すべての人に「愛される工場」を目指した挑戦
すべての人に「愛される工場」を目指した挑戦
記事内の日付や部署名は、取材当時の情報に基づいた記述としています
仕事は違っても、「笑顔をつくる」という想いでつながる「SUBARUびと」。様々な部署で働く「SUBARUびと」を、仕事内容や職場の雰囲気を交えてご紹介します。今回は、すべての人に「愛される工場」を目指して、新工場プロジェクト推進室で工場と地域との共存のあり方を考え続ける山縣さんにインタビューしました。
山縣智恵美さん新工場プロジェクト推進室 工場企画
2021年に中途入社。小さい頃から機械が好き。ゲームを楽しむのではなく、「どうやって動いているんだろう」とゲーム機本体を分解して遊ぶ少女時代を過ごし、大学では機械工学を専攻。新卒で自動車ブレーキ関連企業に入社し、海外勤務などを経験後、2021年SUBARUに中途入社。
目次
エンジニアとしての
今後のキャリアを考えた
SUBARUへの中途入社
- 山縣:
- SUBARUは、エンジンやトランスミッションの製造を行う群馬製作所 大泉工場の敷地内に、新工場の建設を予定しています。私はその準備を推進する新工場プロジェクト推進室の一員として、新工場と地域がどのように共存していけば、お互いにより良い存在になるのかという、「地域共存」をテーマに取り組んでいます。私は、2021年にSUBARUに中途入社しました。前職は自動車のブレーキ関連部品を製造する会社に勤務し、生産技術として3年間の海外勤務も経験。異文化のなかで仕事をやり切ったことは自信につながりました。海外勤務からの帰国後は、本社の管理部門で勤務しました。ただ、今後のキャリアを考えたときに、「エンジニアでいたい」という思いが強かったことから、エンジニアとしての役割を求めて転職を決めました。転職の際に重視したのは、生産技術関連の仕事であること、また、今後のライフステージを考えて、住み慣れた群馬県周辺での勤務が可能であることでした。SUBARUは企業としての安心感もあり、馴染みのある自動車業界で、私が重視していた点ともマッチしていました。入社後は約2年間、生産技術でプレスを担当。「板の気持ちになれ」と言われ、経験や感覚を数値化し設計の要件として織り込んでいくことのすごさや大切さ、完成車メーカーとしての視点を周囲から学びました。
「地域共存」と向き合う
新たなチャレンジ
- 山縣:
- 入社3年目に、新工場プロジェクト推進室へ異動。正直なところ、想定外の部署異動でした。現状のSUBARUにとらわれない中途入社のフレッシュな視点を活かしてほしいと期待してもらってうれしい反面、どんな仕事をするのだろうかと不安とワクワク感が混ざった気持ちでした。異動した当初、新工場プロジェクト推進室では、新工場のコンセプトを考える段階でした。コンセプトを検討するにあたり、「安全衛生」「品質」「生産性」「環境」「地域共存」などをテーマとして設定し、私は「地域共存」を担当することになりました。「地域共存」を考えるにあたっては、新工場はもちろん、同じ群馬製作所の本工場や矢島工場も含めて考える必要があります。社員も地域の皆さんも含めた、関わる人すべてに「愛される工場」にしたいと思う一方で、それをどのように実現するのか、限られた人員で「地域共存」への取り組み検討をはじめました。新工場プロジェクトに関わるのはうれしいことでしたが、迷いの多いスタートでした。
「ひとつのSUBARU化」を
推進する新工場プロジェクト
- 山縣:
- 模索しながら「地域共存」を考えていくなかで、新工場プロジェクトは社員全員を一つにする「ひとつのSUBARU化」*1の取り組みにしたいという気持ちが強くなってきました。このプロジェクトを全社員参加型にすべく、新工場のキャッチコピーをプロジェクト関係者に限定しない社員による投票で決めたり、そのキャッチコピーを社内に周知するためのムービーを作成したりして、少しずつ進めました。このように地道に取り組んでいくなかで、直接声をかけてもらったり、他事業所の社員からも投票があったりと、「ひとつのSUBARU化」に向かっていこうという雰囲気ができてきたのはうれしかったです。「愛される工場」と「地域共存」を実現するためには、地域の皆さんに私たちの工場を知ってもらい、共感していただくことも大切です。新工場稼働後に、地域の皆さんを対象にした工場見学イベントを開催することも検討しています。見学通路の確保など、生産に必要なエリアとのバランスを考えながら、できる限りのアイデアを織り込んでいます。
- 経営方針で掲げた、組織を超えて関係者一体となりモノづくりを推進していくこと
新経営体制における方針の詳細はこちら
地域共存の一つのカタチ
「スバ学祭」
- 山縣:
- SUBARU全体で「地域共存」に取り組むため、私が発起人となり、工場を開放してSUBARUのファンや地域の皆さんと交流するイベント「スバ学祭」*2を、2024年10月に本工場で初開催しました。企画当初は、部門を超えた協力者集めに奔走しましたが、結果的に当日は、アイサイトの体感試乗やキッズメカニック体験、歴史ある来賓室見学のほか、地域の飲食店によるキッチンカーでの飲食物の販売も行うことができ、来場者のみならず社員も楽しめるイベントになりました。「今後もやってほしい」という声に応えて、継続した活動にするための基盤を整えています。「スバ学祭」の開催は、「地域共存」を「ひとつのSUBARU化」の取り組みのひとつにしたいという私の気持ちを、周りのメンバーが「やってみれば!」と背中を押してくれたことが大きなチカラになりました。SUBARUの良さは、各自が強みを活かせるように一人ひとりの考えややり方を尊重してくれるところ。SUBARUに入社する前に考えていたキャリアのイメージとは違う方向ですが、この仕事を通じて多くの人と話しながら何かを作り上げることが自分に合っていることに気づきました。プロジェクトマネジメントを突き詰める道も自分のキャリアを拡げる可能性のひとつとして前向きに取り組んでいます。
- SUBARU公式ファンコミュニティサイト「スバ学」の学園祭
「スバ学」公式サイトはこちら/
スバ学祭 キッズメカニック体験
アイサイト プリクラッシュブレーキ体感試乗
社員にも地域にも愛される工場を目指す「SUBARUびと」。ぜひ次回のコラムもご期待ください。