3 世界トップレベルの航空機工場を目指していく。

*1全長10.1m、全幅11.4m、全備重量2,558kg。
*2 Eclipse Aviation Corporation 本社:New Mexico州Albuquerque、CEO:Vern Raburn
*3 Quality(品質)、Cost(原価)、Delivery(納期)の略