SUBARU Labで進化するADAS技術の最前線

SUBARU Labで進化するADAS技術の最前線

記事内の日付や部署名は、取材当時の情報に基づいた記述としています

仕事は違っても、「笑顔をつくる」という想いでつながる「SUBARUびと」。様々な部署で働く「SUBARUびと」を、仕事内容や職場の雰囲気を交えてご紹介します。今回は、渋谷のSUBARU LabでADASの開発に携わっているプロンク・リチャードさんにインタビューしました。

プロンク・リチャードさん

プロンク・リチャードさんADAS開発部 AI R&D3

2023年に中途入社。オランダの大学・大学院でAIを幅広く学び、日本の大学院へ留学。日本のロボット研究の水準の高さに魅力を感じ、ベンチャー企業に就職。お客様に届く商品の開発に自分が携わることができる環境を求めて2023年SUBARUに入社。現在、SUBARU Labで勤務。

目次

「製品として残す喜び」
を求めて、
「SUBARU Lab」へ

リチャード:
オランダの大学・大学院でAIを学びながら、日本のロボット技術に惹かれた私は、さらなる学びを求めて日本の大学院へ留学しました。卒業後は、自動運転技術の開発を行うベンチャー企業へ。開発した技術がメディアに取り上げられる日々は、刺激にあふれていましたが、心のどこかで「もっと形として残るものを作りたい」という思いが募っていきました。製品として多くの人に使われ、喜ばれるものを届けたい。そのためには、開発から製品化まで一貫して取り組める環境が必要だと感じていた頃、SNSで見かけた「SUBARU Lab」の存在に心を動かされました。
画像認識やステレオカメラなど、自分の興味と重なる技術領域。そして渋谷というアクセスの良さ。すべてが、次のステップとして理想的でした。

プロンク・リチャードさん

製品化に向けて、
トライ&エラーを繰り返し、
深く思考していく

リチャード:
現在は「SUBARU Lab」で、ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems:先進運転支援システム)のなかでも、車線内を安心して走行できる「レーンキープ」の技術開発に携わっています。先行開発の段階では、さまざまなアイデアやアプローチを試すことができ、技術者として大きなやりがいを感じます。その中でも特に難しいのが一般道対応。高速道路とは違い、気象や道路状況が多様で、データの学習も一筋縄ではいきません。例えば、大雨や吹雪といった厳しい条件下でも精度を落とさないためには、通常のデータだけでは不十分です。そこで、ノイズや暗さなど悪条件をシミュレーションした“仮想データ”を組み合わせてモデルの精度を上げようとしています。
「未経験の環境でも安定して走行できる」。そんなクルマを実現するために、日々トライ&エラーを繰り返しています。そして、開発したものが最終的に製品として世の中に出ていく。その未来を想像すると、自然とモチベーションが高まります。
リアルなデータと想像力を掛け合わせることで、「まだ走ったことのない道路」でも安心して使えるクルマを目指しています。

プロンク・リチャードさん

エンジニア自身が試験走行し、
ドライバーの立場で
考えられるのが魅力

リチャード:
「SUBARU Lab」の特徴の一つは、エンジニア自身が試験車を運転し、自らの感覚でデータを取り、改善へとつなげられること。座学やデスクワークだけでは得られない気づきを、実走行から得られるのは貴重な体験です。
精度をあげるために高価なセンサを追加すれば良い商品が比較的簡単に作れます。
でも、私たちは「より多くのお客様に製品を届ける」ことを目指して、限られたセンサで最高のパフォーマンスを引き出す工夫を重ねています。
入社前、SUBARUには少し堅いイメージがありましたが、実際に面接を受けてみると、技術の話が自由にできる空気感があり、入社後も上下関係にとらわれないフラットな職場だと感じています。気軽に話しかけられる関係性が、日々の開発をより前向きなものにしていると思っています。

プロンク・リチャードさん

柔軟な働き方と、
理想のリーダー像

リチャード:
私は、柔軟な働き方ができることもSUBARUの魅力の一つだと感じています。フレックスタイム制度が導入されており、ライフスタイルに合わせて柔軟に働けますし、私のように育休取得を考えているメンバーでも安心して働ける制度が整っています。「SUBARU Lab」はエンジニアが働きやすい環境なので、仕事がしやすいです。
将来はプロジェクトチームのマネジャーを目指していますが、技術に強く、人を巻き込み、チームとともに成長していけるようなリーダーになるのが、私の目標です。現在、やりたいことが山ほどあり、一人では成し遂げられないことも、仲間となら可能になると思っています。「自分ひとりではできないことも、仲間となら挑戦できる」。そんな想いを共有できるメンバーと、これからもSUBARUで走り続けていきたいと思っています。

プロンク・リチャードさん

トライ&エラーを繰り返しながら挑戦を続ける「SUBARUびと」。ぜひ次回のコラムもご期待ください。

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