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開発秘話

episode01 かつてない性能を生み出すため、乗り心地、安心感を科学する。

未来を創り、支える屋台骨。

クルマの乗り心地や安全性能を左右するプラットフォーム。SUBARUは2016年10月、従来の性能を飛躍的に向上させた次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM(SUBARUグローバルプラットフォーム)」を開発し、その第一弾として5代目インプレッサに搭載しました。2025年までを見据えたこのプラットフォームは、「SUBARU史上最高レベルの総合性能進化」と「将来の電動化も含めた全車種に、一つの設計構想で対応するプラットフォームの実現」を目指し、開発されたもの。軽自動車と小型スポーツカー「BRZ」を除くすべてのモデルに採用される計画となっています。この次世代プラットフォーム開発プロジェクトが動き出したのは6年以上前のことです。“基本から見直し、一新させよう”という号令のもと、先行開発がスタートします。車体設計を任された第一技術本部 車体設計部 主査の中島 篤は、「先行開発に携われるチャンスは10年に一度くらい。これは面白そうだと素直にうれしかったですね。」と述懐します。そのときはまだ、この先に高いハードルがいくつも待ち受けていることを知りませんでした。

限界点を設けないこと、超えること。

車体設計部のみならず、評価部隊など、あらゆる関係部署のメンバーが集められ、“次世代プラットフォームで実現したいことを出せ”と命じられます。それぞれに思いを巡らせ、到達目標を書き出し、プレゼン。各部署ともかなり攻めた提案をしたという満足感が漂う中、プロジェクトリーダーはひと言、こう言い放ちます。“そんなもんか”。「強烈なダメ出しでした。私も含め、みんな攻めたつもりだったのですが、どこかで限界点というか、ここまでで充分だろうという気持ちがあったのかも知れない。何度も練り直し、幾度もプレゼンを重ね、GOサインをもらうまではかなり苦労しました。」と中島。新プラットフォームは、衝突安全性能と運動性能の両方の向上を目指したものですが、特に運動性能は、いわゆる“乗り味(動的質感)”に関わる重要な部分。乗り心地のいい、安心感の高いクルマとは、いったいどういう状態にあるのかを感覚的ではなく、定量化させることはできないか。そこで車体に200個のセンサーを取り付け、実走行中のひずみを検証することにしたのです。

自分の手でつくる、という感覚。

「通常は、10個程度なのですが、もう徹底的にやろうと。その結果、たとえばステアリングを切ったとき、その部位がどんな順番でひずんでいくかをデータとして知ることができました。これは説得力がありましたね。」完成したSUBARUグローバルプラットフォームは、車体・シャシー各部剛性を現行モデル比1.7~2倍の大幅向上を果たしました。足回り機構の進化や低重心化により、運転者の意思に忠実なハンドリング性能が実現され、まさに路面に吸い付くようなドライバビリティを発揮することに成功。また、衝突安全性能では衝突エネルギー吸収を現行モデル比1.4倍に大幅向上させ、全国の事故情報をもとに、対歩行者事故が多い日本では、歩行者保護エアバッグも標準搭載しました。「SUBARUの良さは、徹底的に“クルマをつくり込める”こと。私は設計担当ですが、実際にテストコースを走らせ、自分の身体で乗り味を確認します。クルマを自分の手でつくっているという意識はかなり強い。これはエンジニアにとっての大きなやりがいです。」発売にあたり、試乗会を開いたときのこと。インプレッサを試乗した方々の、車を降りた瞬間の「これはいいね!」と言ってくださった笑顔が忘れられないと中島。SUBARUだからこそ提供できる価値。それは、当社エンジニアの魂そのものです。

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