SUBARUが生み出してきたこと

2020年1月20日に実施したSUBARU技術ミーティングの資料と発表内容に基づいた記述としています

人を中心とした
クルマづくり

SUBARUの誕生から一貫していることは、「人を中心としたクルマづくり」です。「人を中心としたクルマづくり」で、一番大切なのは安全です。そして、その安全のポイントとなるのは視界とクルマのパッケージです。

「人を中心としたクルマづくり」はSUBARUに限ったものではないかもしれませんが、SUBARUは「そのこだわりの強さ」や開発の中におけるプライオリティーの付け方が違うと考えています。「人を中心としたクルマづくり」は、SUBARU誕生から今まで、そして将来も私たちSUBARUの普遍的な発想の軸として変わりません。

左の写真はSUBARU FF1000のインパネとフロントウインドシールド、右上は初代サンバーです。ドライバーが安全に運転するために最も必要なこととして、まずは視界が広いということを大切にしてきました。 右下はSUBARU360の構想図です。ゆったりと座ることができるパッケージングで、大人四人が旅行することもできる空間を持たせつつ、軽自動車サイズに収めています。

クルマに
新しい価値を

「安心と愉しさ」はSUBARUの想い=時代が進んでも磨いていく

「人を中心としたクルマづくり」に加えてもう一つ、SUBARUは常に「クルマの新しい価値」として「新しいカテゴリーの開拓」と「技術価値の創造」を提案してきました。

「新しいカテゴリーの開拓」では、水平対向エンジンとシンメトリカルAWDというSUBARUのコア技術を起点に、商用バンの利便性にスポーティな走行性能を組み合わせて、乗り心地の良さと高い居住性を併せ持つツーリングワゴンという新たなカテゴリーを作り出しました。また、そのツーリングワゴンをベースに走破性をさらに高めたアウトバックやフォレスターは、当時ラダーフレームのクロスカントリーSUVが一般的であった時代に、オフロードの走破性だけでなくオンロード性能や乗降性の良さなどを取り入れたクロスオーバーSUVという新たなカテゴリーを生み出しました。これは現在のSUVの先駆けとなっているものです。

もう一方「技術価値の創造」では、お客様にとって必要な技術を私たち独自の技術力で提案して、提供してきました。人の感性に着目したスバルグローバルプラットフォームを開発し、独自の技術によってトップレベルの衝突安全性能を実現しています。また、アイサイトはエンジンの燃焼の可視化のために開発した技術を応用したもので、1989年からSUBARUの独自技術として開発をはじめ、1999年に初めて商品化しました。

このように、SUBARUは常に独自の技術を世の中に問い、クルマに新しい価値を生み出してきました。

SUBARU GLOBAL PLATFORM

スバルグローバルプラットフォームは、2016年にインプレッサから投入されたSUBARUの車台の設計思想です。目標としたのは、「高い動的質感」「広いサイズで合理的なパッケージング」「世界トップクラスの衝突安全性能」です。

「動的質感」とは、人の感性に着目した取り組みで、「走行質感」、「静粛性」、「剛性と揺さぶられの少なさ」などの指標を持っています。一般的にプラットフォームというと部品の共用が主目的であると考えられることが多いのですが、スバルグローバルプラットフォームでは、それを第一の目的とはせず、これらの各性能を高い次元で成立させることに主眼を置いています。2016年に発表したインプレッサから投入し、フォレスター、北米で発売した3列シート車アセント、アウトバックと少しずつ改善を加えており、2020年に日本で発売される新型レヴォーグはスバルグローバルプラットフォーム第一段階の最終形となります。最終形とは言っても、ここで終わるわけではなく、次の時代に向けて更なる進化をさせていきます。

「安全」という価値

SUBARUは設立当初から、お客様の安全を考えてクルマの開発を行ってきました。そして、1990年ごろからは、開発部門の中で「衝突安全世界一」をスローガンに取り組みを強化し、地道な性能向上を続けてきました。当時、安全ではお金を頂けないというのが一般的な認識でしたが、時折、お客様から「酷い交通事故に遭ったがSUBARUに乗っていて助かった」との感謝のお手紙を頂くことがあり、私たちはこれを励みに性能向上に取り組んできました。

SUBARUは各国の安全評価において常にトップクラスの評価を獲得しています。北米でSUBARUが好調を続けている大きな要因の一つが「安全」性能だと考えています。 一方で、第三者評価は、決められた試験方法の中で評価を行いますが、実際の道路環境においてSUBARUはいかに安全であるか、ということにも着目しています。

これは、米国と日本におけるSUBARUが関係した死亡事故率のグラフです。横軸が年度、縦軸が100万台あたりの死亡事故件数です(日本は死亡と重傷事故も含みます)。 SUBARUは、米国市場において特に死亡事故が少なく、日本でも、死亡重傷事故の低減をリードしています。このデータを入手し、私たちSUBARUの長年の取り組みが、実際に重大事故の低減に結びついていることを確認したと同時に、「2030年死亡事故ゼロ」を目標に掲げることをあらためて決意しました。

「SUBARUらしさ」とは

飛行機作りのDNAを持つSUBARUは、人を中心に考え、クルマを使う人にとって何が大切かを考え尽くし、必要な機能・性能を軸に商品にしてきました。 移動する物体として重要な「重心が低いこと」を実現するための水平対向エンジン。あらゆる環境で安心して走るためのAWDシステム。たくさんの荷物を積んで、走りも愉しめるツーリングワゴン。そのツーリングワゴンをベースに、どんなところにも行けるように走破性を高めたアウトバックやフォレスター。事故を防止するために考え尽くして生まれたアイサイト。

「人を中心に考える。使う人にとって何が大切かを考えつくす。そして、クルマに新しい価値を生み出す。」

これが「SUBARUらしさ」であると私たちは考えます。