2004年10月14日

第38回 東京モーターショー 2004-働くくるまと福祉車両-出展概要

富士重工業(竹中 恭二社長)は、11月2日より千葉県の幕張メッセにて開催される「第38回東京モーターショー 2004 -働くくるまと福祉車両-」に「Open all roads クルマと生きる歓びを、すべての人に」をテーマとして出展し、スバルの福祉車両や商用車がクルマとともに生きる歓びと豊かな生活を提供していくことをアピールする。

福祉車両「トランスケア」のコーナーでは、「小さいからこそ愛されて、小さいからこそ誇りに思える」という小さいクルマの価値を追求し、個性的で存在感のある上質なミニカーとして提案する参考出品車「スバル R1」の自操式装置装着車と介護車両を展示するほか、スバルの各車種に展開している福祉車両を紹介する。
自操式装置装着車は、ブレーキとアクセル操作を手動で行うことができ、下肢が不自由な方にも自ら運転する歓びを味わっていただけるモデルを、また、介護車両は、座席に電動回転機能を持たせた「ウイングシート」や車いすのままでの乗車を可能とした「電動リフター」を、それぞれ出品する。

商用車コーナーは、高い走行性能や信頼性、優れた荷役性で好評を得ている「スバル サンバー」の豊富なラインナップを展示、参考出品車「宅配専用車」など使い勝手の良さを実感できる内容となっている。

さらに、スバルブース内のアトラクション「スバルドライビングシミュレータⅡ」にも、自操式装置を取り付け、同装置を通じて下肢の不自由な方にもスバルの走りを擬似体験いただけるよう配慮している。

スバル R1 自操式装置装着車
<参考出品車>

スバル R1 トランスケア ウイングシート
<参考出品車>

1. 参考出品車

【スバル R1】

「小さいからこそ愛されて、小さいからこそ誇りに思える」という小さいクルマの価値を追求し、個性的で上質なミニカーとして提案する「スバル R1」を参考出品。自操式装置装着車と介護車両の2種類を展示する。

<スバル R1の特徴>
大きさに対する価値観ではなく、「小さいことの価値」を洗練されたデザインで表現した、スバルのミニカーとしての一提案であり、他にない独創性や存在感を備えたクルマとして開発。
全長3,285mm、全幅1,475mm、全高1,510mmの扱いやすい大きさの中で、スポーティかつスマートなエクステリアデザインを表現。フロントマスクは航空機をモチーフとしたスプレッドウィングスグリルを採用。
インテリアは、2人乗りを基準とした充分な乗員スペースの前席と、2名分のリヤシートとしても使用できる多様性があり使い勝手の良い広い荷室を確保。また、赤と黒の配色でスポーティな印象を演出。
衝突による衝撃を効率的に吸収できるワンモーションフォルム、ボディ前部に歩行者との衝突に対応した衝撃吸収構造の採用など、高い安全性能を達成。
力強くスムーズなAVCS(可変バルブタイミング)付658cc直列4気筒DOHCエンジンとi-CVT(フル電子制御自動無段変速機)の組み合わせにより、思い通りの走りを実現。

■スバル R1 2WD i-CVT+自操式装置装着車

下肢の不自由な方にもスバル R1を運転する歓びを味わっていただくために、ブレーキとアクセル操作が手動で行える自操式装置を装着。スバルR1の小ささが生み出す運転席から車内すべてに手が届く安心感や、600mmというヒップポイントがもたらす乗降性の高さなど、福祉車両としての機能も十分に満たしており、また、健常者との共用も可能な、実用性の高いモデルとなっている。

※フジオート製手動装置FC-Bフロアタイプ&ステアリングノブ<ホーンなし>

■スバル R1 トランスケア ウイングシート AWD i-CVT

スバル R1に回転式の助手席ウイングシートを採用。ドアの開閉にも工夫が施され開口部が広く優れた乗降性を実現。助手席ウイングシートはワイヤレスリモコンによる操作が可能であり機能性も追求。高齢の方などにも快適にドライブを愉しんでいただけるモデルとなっている。

参考:乗降時シート地上高(シート前端部)560mm

【スバル サンバーバン トランスポーター 物流プロ仕様 宅配専用車 2WD 3AT】

取り回しの良いボディにクラス最大級の広さを誇るサンバーの2シーター宅配専用車。キャビンと荷室の間に設けた隔壁の左側上部に開閉式の窓を設けて長尺物の積載にも対応したほか、洋服用脱着式ハンガー(パイプ)を設置するなど、ユーザーの使い勝手を追求。また、キャビンに貨物用端末、無線装置、プリンターを設置しスムーズな通信手段を確保するとともに、ドライバーが車から離れると自動ロックされ、近づくと解除される「スマートキー」を装備。

