製造現場を
風土から変えていく

代表取締役副社長
製造本部長兼群馬製作所長細谷 和男

地道な取り組みを
スピード感を持って進めていく

自動車メーカーにとって、「製造」は「開発」「販売」と並ぶ大きな柱であり要です。どんなに良い商品を「開発」しても、それを「製造」できなければ「販売」することもできません。そういう意味で、私たち製造部門の「品質改革」なくしては、SUBARUグループの成長はあり得ないと考えています。

これまで、製造部門でも「品質改革」と「風土改革」に力を注いできました。まずは、喫緊の課題として、製造ラインと完成検査ラインの作業一つ一つを見直し、誰が作業をしても高い品質が確保できる作業手順を策定し、その実現のために必要な設備があれば最適な投資を行なってきました。併せて、班長・係長・課長などのマネジメント層が現場の管理監督をより適切に行なえるよう、班や係などの構成人数を少なくするほか、より密なコミュニケーションを可能とするために現場近くに席を移すなど、最適なサポートを行なえる環境づくりも実施しています。
それらと並行して、開発部門や調達部門とも連携し、現在、開発を進めている車種に関しては、製造工程で誰が作業しても、効率的かつ確実に高い品質が確保できるような部品の設計を進めることにも着手しています。

様々な設備やシステムに投資をしても、最終的にそれらを使うのは「人」です。「人」の育成にも、これまで以上に力を入れていきたいと考えています。同時に、長年染み付いた会社の風土を変えていくことも必要です。しかしながら、「人」を変えるのは簡単なことではありません。まずは、私を含めたマネジメント層が自分自身を変え、そこに全従業員を巻き込んでいく、それにより風土改革を全社に浸透させていきたいと考えています。これらの取り組みの結果は、一朝一夕に目に見えるものにはなりません。しかし、この先数年の間に目に見える結果を出せなければ、この改革を成功に導くことはできないでしょう。

製造部門の変革に向けて、重要なポイントは以下の4点だと考えています。
1つ目は、どんな場面においても、「現場・現物・現実」を正確に捉えた本質的な取り組みを行なうこと。2つ目は、守りに入ることなく常にチャレンジを続けること。それも、表面的なものや無謀なものではなく、適切なチャレンジであること。3つ目は、一つひとつの仕事を適切に実施するだけでなく、全体を俯瞰したうえでしっかりと計画を立てて動くこと。4つ目は、自分たちの「あるべき姿」を描いたうえで、本当に必要な仕事は何かを見極めながらスピードを上げて行くこと。この4点を常に強く意識して進めていきます。

「品質改革」にも「風土改革」にも、飛び道具はありません。地道な取り組みが必ず芽を出すと信じ、製造部門、そしてSUBARUグループ全体の変革に向けての取り組みを、今後もスピード感を持って継続していきます。

代表取締役副社長
製造本部長兼群馬製作所長
細谷 和男