2005年7月21日

富士重工業、愛知県半田市にボーイング787中央翼の新組立工場を建設

富士重工業は、愛知県半田市にある既存の半田工場敷地内に、2棟目となる航空機の組立工場を新たに建設することを決め、7月20日に地鎮祭を行い工事に着手した。この新工場では、米国ボーイング社の次世代旅客機「787ドリームライナー」の胴体と主翼をつなぐ重要な部位である中央翼の組立を行う予定で、2006年の稼動開始を目指している。

※愛知県半田市潮干町1-27(土地面積49,041m2、既存建物延面積5,275m2)

現在、半田工場では、ボーイング社の大型旅客機「777」の中央翼、および防衛庁の次期固定翼哨戒機(PX)・輸送機(CX)の中央翼などの組立作業をおこなっている。今回新たに「787」用の中央翼納入を計画するにあたり、構成部品や完成品の輸送効率や、これまで培ってきた中央翼製造技術の活用を考慮する際の地理的優位性から、既存の半田工場敷地内の従来の組立工場に隣接して新組立工場を建設することが最も合理的と判断したものである。

新工場は今月着工し、完成後の建物面積は4,500㎡となる予定。組立に使用する「787」複合材部品は、昨年11月に着工している半田市内の新複合材部品製造工場から供給されることになる。新工場建設に関する投資額は、複合材部品製造工場と中央翼組立工場あわせて、約70億円程度を見込んでいる。