2. 福祉車両「トランスケア」

【自操式装置装着車】

スバルは、手動によるブレーキとアクセル操作を可能とし下肢の不自由な方でも運転する歓びを味わえる自操式装置を紹介しており、グイドシンプレックス、ニッシン自動車工業、フジオート3社の製品の中から、それぞれの車種に最適なものを選択している。なお、各装置メーカーでは、右下半身が不自由な方向きの左アクセル、小柄な方向けのかさ上げペダルなども用意している。

≪参考≫ ・Guidosimplex
[装置製造元] Guidosimplex s.n.c. :代表取締役 Stefano Venturini、 00166 Roma Via del Podere S. Giusto,29 Italy
[輸入販売元] ㈱ジー・エス・ティー:代表取締役 佐々木公明、神奈川県横浜市青葉区たちばな台2-2-33 TEL045-961-1334
・株式会社ニッシン自動車工業:代表取締役 亀田 藤雄、埼玉県北埼玉郡大利根町豊野台1-563-12 TEL0480-72-7221
・有限会社フジオート:代表取締役 杉山 光一、東京都小金井市関野町1-5-1 TEL:042-384-6090

■スバル インプレッサ セダン WRX AWD スポーツシフト E-4AT+自操式装置

インプレッサWRXに、両手でステアリングを操作しながら軽い力での精密なアクセル操作が可能なステアリング・コントロールシステムを装着。乗車姿勢を保ちながらスポーティな走りを楽しんでいただけるモデルとなっている。

※グイドシンプレックス製ステアリング・コントロールシステム、エレクトリニックアクセリング&ブレーキレバー・プルタイプ

■スバル R2 iプラス 2WD i-CVT+自操式装置

スバル R2に、ブレーキとアクセルに加え頻繁に使用するウインカーや信号待ちなどでブレーキの作動を維持するブレーキロックなどのスイッチを一箇所に集約し、ステアリング操作を除く運転操作をほぼ片手で行うことが可能なシステムを装着。コンパクトで運転操作が簡単なものとなっている。

※ニッシン自動車工業製 APドライブ AM

【介護車両】

■スバル レガシィ トランスケア ウイングシート ツーリングワゴン 2.0R AWD スポーツシフト E-4AT

レガシィのウイングシート付モデル。助手席シートに標準車のシートを生かしながら、快適な乗車姿勢を得られる電動シートスライド機構と、車体から80mm外にせり出した位置まで回転可能な電動回転式機構を採用し、スムーズな乗降を可能としている。さらにラゲッジルームに車椅子積載用の横積み式積載固定ベルトやバンパーカバーを装着し使い勝手を向上させている。

■スバル フォレスター トランスケア ウイングシートリフトタイプ XT AWD E-4AT

フォレスターのウイングシート付モデル。高めの地上高に対応する電動昇降&電動回転タイプのウイングシートに折り畳み式のシートステップとアームレストを装備し、安全でスムーズな乗降を可能としている。さらにラゲッジルームに車椅子積載用の横積み式積載固定ベルトやバンパーカバーを装着し使い勝手を向上させている。

■スバル サンバー トランスケア 電動リフター ディアスワゴン 2WD 3AT

サンバーの、車椅子のまま乗車できる電動リフター付モデル。クラス唯一のサイドリフト方式により、車を車道に出さず安全な歩道側からの乗降を可能としている。また、後席では圧迫感の少ない低床フロアーにワンタッチ車椅子固定装置、車椅子固定ベルト、補助バーなどを装備し、車椅子に乗った方にも快適にご利用いただけるよう配慮している。

3. その他

■ スバル ドライビングシミュレータⅡ(2台)

フライトシミュレータの技術を持つ航空宇宙カンパ二ー、車両の開発を行うスバル技術本部、将来技術の研究部門であるスバル技術研究所により共同開発。昨年の東京モーターショーに出展したものを更に発展させた第二世代である本機には、手動のみの運転操作が可能な自操式装置を装着。
スバルがこだわる「走り」を下肢が不自由な方にも体感いただける。さらにシートへの乗降性を考慮し、電動で回転昇降を行い外部で乗り換えられるウイングシートリフトタイプも装備。

※グイドシンプレックス製

■スバル プレオ バン A 2WD 5MT
■スバル サンバー トラック TB 4WD EL+5MT
■スバル サンバー バン トランスポーター 2WD 3AT
■スバル 赤帽サンバー パネルバン 4WD EL+5MT
■スバル R2 カットモデル
■スバル サンバートランスケア 電動リフター ディアスワゴン 2WD 3AT(試乗車コーナー)