2004年10月19日

富士重工業 777-200LR型機初号機用の中央翼を納入

富士重工業(竹中 恭二社長)は、ボーイング民間航空機会社(米国ワシントン州シアトル、アラン・ムラリー社長兼CEO)向けに、777型機の最新派生型 777-200LRの初号機用中央翼の開発・製造をこのほど完了し、本日10月19日に納入した。これは777型機の通算504号機目にあたる。

富士重工業は、米国ボーイング社においての概念設計作業に技術者を派遣するなど、777-200LR型機の開発初期段階から参画し、胴体と主翼を結合する最重要部位である中央翼のほか、主脚扉と翼胴フェアリングの開発・製造を担当している。

納入に先立ち、中央翼の組立を行っている同社航空宇宙カンパニー半田工場(愛知県半田市)において完成式典を挙行し、その挨拶の中でボーイング社の777-200LR型機プログラムマネージャーラース・アンダーセン氏から、富士重工業のこれまで協力と製品の高い品質に対し感謝の言葉が贈られた。

777-200LR型機は、2000年2月に開発開始を決定した777シリーズの最新派生型機で、3クラスで301席、民間輸送機の中では最長となる16,100キロメートルの航続距離を誇る。ボーイング社によれば、2005年春の初飛行を経て、2006年1月からエアライン納入が開始される予定である。

777中央翼を背にした完成式典

777中央翼写真