2003年3月31日
 
富士重工業株式会社
輸送機工業株式会社
 
 

富士重工業 カートレーラー事業を輸送機工業へ営業譲渡

 

 富士重工業(竹中 恭二社長)は、車両事業部のカートレーラー事業を、関係会社でトレーラーやクレーン車・建材・自動車部品などの製造・販売を手がける輸送機工業(稲田 福治社長)へ、4月1日をもって、営業譲渡する。

 営業譲渡の内容は、下記の通り。
1.  富士重工業は、カートレーラーの製造、販売などに関する営業権を輸送機工業に譲渡する。
2.  輸送機工業は、事業継承に必要な棚卸資産、知的財産権などを富士重工業から取得する。
3.  富士重工業の既納車のアフターサービス・保守業務については、輸送機工業が引き継ぐ。
4.  富士重工業は、営業・技術要員約10名を輸送機工業へ出向させ、今後の展開を支援する。

 
 
 
 

 富士重工業のカートレーラー事業は、1970年に初号車を完成して以来、数々のタイプを製造し、累計生産台数は2,857台に及ぶ、この分野における2大メーカーの一つであった。
 最近では、より効率的な事業運営を図るため、生産を2002年10月に輸送機工業へ移管し、輸送機工業からのOEM供給を受けて営業活動を行っていた。
 今回の営業譲渡により、同社はカートレーラー事業から撤退し、富士重工業グループとしては輸送機工業にトレーラー事業を一元化する。

 輸送機工業は、これまで生産移管を通じて、富士重工業で培われた技術の伝承を進めてきた。今後は、事業の一元化によるコスト削減や、輸送機工業が持つ全国5ヶ所の拠点を活用した営業活動力の強みを生かし、現在国内のカートレーラー需要で約3割を占めるシェアの拡大を図る。

 富士重工業では、2002年5月に中期経営計画「Fuji Dynamic Revolution-1(略称FDR-1)」を策定、事業の選択と集中を進めており、今回の決定もその方針に基づくものである。

 

 

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